にじさんじENと契約解除のセレン龍月が新たな声明

2024.02.16 22:23

提供：ユーチュラ

VTuberグループ「にじさんじ」（登録者数148万人）及び海外VTuberグループ「NIJISNJI EN official」を運営するANYCOLOR株式会社が、「Selen Tatsuki（セレン龍月）」と契約解除した件について、“中の人”である「Doki」が新たに声明を発表しました。

NIJISANJI ENが契約解除を発表

今月5日に、NIJISANJI ENは所属していたセレンとの契約解除を発表。セレンによる度重なる契約違反のためだとしました。同日、セレンはXにて「有害で劣悪な環境」や「内面からのいじめ」があったと主張し、NIJISANJI ENと意見が対立。セレンの主張にファンや他のクリエイターからの支持の声が上がっていました。

そして7日、ANYCOLORはセレンとの契約解除に関する株主に向けた資料の中で、「当社業績に与える影響は極めて軽微」と記載。これを巡って、セレンのことを「軽視している」などといった批判の声が上がっていました。

これを受けて13日、NIJISANJI ENのYouTubeチャンネルに田角陸CEOが登場し、VTuber契約解除を巡る問題や今後の対応について英語で説明しました。田角氏は7日に公開した資料が誤解を招くものだったとして謝罪。これにより同社がセレンのことを過小評価していると視聴者に感じさせてしまったと説明し、深く反省するとともに今後英語でのコミュニケーションのあり方を改めて考えていきたいと述べました。

同社としても、セレンは必要不可欠な存在だったと強調。このような形で契約が終了してしまったことは残念だとした上で、7日の声明でライバーたちのことを評価していないような言い方になったことを重ねて深く謝罪しました。

この動画を受け、セレンの“中の人”である「Dokibird」が14日に自身のX（旧ツイッター）を更新し、新たな声明文を発表。15日には日本語の翻訳文が公開されました。

意見の食い違いで泥沼化　対立が深まる

セレンは14日、NIJISANJI ENが公開した動画を受け、「もうあちら側と関わりたくなかった」としつつ、「どのように対応するかについて、弁護士さんとまた話さなければならなくなりました」と切り出しました。

本件は国境を越えた騒動であり、所属ライバーたちをも巻き込んだ複雑な騒動に発展しています。セレンは「弁護士同士のコミュニケーションはすべて日本語で行われました」として、言語の壁によりコミュニケーションが取りづらいと綴っています。さらに「異なる国で弁護士が関与すると、すべてがより複雑になり、泥沼化します」として、国同士の法律が違うことも、複雑化を助長していると訴えています。

セレンは「生まれて初めて目の前で父が泣き崩れるところを目の当たりにしました」と報告。さらに「私が命を絶つ決断をしたのは1度だけではなく2度」と、この件で自殺を試みたことも明かし、家庭が崩壊寸前となっていたと打ち明けました。

セレンと運営の意見は対立を深めており、泥沼化が進んでいる様子。ファンの中でも意見が割れており、事態は激化の一途を辿っています。

セレンは「起こったことを受け入れ、前に進む準備はできています」「これが私の最後の声明になることを願っています」と締めくくりました。