古舘伊知郎「京都のホテルが安くなったと喜ぶのは間違い」訪日中国人激減のウラを深読み
フリーアナウンサーの古舘伊知郎が12月24日、YouTubeチャンネルのショート動画を更新。高市早苗首相の台湾有事をめぐる答弁を受け、中国政府が日本への渡航自粛を呼びかけた影響で、京都のホテル料金が安くなったとみられることについてコメントした。
古舘は「京都のホテルがめっちゃ安くなったと喜んでいる人がいるけど、気をつけてくださいよ。間違いですからね」と切り出し、「京都はご存じのようにピンキリあるわけですから、超高級ラグジュアリーホテルというのはどんなに値段がドーンと下がっても相変わらず高いわけですから。気をつけたほうがいいですよ、本当に。そしてビジネスホテルとか民泊とかエアビーとか、そういうところがものすごく安くなって4000円、5000円、6000円で1泊できるとか、そういうことになっているというだけの話ですから、気をつけたほうがいいわけですよ」と注意を促した。
京都のホテルの宿泊料金が下がった理由についても、高市発言が原因で中国人観光客が来なくなったという単純な構図ではないとして、「間違っていると思うのは、僕もそのうちの1人だったけども」と前置きし、「中国人があの一件で揉めて来なくなったから急に京都のホテルがガラガラになってダンピングしている、円安も含めて高かったのが正常化してよかったと単純に思いがちだけど、そうじゃないですからね」と言う。
その背景として古舘は、「根本は中国経済のバブルが弾けたということですから。だいぶ前から弾けていますから。地方政府の都市再開発とか高層マンションとか、もう全く廃墟になっているじゃないですか。それだけではないが、中国経済はいろいろあってヘタってバブルが弾けた。だから金持ちを中心にバックパッカーまで含めて(海外に)来られなくなっていたところに、この問題が1つ乗っかっただけの話ですから」と持論を展開した。
今後の日本については、「相変わらず観光立国を目指す場合、日本は今、つらい状態ですからね」と述べ、「目先のことで京都の駅前のホテル1泊が安くなったというのは、それはそれで現実にはあるけども、中長期的に見るとこれは厳しいですから。もっと違うことも考えておかないといけない」と、別の視点や対策が不可欠であると指摘した。
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