《めてみみ》日本の伝統に脚光
2026.06.11 06:24
提供:繊研plus

海外ブランドのデザイナーやCEO(最高経営責任者)の来日が相次いでいる。ショーや市場調査など目的は様々だが、イベントでは日本の伝統的な要素を取り入れるブランドが目立った。
韓国のクチュールブランドがショー会場に選んだのは日本庭園のあるホテル。会場までのアプローチには樹齢100年を超える盆栽がずらりと並んだ。ミラノのラグジュアリーバッグブランドは、プレス向けのレセプションを老舗料亭で開いた。
特に気合いが入っていたのは、ベルギーのラグジュアリーバッグブランド「デルヴォー」だ。東京・高田馬場にある茶道会館でブランドの歴史や哲学を伝えるプレゼンテーションを開いた。来場者は茶室で抹茶を飲み、美しく整えられた庭を行き来しながら周辺の和室で商品を見る。薄明かりのなかでは香道の点前も行われ、心地よい香りに包まれた。
来場者の感性を刺激するこうした和の空間は、簡単に形にできるものではない。長く丁寧に培われた伝統のたまものだ。それはブランドの物作りにも通じる。
近年、ラグジュアリーブランドの価格が高騰する中、手仕事の技はより一層、重要な意味を持つようになった。その価値を伝えるためにはどうすればいいか。そう考えるブランドにとって日本の伝統文化は一つのヒントになっている。海外からのリスペクトが一層高まりそうだ。
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