大手IT企業社員でグラドル・木村絵里子、人生を変えたミス・ワールド「今は少しくらい道を外れてもいいと思える」
大手IT企業で会社員として働く傍ら、グラビアやモデルとしても活動する木村絵里子。2024年には「ミス・ワールド・ジャパン」に挑戦し、その経験をきっかけに人生が大きく動き出した。しかし、その華やかなキャリアの裏には、幼少期から続く受験勉強や習い事に打ち込み、堅実な道を歩み続けてきた過去がある。中学・高校・大学と法政で学び、卒業後はIT業界へ。芸能とは無縁だった彼女は、どのような人生を歩み、現在へとたどり着いたのか。その原点を聞いた。
――幼少期から10年ほどクラシックバレエを習われていたそうですね。ご自身の希望で始めたのでしょうか。
木村 いえ、自分から「やりたい」と言ったわけではなくて、両親がいろいろな経験をさせてくれたという感じです。なので、当時はあまり主体的ではなかったかもしれません。気づいたら習っていた、という感覚ですね。
――中学受験も経験されています。
木村 はい。これも両親の勧めでした。きっと将来苦労しないように、という思いがあったんだと思います。今振り返ると、小学生の受験って本人は深く理解しないまま終わる部分もあるじゃないですか。だからこそ早い段階で道筋を整えてくれたことには、すごく感謝しています。
――その頃、芸能界への憧れはありましたか。
木村 全くなかったです。自分が芸能の仕事をするなんて想像もしていませんでしたし、興味もありませんでした。「そういう世界もあるんだな」くらいの認識でしたね。
――その後、法政大学へ内部進学されます。
木村 大学時代はゼミが本当に忙しくて、研究中心の毎日でした。振り返ると、私の人生って本当に遊んでいないんですよ(笑)。勉強して、部活して、大学でまた勉強して、という感じでした。
――大学ではどのような研究をされていたのでしょうか。
木村 子どもの教育環境について研究していました。私は教育が社会に与える影響にずっと興味があったんです。世界にはさまざまな問題がありますが、その根本には教育環境が関係していることも多いと思っています。その中で、インターネットは場所や国境を超えて学びや情報を届けられる存在だと感じました。より多くの人に価値を届ける仕事がしたいと思うようになり、IT業界を志望するようになりました。
――現在勤められている企業を選んだ理由は何だったのでしょう。
木村 いろいろな企業を見る中で、一番しっくりきたのが今の会社でした。それに加えて、副業が認められていたことも大きかったです。
――その時点で、会社員以外の活動も考えていたんですか。
木村 漠然とですが、「将来やりたいことができたときに挑戦できる環境がいいな」と思っていました。もちろん、その時は芸能活動なんて全く想像していませんでした。でも結果的には、副業ができる会社を選んで本当に良かったと思っています。人生って何が起こるか分からないですよね(笑)。
――会社員として働く中で、2024年に「ミス・ワールド・ジャパン」へ挑戦されます。人生の大きな転機になったそうですね。
木村 はい。本当に突然の出来事でした。それまでは普通に会社員として働いて、このままキャリアを積み重ねていくんだろうなと思っていたので、自分でも驚いています。
――出場のきっかけは何だったのでしょうか。
木村 2024年が、年齢的に出場できる最後の年だったんです。それを知人から教えていただいて、「出てみない?」と声をかけてもらったのがきっかけでした。ただ、もともとそういう世界には全く興味がありませんでしたし、人前に出ることにも抵抗があったので、最初はお断りするつもりでした。
――そこから出場を決意した理由は?
木村 母に相談したんです。そうしたら、「人生が変わるかもね」って言われて。正直、その時は「そんなわけないでしょ」って思いました(笑)。でも、その言葉だけは不思議と心に残ったんです。振り返ると、それまでの人生は、どちらかというと周囲が示してくれた道を歩いてきた感覚がありました。だからこそ、自分の好奇心だけを理由に何かへ挑戦する機会はほとんどなかったんです。この時は、「人生で一度くらい、自分の意思だけで何かを選んでみてもいいのかもしれない」と思えました。
――まさに人生初の挑戦だったのですね。
木村 本当にそうだと思います。これまでは「いい学校へ進学する」「いい会社へ就職する」という、いわゆる正解だと思われる道を選んできました。それが当たり前だと思っていたんです。もちろん、その道を否定するつもりはありません。でも、ミス・ワールドへの挑戦は、初めて自分自身の好奇心を優先して決断した出来事でした。
――そして実行委員長賞を受賞されます。
木村 本当に驚きました。まさか賞をいただけるとは思っていなかったので、名前を呼ばれた時は信じられなかったです。ただ、自分の中では賞そのものよりも、「最後までやり切れた」という達成感の方が大きかったかもしれません。それまでの人生で経験したことのない挑戦だったので、「ちゃんと最後まで走り切れた」ということがすごく嬉しかったです。
――その受賞が、現在所属するオスカープロモーションとの縁につながります。
木村 そうなんです。実行委員長賞をいただいたことがきっかけで、実行委員の方が今の事務所につないでくださいました。もしあの時、賞をいただけていなかったら、今こうして芸能活動をしている私はいなかったと思います。本当に人生って分からないなと思いますね。
――人生観も大きく変わったそうですね。
木村 180度変わりました。以前は「こうあるべき」「こうしなければいけない」という考え方が強かったんです。でも今は、「少しくらい道を外れてもいいんだ」と思えるようになりました。実際、自分の好奇心を信じて一歩踏み出したことで、想像もしなかった景色を見ることができましたから。だから今は、自分がやってみたいと思ったことには積極的に挑戦していきたいです。
――最後に、今後の目標を教えてください。
木村 会社員としての仕事も、モデルやグラビアのお仕事も、どちらも全力で取り組んでいきたいです。以前の私は、自分で可能性に制限をかけていた部分があったと思います。でも今は、自分が思っている以上に人生には選択肢があるんだと知ることができました。これからも固定観念に縛られず、自分の好奇心に正直に、新しいことへ挑戦し続けていきたいと思っています。
▼木村絵里子(きむら・えりこ)1996年9月11日生まれ、埼玉県さいたま市出身。オスカープロモーション所属。大手IT企業で会社員として働きながら、グラビアやモデル活動を行う。2025年に『週刊ポスト』でグラビアを披露し、小学館デジタル写真集『ふるえて触れて』を発売するなど、活動の幅を広げている。
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