『ドラクエ』伝説の勇者・オルテガ、覆面パンツ姿の理由が公式に判明 「37年越しの伏線回収」と話題
勇者ロトの父・オルテガが、覆面パンツ姿で戦っていた理由が判明。「37年越しの伏線回収」と、驚きの声が上がっている。
10月30日、HD-2D版『ドラゴンクエストI&II』(以下、『ドラクエ1&2』リメイク)がリリース。
同作にて明らかになった「37年ぶりの伏線回収」に、プレイヤーからは驚きの声が上がっている。
少ない容量でいかに魅せるか
昔のゲーム開発は、即ち「容量との戦い」であった。
本来であれば搭載したかったアイテムやキャラクターにモンスター、エピソードを泣く泣くカットするのは当たり前。いかに「容量を軽くするか」という工夫が随所に施されているのだ。
1986(昭和61)年、ファミリーコンピューター用に発売された『ドラゴンクエスト1』オリジナル版の容量は、わずか64KB。現代のスマホで撮影した写真1枚が数メガバイトである点を考慮すると、その容量の少なさに驚かされるだろう。
少ない容量を有効に活用すべく、初代『ドラクエ1』は、ゲーム内で表示されるカタカナは「使用頻度の高い20文字をのみを使用する」という制限のもとで製作された。
たとえば、物語終盤にエンカウントするあるモンスターは、本来であれば「ダークドラゴン」(闇のドラゴン)という名前になる予定だった。しかし、「ク」が前出の20文字から漏れてしまったため、「ダースドラゴン」と名付けられたのだ。
勇者の父、その姿に衝撃
時は流れ、ゲーム1本当たりの容量も増加し、『ドラクエ』シリーズの冒険ストーリーも厚みを増していく。
『ドラクエ1』の2年後、1988(昭和63)年にリリースされた『ドラゴンクエストIII そして伝説へ...』オリジナル版の容量は256KBと、『ドラクエ1』を大きく上回った。
とは言えクリエイターの「表現したい世界観」に近づけるため、少しでも容量を抑えられるよう、様々な部分で制限や工夫を強いられる点は変わらない。
そんな同作における容量問題で、多くのユーザーに衝撃を与えたのは、やはり「オルテガの容姿」だろう。
同作の主人公(勇者)には父がおり、彼もまた人々から勇者・オルテガと呼ばれていた。主人公一行は最大4人でパーティを編成できる一方、なんとオルテガはたった1人で旅を敢行。そのストロングなスタイルから、父の威厳を強く感じたプレイヤーは非常に多い。
そして物語終盤、主人公はオルテガが凶悪なモンスターと戦う姿を目の当たりにする。その際、戦闘画面としてオルテガの戦闘グラフィックが表示されるのだが...。
なんと、その姿は覆面マスクにビキニパンツで斧を片手に持っているという、完全なる変質者スタイル。これは恐らく「人の姿をしているから」という理由で、カンダタのグラフィックを色違いで流用したものと思われる。
「37年ぶりの伏線回収」に称賛の声
「勇者の父が覆面パンツ姿をしている」という光景は多くのプレイヤーに衝撃を与え、「オルテガ」でググろうとすると、「パンツ」がサジェストされるほどである。
そして時は流れ現代、オルテガが覆面パンツ姿で旅をしていた理由が公式に明かされることになった。

『ドラクエ』シリーズの時系列では、『ドラクエ1』の世界は『ドラクエ3』の数百年後の世界となっている。そして、今回の『ドラクエ1』リメイクにおいて、「カンダタの先祖が勇者ロトの父に、勝負服を贈った」という言い伝えが追加されたのだ。

このエピソード追加を受け、X上には「オルテガとカンダタが同じ見た目だったのって、そういうこと!?」「オルテガがなぜ覆面パンツで戦っていたのか、謎が解けた」「これが伏線回収か...」など、驚きの声が続出している。
野暮を承知で言えば、正確には伏線回収ではなく、開発によるファンサービスといったところだろう。

容量不足による苦肉の策は、ツッコミどころ満載な表現にもなり得る。しかしユーザーの多くはそうした表現を否定的でなく、愛を持って迎え入れているのだ。
長年のツッコミどころに新たな解釈を落とし込んだ『ドラクエ1』リメイク。今作で『ドラクエ』シリーズの魅力を再認識した勇者も多いだろう。
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この記事は2025年11月18日に公開された記事を編集して再掲載しています。

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執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。『ドラクエ1』リメイクで、はがねのブーメランを拾い損ねたことを地味に引きずっている。
(文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
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