145cmコスプレイヤー大原円香「1人で仕事がしたい」 OLからSE⇒グラビアの世界へ
福岡県でシステムエンジニア(SE)として働きながら、グラビアやコスプレでも活動している大原円香。大分県日田市の山々に囲まれた地域で、三姉妹の末っ子として育った。幼い頃からスポーツや習い事に励む活発な子どもだったが、中学2年生のときには、勉強への苦手意識などから1年間の不登校を経験。その後、高校卒業を機に放射線技師を目指して専門学校へ進むも、1年で中退した。事務職や職業訓練を経て、未経験からSEへと転身。現在は会社員として働きながら、グラビアやコスプレにも活動の幅を広げている。そんな異色の経歴を持つ大原に、生い立ちから進路を変えた理由、現在の働き方、そしてこれからの活動について聞いた。(前後編の前編)
――ご出身は大分県とのことですが、まずはどんな環境で育ったのか教えてください。
大原 大分の日田市という、よくある田舎の盆地で育ちました。どこに行くにも山を越えないといけないような、本当に孤立した場所でしたね。
――自然に囲まれて育ったんですね。
大原 そうですね。やることがなかったので、虫取りはめっちゃやっていました(笑)。保育園や小学生の頃はスポーツも好きで、保育園のときは水泳とミニバス、小学1年生から6年生まではピアノ、小学4年生から6年生まではソフトボールをやっていました。足が速くなりたくて、小学6年生の夏休みだけ陸上もやっていましたね。勉強が苦手だったので、運動ばかりしていた感じです。とにかく活発に過ごしていました。
――中学校時代はいかがでしたか?
大原 中学校でも勉強はあまりしていなくて……。中学2年生のときに、1年間不登校だったんですよ。
――何かきっかけや理由があったのでしょうか?
大原 勉強したくないなと思って……。とにかく勉強が嫌だったんです。あと、クラスメイトに1人、ちょっと苦手な子がいたというのもあります。でも、修学旅行だけは行っていましたね(笑)。それに、中学3年生からは普通に学校へ行って、楽しく過ごしていました。
――ご家庭は厳しかったんですか?
大原 九州って厳しいイメージがありますよね。姉が2人いて、私は末っ子だったので、一番かわいがられるというか、箱入り娘みたいな感じでした。だから、あまり自由にはさせてもらえなかったですね。スマホも高校1年生まで持てませんでした。ちょうど中学2年生くらいのときにLINEが出てきて、周りの人たちが使っているのを見て、めっちゃうらやましいなって思っていました。
――「あまり自由にさせてもらえなかった」とのことですが、スマホ以外にも厳しいルールはありましたか?
大原 小学生のうちは、もちろん市外に出るのはダメ。中学生もダメで、高校生になってやっとOKみたいな、ちょっと変わった決まりがありました。高校に入って市外に出られるようになったので、まず久留米に行きました。一番近い栄えている場所が、電車で1時間くらいの久留米だったので。
――電車はすぐに来るんですか?
大原 1時間に1本は通っているんですけど、最寄駅が無人駅で冷暖房がない待合室だったので、乗り遅れると夏場は熱中症になりかけたりして大変でした(笑)。
――高校生活で、ようやく自由になったんですね。
大原 はい、だいぶ緩くなりました。
――高校卒業後は、現在の活動とはあまりつながりのない専門学校へ進んだそうですね。何を学んでいたんですか?
大原 医療系に行きたいなと思って、放射線技師を目指す専門学校に行きました。でも、「やっぱり医療系は違うな」と思って、1年で辞めちゃいましたね。
――何が「違うな」と感じたのでしょうか?
大原 「1人で仕事したいな」と思っちゃったんです。放射線技師は病院で働かないといけないし、対面で人と接する仕事でもあるし、チームワークも必要なので、ちょっと向いてないかもって。
――専門学校を辞めてから、現在のシステムエンジニア(SE)の仕事には、どのようにたどり着いたんですか?
大原 専門学校を辞めたあと、事務職の正社員をやっていたんですけど、それも人と話すのが得意じゃなかったので、接客は向いてないなと。それでハローワークの職業訓練に半年間通って、ウェブデザインを学びました。でも、ウェブデザインは給料が低いし、長くは続かないかなと思って、そこからシステムエンジニアのほうに進みました。
――SEは未経験からだったんですか?
大原 はい。未経験で募集している会社があって、面接でウェブデザインをやっていたことや、「今後どうなりたいか」ということを伝えたら、受かりました。
――もともとパソコンは得意だったんですか?
大原 小学生の頃は2chが流行っていたので、当時からパソコンは触っていました。知らない人と匿名でチャットできる場所って、当時は2chくらいしかなくて、それがめっちゃ楽しかったので、ずっとやっていたんです。そのおかげでタイピングは鍛えられました(笑)。
――現在は福岡でSEを続けながら、グラビアやコスプレの活動もされています。今後、仕事や活動の拠点はどうしていきたいですか?
大原 そうですね。東京には住めないというか、今は田舎のほうがいいなっていう気持ちが強いです。満員電車も、座れない電車も嫌いで……。もしグラビアだけで稼げるようになったら東京に住みたいですけど、今後の保証のことを考えると、まだSEの仕事も続けていきたいと思っています。
▼大原円香(おおはら・まどか)大分県日田市出身、福岡県在住。身長145センチ。システムエンジニアとして働きながら、コスプレイヤー、グラビアアイドルとして活動する。専門学校在学中に『刀剣乱舞』の男装でコスプレを始め、今年4月にグラビアデビュー。初グラビアで『週刊ヤングジャンプ』に登場した。
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