『踊る大捜査線』白髪まじりの青島俊作に漂う哀愁が『葬送のフリーレン』のエルフに通じると話題
織田裕二が主演を務める大ヒットシリーズの最新作『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』が、公開2週目の週末映画動員ランキングで1位に浮上した。前週2位で初登場した今作は、週末3日間で動員24万3000人、興行収入3億6000万円を記録。累計成績では動員149万人、興収21億円を突破しており、メガヒットシリーズの根強い人気を示している。
織田演じる青島俊作が主人公としてスクリーンに帰ってくるのは約14年ぶり。今作では湾岸署から警視庁捜査一課へ着任した青島が、巨大都市・東京で発生した事件に挑む姿が描かれている。
「1997年の連続ドラマ開始から時を経て、白髪が交じる年齢となった青島俊作ですが、若き日の熱気を含みつつも、組織の理不尽さや挫折を知り尽くした大人の深みが醸し出されていました。若い頃は自分の信じる正義だけを胸に現場へ飛び込んでいましたが、本作では多くの傷や失敗、そして仲間を背負う重みを理解した上で命を守ろうとする姿勢に変化。事件現場で自分ができる最善を尽くそうとする立ち振る舞いは、長年作品を見続けてきたファンにとっても味わい深い要素と言えます」(映画ライター)
今作の反響で興味深いのは、かつての仲間たちが不在となった青島の姿に、人気アニメ「葬送のフリーレン」の主人公・フリーレンを重ね合わせる声が出ている点だ。
「和久平八郎(いかりや長介)や室井慎次(柳葉敏郎)、恩田すみれ(深津絵里)といった長年の仲間たちが物語の表舞台から去り、1人で刑事を続ける青島の状況が、長命なエルフがかつての旅の仲間を見送りながら歩み続ける構図と重なるという見解です。かつては組織の壁に激しく反発していた青島が、上司の苦悩や後輩への責任まで引き受けながら現場に立つ姿には、年月の重みと孤独がにじみ出ていました。それでも理想を投げ出さずに現場を走り続ける青島の姿は、去っていった仲間たちの思いを背負って進む旅人のようでもあり、この哀愁が観客の感情を揺さぶる大きな要素となっているようです」(エンタメ誌編集者)
過去を知るファンほど、その変化にさまざまな思いを重ねているようだ。
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