撮影/河野優太

稲場愛香、ソロ2年目の進化「歌うのが苦手だった私が、今は“声”で勝負している」

2025.11.15 06:03
提供:ENTAME next

Juice=Juice卒業後、2024年4月にソロデビューを果たし、俳優としても活動するなど多方面で活躍する稲場愛香が2年ぶりの写真集『香愛』を発売。27歳の“今”を切り取った、自然体な表情と大人の色香を併せ持った一冊に仕上がっている。ソロになって変化した歌の向き合い方、芝居にかける思い、今後のビジョンなどを中心に話を聞いた。(前後編の後編)

――今年2月19日に2ndシングル『星屑のエスケープ/終わらないインソムニア』をリリースしましたが、ソロになって歌との向き合い方に変化はありますか。

稲場 すべてが変わりました。グループ時代は歌に苦手意識があったんですが、ソロデビューが決まった時に、苦手意識を持ったまま歌をお届けするのは、聴いてくださる方に失礼に当たるなと思ったんです。自信を持ってやらなきゃと意識するようになったのは大きな変化ですね。

――なぜ苦手意識を克服することができたのでしょうか。

稲場 ソロデビュー1stシングル『圧倒的LØVE/Pink Temperature』の時に、たくさんのリリースイベントをさせていただいて、そこで鍛えられました。場数を踏むことで、だんだん自信がついていったんです。まだまだ改善の余地はあるし、もっとこうなりたいという技術的な課題もあるんですが、変に人と比べたりせずに、私は私の歌で、私の歌を良いと思ってくれる人にしっかり届けようという思いで、気負わずに歌えるようになりました。

――多彩なジャンルの曲を歌っているのもありますが、歌唱法のバリエーションも増えている印象です。

稲場 グループ時代は1曲を10人近いメンバーの声でつないでいくので、飽きが来ないと思うんです。でも1人で歌うとなると、ずっと同じ声、同じテンションだと飽きられて最後まで聴いてもらえないなと感じました。だから声の出し方にこだわって、曲によっては、1曲の中で何種類も声を使い分けることもあります。1stシングルの時は、もっと音楽を学ばないといけないと思って、レコーディングに時間長めに取っていただいて、トラックダウンにも参加させてもらいました。その時に自分の意見を言うことも、ソロとしては大事なんだと学びました。優柔不断な性格なので、それまでは「何でも大丈夫です」みたいなタイプだったんですけど、ちゃんと自分自身のこだわりを出さないといけないなと気づいたんですよね。

――自分のこだわりを出すことに躊躇はなかったんですか。

稲場 以前はありました。「これを言ったらわがままかな……」みたいに思っていたのが、ソロになってからは、責任があるからこそ言わないといけないんだと。わがままと、こだわりは違うんだと気づいて、意見を言えるようになりました。実際に「圧倒的LØVE」では音を少し変えていただいた部分があって。落ちサビの雰囲気にこだわりたくて、最初は太鼓みたいな音が入っていたんですけど、エキゾチックな雰囲気よりは、儚いキラキラからのラストの盛り上がりを作りたくて、作曲家の方がいらっしゃった時にキラキラ音を足していただきました。

――パフォーマンス面での変化はありますか。

稲場 グループ時代はメンバー同士でアイコンタクトを取ったり、ユニゾンでみんなの声を聴いて自分の声のバランスを考えたり、頭の中をグルグルと忙しくしながらパフォーマンスをすることが多かったんです。それがソロになってシンプルな状態になったというか、たくさんの人たちに楽曲の良さを知ってもらいたいという気持ちで歌えるようになったので、今まで以上に皆さんのお顔を見ることが多くなりました。もともとしっかりとお顔を見たいタイプなんですが、それまでメンバーとアイコンタクトしていた時間が、ファンの皆さんを見る時間になっているので、距離が縮まったなと実感します。それに伴い、それまで「ファンの皆さん」だったのが、今は「なかまなかん」と呼ばせてもらっています。

――ソロになってから新規のファンも増えていますよね。

稲場 そこは自分でも驚いています。ソロになった時に、みんなついてきてくれるのかという不安が大きかったのですが、グループの頃と変わらず応援してくれるし、稲場愛香のことを知らなかった人たちにも広めてくれました。「最新シングルから好きになったよ」という方もいらっしゃいますし、自分の歌が届いているんだと思うとうれしいですね。

――最近はTikTokショートドラマ「寄り道ドラマ」で俳優としての一面も披露しています。

稲場 グループを卒業した時から、演技をやりたいと思っていたので、ようやく今年に入って念願が叶いました。「寄り道ドラマ」では10歳くらいサバを読んで、女子高生の役を演じています(笑)。「16年間生きてきて、こんなの初めて!」みたいなセリフもあって、「私で大丈夫かな……」という不安もあったんですが、コメント欄を見ると、「制服まだまだ行けるよ」とか「現役の女子高生にしか見えない」というふうに言っていただいてありがたいです。同じ女子高生でも、いろんな性格の役があるので、少しずつ自分の中でお芝居の幅も広がっているのかなと思います。次につなげていきたいですね。

――地元・北海道では情報バラエティ「いっとこ!みんテレ」にレギュラー出演していますし、マルチに活躍されていますね。

稲場 本当にいろんなことをやりたいなと思っていて、興味があるものも多いですし、まだ自分に何が合うのか模索しているところもあるんです。好奇心旺盛なので、もっともっと新しいことに挑戦していきたいです。

――具体的に新しくやってみたいお仕事はありますか。

稲場 お芝居に通じる部分でいうと、声を褒めていただくことが多いので、声優さんのお仕事もやってみたいです。コスメ、メイクのプロデュースにも興味がありますし、お洋服も好きなので、私のように身長が低い方でも着こなせるようなお洋服に関わるようなことにもチャレンジしてみたいです。あと動物も大好きなので、動物と触れ合えるお仕事もやりたいです!

――最後に最新写真集『香愛』の見どころをお聞かせください。

稲場 初海外撮影で、ワニブックスさんから初めての写真集ということもあって、衣装やメイクの雰囲気も違います。もう27歳と、しっかり大人ですけど、ファンの皆さんからは「現役女子高生でもいけるよ」と言っていただけるので、ちょっと童顔な部分も残しつつ、今だからこそ見せられる表情と、今もまだ見せられる表情、どちらの私も楽しんでもらいたいです。

稲場愛香写真集『香愛』2025年11月15日発売

【通常版】定価:3,100円+税

【メイキングDVD付き限定版】定価:4,100円+税(ワニブックス通販、ハロー!プロジェクトオフィシャルショップにて販売)

撮影:中山雅文発売元:株式会社ワニブックス

2025年11月16日(日)には大阪、11月24日(祝・月)には東京で発売記念イベントを開催!

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