《視点》働くおばさん
2026.07.14 06:23
提供:繊研plus

かつて、「保育園落ちた日本死ね!」のパワーワードで顕在化した保活の苛烈(かれつ)さに悩まされ、数年後には「小学校の壁」と呼ばれる学童保育の受け入れ可否にもヒヤリとさせられた。いずれも、働く女性が急増したために起きた社会問題だ。今や、自身も含めこれらをくぐり抜けた女性はアラフィフ中心。つまり、働くおばさんがかつてなく多くいる世代と言える。
最近思うのは、働くおじさんのための紳士服専門店は、様々な価格帯、テイストで津々浦々に存在しているが、働くおばさん向けというのは、まだ買い場が限られるなということ。士業や役職付きの女性を意識した高単価な品は比較的早くから見受けられた。20~30代向けもそこそこある。しかし、もう少し落ち着きがありつつ、相応のクオリティーも担保しながら、普段使いでき、安心価格という店は少ない。地味目に偏りそうだが、機能だけでなく、買い物する楽しさも持ち合わせてほしい。
DtoC(消費者直販)中心に、近年そんなツボを押さえたブランドも少しずつ出始めている。そして好調な模様だ。社会が変わると需要が変わる。そしてチャンスも生まれるのだなと感じる。
(維)
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