伊集院光、高額ポケモンカードの“売買取引”に困惑 「俺はもう目が回ってきちゃった」
伊集院光がポケモンカードを使った“最新ビジネス”への不快感を露わに。勝手にNFT化され、ランダムでパック売りに「クラクラしてくる」と語り…。

24日深夜放送のラジオ『伊集院光 深夜の馬鹿力』(TBSラジオ)に、タレントの伊集院光がメインパーソナリティとして出演。ポケモンカードの「所有権」を売買する企業について所感を語った。
NFTというシステムが...
放送で伊集院は「本当に自分のなかで、なんだかもうわかんないやつ。良いとか悪いとかじゃなくて、何が俺のなかでざわめいてるのか...転売ヤーの人がポケモンカードとか転売するじゃん。購入した額よりも高く、例えば100円だったやつを1,000円で売るじゃん。そうするとさ、1,000円で買った人がさ、これ2,000円で売れるかもとか、5,000円になるかもとか言ってくから、どんどん転売の転売でお金が上がってくじゃん」と、最近心をざわつかせている“あるシステム”について説明。
「良いか悪いか、みたいな判断じゃなくて、俺はもう目が回ってきちゃった」「すごいことになってるなって思ったのは、『NFT』つったかな。絵とかをデジタル管理するみたいなことで、どうも儲かりそうだっていう空気が出て。割と色んなところでこのNFT、デジタルの本物証明みたいなのがついてる絵画が流行ってさ」と、2021年頃にアート界隈で世界的なブームを起こしたNFT(非代替性トークン、唯一無二の価値を付与する仕組み)に言及する。
ポケモンカードにもNFTが
「そのブームが去って、今このNFTみたいなやつが...(ポケカを所持している会社が)レアなやつを売りますっていうときに...デジタルのこれはあなたのものですよっていう証明をつけます。で、これを5万円で買うと、ポケモンカードは送られてこないです。このNFTを、あなたのものですっていう権利を10万円で売ることができます、30万円で売ることができますと」と、ポケモンカードをNFT化して商品として扱う会社があると語った。
伊集院はその会社のシステムについて「『ちょっと俺、自分のデッキに入れたいから』って言えば、ちゃんとそのカードも送られてきます。送られてきますけども、要は転売だけをしてる人からしたら、手元において管理したりとか、高価なものを送ったりとか、やり取りすることって煩わしいことなんです。すごいキラキラのポケモンカードを見ることにそんなに興味はないし、自分のデッキに入ることには興味は無いから。次から次へとこの権利だけを売り買いしていけばいいっていうんで」と、“ポケモンカードを所持する権利”のみが売買されていると説明。
ランダムでパック売り?
さらに「もっとクラクラしてくるのは、そこのサイトに行くと、すごいたくさんのポケモンカードを本当に持ってることが信用...そこにちゃんとあるんですねっていうのが信用じゃないですか。だから相当あるんだと思うんですけど、そこで10枚いくらみたいな、ランダムで出る10枚パッケージがある。これもわけわかんないんだけど、ポケモンカード買って全部剥いて、NFTと紐づけして、その厳重に保管するっていう作業をしたやつをランダムで組み合わせたパックが、『レアの封入率がこれぐらいです』みたいなランクに分けて売ってるのよ」と、NFT化されたカードが『パック売り』されていると話す。
「で、それを買うとカードが来るんじゃなくて、そのなかに入ってたやつの“権利”が来るの。もちろん欲しければそれ(カード)をちゃんと受け取ることはできます。だけどその場で自分の『売ります』に出していくと、またそのNFTが売られていく。もう、ちょっとクラクラしてこない?」と、自身の想像を遥かに超える取引の実態に驚いていた。
システムへの不快感
所有権の移動だけがひたすら繰り返されるシステムに伊集院は「僕のなかにあるすごいアナログなものの考え方とか、おっさんの考え方としては、この会社って別にポケモンの会社と何も関係ないからね、『人のふんどし』感がすごいじゃん。純粋にカードが欲しい人からするとどんどん高額になってくわけじゃん。その価値は外にもはみ出てくるから、その会社では扱ってなくても、『あのカード手に入れるにはこれぐらいかかる』ってとこが出ちゃうから...分かりやすいところでそれは嫌だなって思った」と不快感を表明。
「俺、ポケモンっていう会社が『ポケふた』巡りをするようになってからすごい好きになって。あのポケふたとかって、みんな寄贈してんのね。要するに、権利を渡すから作れとかじゃないのね。子供たちがポケモン好きになってくれっていうことで、割とこっち(企業)側から出してるらしいんだよ」と、ポケモンマンホール『ポケふた』の縁でポケモンが好きになったと語る伊集院。
「もちろんさ、商売がゼロではないけど、そういう意味ではポケモンをみんなが好きでいることはポケモンが売れ続けることだから。それはゼロではないだろうけど、その権利の売り買いあたりからなんかちょっと目が回ってきちゃって」と、かつてのNFTアートのように、ポケモンカードが“投機の対象”となっている現状を憂いた。
執筆者プロフィール
びやじま。フリーライター/エディター。月100時間、30番組を聴く深夜ラジオのヘビーリスナーで、2016年からSirabeeに参画。現在はラジオを中心にした芸能エンタメを中心に月40本程度を執筆中。
(文/Sirabee 編集部・びやじま)
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