雛形あきこ、「10代はコンプレックスを見せたくなかった」22年ぶり写真集で変わった美意識
雛形あきこが、22年ぶりとなる写真集『三原色』を発売した。女性誌の編集部とタッグを組み、沖縄・小浜島で撮影。半年かけたボディメイクで仕上げた体と、素の表情で、48歳の“今”を一冊に詰め込んだ。企画段階から関わり、衣装の色や素材まで自ら提案したという彼女に、十代の頃とは違う写真集への向き合い方や、予想外の出来事も味方につけた撮影秘話を語ってもらった。
――今回の写真集『三原色』で、事前にご自身から伝えたコンセプトはどんなものでしたか。
雛形 女性から見ても素敵だなと思えるものにしたいと思っていましたが、それ以上に、私というものが一冊に詰まって、全部分かるようにしたかったんです。ポーズを決めたかっこいい写真も素敵なんですけど、素で笑っているような感じだったり、リラックスしている感じだったり。シチュエーションだけ幅広く決めておいて、その中でいろいろ動いて、ナチュラルなものが撮れたらいいなと思っていました。
――撮影に向けて、ボディメイクはされたんですか。 雛形 ピラティスと筋トレをしました。普段からジムには行っていたんですけど、もっと集中的に。締めるところは締めて、丸みのある女性らしいボディラインを目指して、半年間じっくり取り組みました。そこまでしっかり準備させてもらえたのは初めてのことです。若い時はバタバタしている中で、準備は全部してもらって。私は撮影の時だけ行って、一冊になったものを見せていただくという感じでした。企画段階から関わったことで、一冊を作るのにこんなに時間がかかっているんだと実感しました。
――短期間で絞るのではなく、半年かけて良かった点はありますか。 雛形 体が変わってくるとやっぱりうれしいですし、目指しているボディラインがあって、「もっとお尻があった方がいいな」とか「腕は引き締めたいな」とか、部分部分で「こうありたい」と思って一生懸命頑張っていくと、ちゃんとそういうふうに体は仕上がっていくので、それが自信になりました。時間をかけたことは、撮影だけでなく、自分自身にもプラスに働いたなと思います。
――十代の頃とは、写真集への向き合い方も変わりましたか。 雛形 十代はやっぱり素敵に見せたい、綺麗に見せたいという気持ちが強くて。コンプレックスは見せたくなくて、チャームポイントや自分の一番いいところを見せたい気持ちの方が圧倒的に勝っていました。それが当たり前だと思っていて、特に写真集となったら本当に自分のベストなもの、というイメージだったんです。でも今回、メインの写真だけでなく、その間をつなぐ写真も含めて、48歳の雛形あきこのストーリーを一冊で見せていく。それが写真集なんだと初めて気づきました。
――衣装にもご自身の意見を反映されたんですか。 雛形 そうですね。色や素材まで、全部「こういうものがいい」と伝えました。フィッティングではその通りにたくさん用意していただいて、着ていく中で「やっぱりこっちがいいね」というものが出てくるので、それをちゃんと決めてから撮影に行きました。
――女性誌の編集部による制作ということで、衣装のイメージも伝わりやすかったのでは?
雛形 私自身、そこまで細かく関わったことはなかったんですけど、同性だから気になるところも素直に言えて、早く理解していただけたと思います。おしゃれなだけでなく、今の年齢の私に似合うものという視点で選んでくれていて、色も素材もみんなで考えてくれました。
――撮影で苦戦したことはありましたか。
雛形 浅い海で撮影したカットです。もっと普通の海を想像していたんですけど、すっごく潮が引いていて、岩もいっぱい出ていて、「あ、これ違うね」という感じになって。一応「ちょっと移動してみよう、感じが違うかも」と移動したんですけど、干潮だから当たり前だけどどこも同じで、「じゃあ戻ろうか」と。でも撮り始めたら、浅いからこそ寝そべって撮ることができて、「これは綺麗かも」となったんです。
――結果的に良かったんですね。
雛形 アクシデントじゃないけれど、予想外のことやイメージと違うことが、いい方に転んだりもして。驚いたのが、スタッフの誰ひとり焦っていなかったんです。「これでやってみたらいいんじゃない?」という人ばかりだったのが良かったのかなって。誰かがピリピリしていたりイライラしていたら、「もうこれはできないよ」と言う人がいたかもしれないんですけど、そういうチームではなくて。臨機応変というか、すごく柔軟性があったので、私の「こういうのをやりたい」「こうしてみたい」というのも通ったんだと思いますし、みんなの意見がいい方向に働いたのかなと思います。
――完成した写真集の手応えはいかがですか。
雛形 「こういうふうにしたい」という目標はあったんですけど、そこに向けてみんなが努力してくれて、アイデアをたくさん出し合って。自分が想像していた以上の素敵な写真集に仕上がりました。
――十代の頃から雛形さんのファンの方も、写真集の発売は喜んでいるでしょうね。
雛形 20歳でグラビアを辞めて、そこから時間もすごく空いているので、驚かれることも多くて。「楽しみにしています」と言ってくださるのもありがたいですし、面白がってくださる方もたくさんいて、それはそれで愛だなと思います。そういう方々に支えられているんだなと改めて感じました。当時から応援してくださる方も、年齢を重ねて、いろいろな人生があった中で、また私の写真集を手に取ってくれるって、すごいことだなと思うし、本当にうれしいですね。
(書誌情報)雛形あきこ写真集『三原色』撮影:三瓶康友定価:4,400円(税込)発行:主婦と生活社
(プロフィール)1978年1月27日生まれ。東京都出身。中学2年生の時にドラマデビューし、グラビアで大ブレイク。バラエティ番組やドラマ等、多岐にわたり第一線で精力的に活躍。放送中のドラマ「私があなたといる理由2〜グアムを訪れた8人の男女の10日間〜」(テレビ東京)に出演。
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