東日本大震災の翌日、福島のワークマンで受けた神対応が「素晴らしい」と話題 当時の責任者に事情を聞いた
東日本大震災の翌日、早朝に訪れたワークマン店舗で受けた対応が「素晴らしい」と話題に。ワークマン本社は「日頃から地域の皆様のための店づくりに取り組んでいる」と、語る。
多くの人の心と体に消えない傷を残した東日本大震災から、今年で14年。現在X上では、震災翌日のワークマン店舗が見せた神対応が、大きな話題となっているのだ。
震災翌日の朝7時、ワークマンを訪れたら...
注目を集めているのは、福島をはじめとする東北地方の中心市街地大型店(デパート)を巡った記録をつける個人Webサイト「でぱあとまにあ」の運営者・でぱまにさんが投稿したポスト。
投稿には「2011年3月12日朝7:00過ぎ、訪れたら営業していたワークマン。店内にはものが散乱し、足の踏み場もない状態だったが、1人で店を開けていた店員さんが『店内こんなですが、必要なものがあったら見つけてレジに持ってきてください』と...。本当に助かったし、本当に勇気づけられたことか」と、東日本大震災翌日の朝のエピソードが綴られていた。
https://twitter.com/iiden_depa/status/2002509716665270540
こちらの投稿は瞬く間に話題となり、Xユーザーからは「震災の翌日の福島でその対応は、頭が下がりますね」「災害時のワークマンは、めちゃくちゃ頼りになりそう」「ワークマン、頼もしすぎる」「ワークマンは親切な店員さんが多い」といった具合に、神対応に対する称賛の声が多数寄せられている。

ポスト投稿主・でぱまにさんに話を聞いたところ、当該の店舗は福島県郡山市にあった「ワークマン郡山小原田店」(現、ワークマンプラス郡山小原田店)と判明。
ちなみに、ポストに添えられた店舗の写真は当時のものではなく、先日散歩で通りがかった際に撮影した現在の店舗のものだという。
「営業しているとしたら、あそこしかない」
当時、郡山市のマンションに住んでいたでぱまにさん。地震による被害で家の壁が割れ、上階の漏水により室内の天井は崩落し、片付けに追われていた。
長靴や軍手、モップ等あらゆるものが家にあるだけでは足りず、「朝早く営業しているとしたら、あそこしかない」と、妻と義父(現在は他界)と共にワークマンを訪れたのだ。
しかしその日は震災翌日の朝、果たして営業しているのか...という不安な気持ちでいっぱいだったが、なんと同店は朝7時から通常営業。
ワークマンスタッフの対応について、でぱまにさんは「男性店員の方が1人でお店を開けており、『営業していますか?』と尋ねたところ、『どうぞお入りください。お店の中はご覧のとおりですが、必要なものがあればレジに持ってきてください』と、言われた記憶があります。店内は商品で散乱しておりましたが、店員さんの対応はとても丁寧だったと、今も心に残っています」と、振り返る。

でぱまにさんは、当時の心境を「必要なものが当たり前に手に入ることに助けられ、色々大変な状況下で自分のできること(店の営業)をしている姿に勇気づけられ、私自身も『できること』を精一杯やっていこうと思いました」「震災で一変した街の様子や生活、それを元に戻すために店を開けてくれたワークマン様や、家庭もあるだろうに店に出向いて営業を続けたスタッフ様には感謝の言葉しかありません」と、語っていた。
そこで今回は同エピソードをめぐり、ワークマン本社に詳しい話を聞いてみることに。その結果、震災翌日の「神対応」の舞台裏が明らかになったのだ。
当時の営業責任者「多くの店舗が開店していた」
でぱまにさんの証言を元に、「当時対応に当たったと思われる社員」を探してもらったが、残念ながら該当する人物は見つからなかったという。14年も前の話となれば、仕方ないだろう。
しかし幸いにも、当時の福島県の営業責任者から話を聞くことに成功。
その内容について、ワークマン広報の担当者は「3月12日は電話回線がパンクしており、なかなか店長と連絡が繋がらない状態でした。ショートメールで『安全性の確保を行った上で営業可能でお願いします』と送ったところ、小原田をはじめ多数の店舗が賛同し、開店しておりました。小原田は当時本部直営店でしたが、お客様のために開店してもらえたことに感謝しております」と、説明する。
震災当時のエピソードが大きな話題となっている件については、「ワークマンは、地域に根差した店舗運営を大切にしております。日頃から取り組んでいる『地域の皆様のための店づくり』が、こうしてお客様の声として届いたことを、大変嬉しく感じております。また、お近くのワークマンにお越し頂けますと幸いです」と、コメントしていた。
作業現場では単独プレーではなく助け合いの精神、チームワークが何よりも重要。業界を長年見守り、サポートしてきたワークマンだからこそ、こうした考え方が一人ひとりに根付いているのだろう。
執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
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