SKE48鎌田菜月、「AI以上の体験でした」初の児童書出版で水族館の達人から学んだ“知る楽しさ”
SKE48の鎌田菜月が初の児童書『水族館の達人に聞いてみた~ぜったいに行きたくなる37の発見~』(くもん出版)発売する。歴史、将棋など博識な鎌田がなぜ水族館の本を出版することになったのか。また、近況についても訊いた。
――水族館に関する書籍が発売されるそうで。
鎌田 そうなんです。お話をいただいたときは、「それは物を書けるんですか?」と聞いてしまって(笑)。コラムという形で自分が書いた文章が載ると分かり、「ぜひお願いします」と快諾させていただきました。とはいえ、テーマが水族館だとは予想外だったので、それは驚きました。
――もともと水族館はお好きだったんですか?
鎌田 家族との思い出がある場所です。家族旅行の旅程には毎年、鳥羽水族館が組み込まれていました。名古屋港水族館は、お爺ちゃんに何度も連れて行ってもらっていました。白イルカのぬいぐるみも持っていました。ただ、まさかそんな馴染みがある場所とお仕事することになるとは(笑)。
――名古屋港水族館は愛知県民にとって馴染みの深い施設なんですね。
鎌田 東山動植物園や名古屋港水族館は、子供が連れて行ってもらう定番の場所です。最初に行く水族館が名古屋港水族館だから、それが一般的なサイズだと思ってしまうんです。でも、そうじゃないんですよね。イルカのいる水槽は本当に大きくて。私が小さいころは、シャチのクーちゃんが人気でした。
――書籍は、日本モンキーセンター附属動物園長の下村さんと話しながら進んでいく形式ですね。
鎌田 そうです。途中に私の“気づき”のコーナーやコラムが挟んであります。コラムは取材で感じたことを書きました。
――下村さんとお話をして感じたことは?
鎌田 「達人はすごい!」が一番です。私の疑問に対して10、100で返してくださるんです。ところが、その先を質問すると、まだ分かっていなかったりもする。達人でも分からないことがある世界なんですよね。海の中のことって、宇宙以上に分からないことがあるみたいで。この本は児童書なので、小さい子どもたちがいつか大発見をするチャンスになればいいなと思いました。
――小さいころ、児童書は読んでいました?
鎌田 はい。生き物もそうですけど、言葉や漢字の成り立ちについての図鑑があって。イラスト付きなので、分かりやすかったです。生き物の図鑑を読んで、イルカのトレーナーさんになりたいと一瞬だけ夢見たことがありました。水泳を習っていたので、イルカみたいに速く泳げるようになりたいと思ったんです。でも、水族館の配属ってどこになるか分からないと聞いて、夢破れました(笑)。だから、水族館で働く方って、生き物をまるまる愛している方なんです。たとえば、爬虫類の餌になる虫を捕まえるために山へ入るのも飼育員さんのお仕事なんですって。今回の本では、そういった経験に基づいた知識をお聞きできたのも収穫でした。
――他に収穫は?
鎌田 水族館ではイルカやオットセイのショーがありますよね。観客を楽しませる意味はもちろん、芸によって体調をチェックする面もあるんだそうです。確かに動物が体を動かしにくくしていたら、何か問題があるのかもとチェックできますよね。純粋に知らなかったことを知るのって面白いじゃないですか。ネットで検索するのもいいけど、今回の本では答えてくださる方が隣にいらっしゃったので。AI以上の体験ができました。
――近況についても聞かせてください。最近、個人でポッドキャストを始めましたよね。
鎌田 今、ラジオのレギュラーを待たせていただいてはいるんですけど、意外とフリートークの時間って少ないんです。劇場公演のMCもメンバーとの会話がメインだから、どこかでフリートークの練習を続けなきゃと思ったのがきっかけでした。そこでマネージャーさんと話して、始めてみることにしました。
――以前、3年間レギュラーを務めた『サクラバシ919』(ラジオ大阪)は2時間の枠があり、フリートークの時間もありました。
鎌田 そうなんです。そのときは作家さんがついてくださって、とても勉強になったんです。こういうところから話を引っ張ってくるのかって。それをひとりで実践したらどうなるのかという実験をポッドキャストでやっています。
――話すことが好きなんでしょうね。
鎌田 せっかく得た経験をリセットしたくはありませんから。これがラジオ番組になったらいいなとまでは考えていないけど、ポッドキャストは発展途上のメディアなので、大きくなっていったらいいなとは思っています。
――将来、ラジオパーソナリティをメインにした仕事に就きたいと思いますか?
鎌田 お仕事としては好きですし、帯の番組をいただけるのなら最高ですね。お昼の時間帯のリスナーさんと交流してみたいです。
――その可能性を秘めている数少ない現役メンバーだと思いますよ。
鎌田 ありがとうございます。そうなったら理想だと思います。ファンの方も喜んでくれるはずです。今も地元の友達から反応があったり、初対面の方から「あっ、ラジオの声の人だ」と言われたりすると嬉しくなります。
――東京の番組は視野に入れていますか?
鎌田 やりたいですね。腕試しにもなりますよね。過去に別番組でご一緒していた石山蓮華さんは『こねくと』(TBSラジオ)を帯でやられています。やっぱりラジオって人柄が出ると思うので、人柄を磨かなきゃなと思います。
――磨き方が難しいですね。
鎌田 今は人にいっぱい会ってみようと思っています。人見知りではあるけど、アクティブに動いてみようと思っていて。共演者の方からごはんに誘われたら行ってみようと思ったり。休みが合わないからなかなか実現はしないんですけど、そうやって誰かのために時間を割くことでどんどん磨かれていくんじゃないかなと思っています。
でも、やっぱり人気のある方ってしゃべりが上手なんですよね。プラス、センスがある。たとえば、書評家の三宅香帆さん。面白いと感じたものを「面白い」と言い切れるのって、自信があるからですよね。今の私は、それをすごく怖いと思ってしまう面があるんです。でも、その感性を磨いていけたらカッコいい。私もそうなれるように自分を磨いていきます。
【プロフィール】1996年8月29日生まれ。愛知県出身。2012年、6期生としてSKE48入り。23年、24年、「AKB48Gラジオパーソナリティランキング」で連覇を達成。昨年、1st写真集『やさしい日差し』(KADOKAWA)を発売。現在、『TAKE ON presents 鎌田菜月のTAKE A RIDE』(FM AICHI)のパーソナリティを務める。現Team E副リーダー。
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