ドジャース佐々木朗希、“ひとつの欠点”を吉井理人氏が告白 「その言いわけは通じない」
ドジャース1年目を終えた佐々木朗希。ロッテ時代の監督だった吉井理人氏が成長と欠点を語る。

前千葉ロッテマリーンズ監督の吉井理人氏が、元近鉄バファローズ・阿波野秀幸氏のYouTube『阿波野チャンネル』に出演。ロッテ監督時代に感じた「佐々木朗希の弱点」を語った。
【今回の動画】吉井氏が佐々木の1年目を解説
佐々木のMLB「1年目」をどう見た?
今季ドジャースでプレーした佐々木についてトークした吉井氏。自身もMLBに移籍した際、キャンプから中4日で投げ続けたため、開幕前に「肘がパンパンになった」と回顧する。
そのうえで「朗希の今の回復力だと、もしかしたら1回マイナーでお休みするかなっていうのは、予想通りです。ただ、やっぱり実力はあるんで、調子さえ戻ればすぐにメジャーでは活躍するだろうなとは思ってました」と解説した。
自分の芯が強すぎて...
ロッテ時代の佐々木には「しっかり自分の芯を持ってる子だったんで、やりたいことはちゃんと言ってきます。その辺が若い選手と違うところだなと思っていて」と振り返る。
続けて「ただ、ひとつ欠点というか、自分の芯が強すぎてコンディションが万全じゃないときは、投げたくないタイプだったんですよ。2年前のCSで、『万全じゃないから投げたくない』と言ったことがあって。そのときに『もしメジャー行くつもりだったら、そんなのメジャーでは通用しないよ。その言いわけは通じない』と言った」と指摘した。
成長を感じた
佐々木がポストシーズンでリリーフ登板したことには「朗希も成長したなと思いましたね。ブルペンで『行ったる』みたいな雰囲気を出して、中1日で出てきたときに、『うわ、朗希成長したな』と思ったんですよね」と笑う。
さらに「日本だったら絶対投げないって言ってたよねと思って。そうさせない雰囲気が、アメリカのポストシーズンにはあるんですけども。プロとしての気持ちや精神が身についたのかな」と語っていた。
日本では1年間ローテを守れず
佐々木はロッテ時代、井口資仁氏と吉井氏というMLB経験のある指揮官のもとでプレー。163キロ台の速球と変化球を武器に完全試合や、17イニング連続無安打、52者連続アウトなどの記録を残した。
一方で必ずシーズン中に離脱しており、1年間ローテーションを守ることができなかった。吉井氏の話を聞く限り、「投げたくない」と首脳陣に訴えたことも要因の一つだった可能性がある。
ポストシーズンでは連投をすることもあった佐々木。ワールドチャンピオンをつかんだことで意識が変わり、来年は大活躍する姿を期待したい。
【今回の動画】吉井氏が佐々木の1年目を解説
https://www.youtube.com/watch?v=no7D3yohLYU
執筆者プロフィール
佐藤俊治。Sirabeeには2015年11月から参画し、月40本程度プロ野球関連記事を執筆中。YouTubeで発信する野球評論家ウォッチャーでもある。野球は高校からメジャーまで年間50か所以上で現地観戦。プロ野球の贔屓チームはなく、どこのチームのファンでもない。「あの選手、あそこに行ったんだ」という目線で見守っている。
(文/Sirabee 編集部・佐藤 俊治)
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