なにわ男子・大西流星、ヒロインの役名間違え“浮気”の焦り実感「冷や汗かいた」<「彼女、お借りします」取材全文>
2022.07.01 15:00
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なにわ男子の大西流星が主演を務めるドラマL『彼女、お借りします』(ABCテレビ(関西)、7月3日スタート、毎週日曜よる11時55分~/テレビ朝日(関東)、7月2日スタート、毎週土曜深夜2時30分~ ※ほか地域でも放送予定)の取材会がこのほど行われ、大西をはじめ、桜田ひより、秋田汐梨、工藤美桜、沢口愛華が出席。ドラマの見どころや撮影エピソードなどについて語った。<取材全文>
大西流星主演ドラマ「彼女、お借りします」
今作は“レンタルから始まる恋模様”を描くラブコメディ。原作は『週刊少年マガジン』(講談社)で連載スタートし、世界累計発行部数1000万部を突破した同名コミックで、2022年7月にはアニメ第二期の放送も決定している話題作だ。物語の主人公は、ダメ大学生で非モテ人生まっしぐらの木ノ下和也(大西)。初めてできた彼女・七海麻美(秋田)に速攻でフラれ、半ばヤケクソでレンタル彼女を申し込んだところ、理想の女性・水原千鶴(桜田)が現れる。千鶴に惹かれながらも、思わせぶりな態度の元カノ・麻美、超積極的な更科瑠夏(工藤)の存在に、和也はアタフタ。
そんな中、千鶴から「練習台になってあげてほしい」と紹介されたのが“レンタル彼女の後輩”桜沢墨(沢口)。極度の人見知りで口下手だけど、超健気でがんばり屋な一面が、和也の恋に新たな展開を巻き起こしていく。“レンタル彼女”を通して、恋愛のウソとホンネをコミカルに、ハートフルに描く。
大西流星・桜田ひよりら「かのかり」実写化への思い
― 皆さんそれぞれ個性的なキャラクターですが、初めて台本を読んだ時の感想をお聞かせください。大西:この原作は1000万部を超えるめちゃくちゃ人気のコミックですが、台本を見た時によりわかりやすくレンタル彼女のことや『彼女、お借りします』の世界観が描かれているなと感じました。ひとりひとりの個性的なキャラクターも際立っていて、回によって出てくる登場人物も変わるんですけど、その登場人物同士の会話や掛け合いなど、コミュニケーションをとっている姿がとても面白くて、コメディ要素もたくさんつまっているので、すごくテンポ感が良く、いろいろな方に伝わりやすいドラマになっていると思います。
桜田:台本を読ませていただいたら、原作にすごく近い内容になっていて、リンクするようなシーンがたくさんあったので、その中で自分ができることはなんだろうと考えた時に、やっぱり原作を読んでいる方でも楽しめるようにしたいなと思い、漫画やアニメを並行して見ながら、表情や仕草を研究するようにしました。
秋田:初めて台本を読んだ時は、麻美に対して「嫌な子だなぁ」「周りにいたら関わりたくないなぁ」という印象が一番強かったです(笑)。でも、原作を読んでみると、麻美自身も抱えている悩みがあって、そういう部分を大事にしながら演じていきたいと思いました。原作の魅力をできる限りに表現しつつ、ドラマならではの面白さも楽しんでもらえると嬉しいです。
工藤:私はもともと原作の漫画やアニメを見ていたのですが、ドラマとしてすごく面白く反映されているなと思いました。推しキャラでもある瑠夏ちゃんのシーンは、私自身、原作で好きなシーンもいくつかあったので、演じられることがすごく楽しみだなと率直に感じました。
沢口:私は今回ドラマに初めて出させていただくので、台本を初めていただいた時は「台本だ~!」って思いました(笑)。ちゃんと表紙に絵があって、中に「桜沢墨役:沢口愛華」って載っていて、「芸能人だ~!」って(笑)。その写真を撮って両親に送ったら、両親は過保護なので「おめでとう~!!!」ってクラッカーを鳴らしてくれました!私の役は「……」と言葉を発しないことが多かったので、その間や表情にこだわろうと思いました。
― 演じるキャラクターの魅力と、共感できる点はどんなところですか?
大西:木ノ下和也は純粋な子で、純粋すぎるがゆえに女心をわかっていない部分があったり、女性の方から見ると「こういう男性は苦手だな」と思われるようなところがたくさんあったりして、僕も最初に原作を読んでいた時はそういう気持ちが大きくてあまり共感できなかったんですけど、和也の言動や正義感があるところを見ていくうちに、女性への不慣れな行動もだんだん愛らしく感じてくるようになりました。
それはバランスがとれているからこそ感じたことなので、憎みたくても憎めないような子だなと思います。すごく魅力があるわけではないのに、なぜか周りの女性が寄って来て囲まれてしまい、和也自身もそれに気づいてないというのが、見ていて面白いです。
桜田:千鶴ちゃんは、レンタル彼女をやっている時は本当にすごく完璧な女の子で、男性の理想像がつまったような女の子だと思います。所作が綺麗なところや、場を盛り上げるような話し方がすごく素敵で、かと言って前に出すぎることなく、相手を楽しませるためにはどうしたらいいのかを研究しているようなところも魅力的です。和也と素の状態でいる時はとても自然体で、自分の思っていることをきちんと伝えられるし、芯が強くて、人との距離感をはかるのがすごく上手な子なので、きっと素の千鶴ちゃんは女性の理想に近いのかなと感じています。その二面性みたいなものを出せたらいいな、と思いながら演じています。
共感する部分は、千鶴ちゃんは人との距離感をはかるのがすごく上手な子で、相手のことをきちんと見て自分がどういう対応をするのかを考えるんですけど、私も相手に合わせることが多いので、適応能力のある部分が似ているなと思いました。
秋田:麻美は表と裏の顔があって、それも全然違って二面性がすごく激しいんです。そんなところにリアリティーがあって、一番人間味が強いキャラクターなんじゃないかなと感じています。人の顔色は気にせず、思ったことはすぐに言うところも、一周まわって「可愛いな」と思うようになってきました(笑)。自分と似ていると感じるところはほとんどなくて、本当に真逆だなと思うんですけど、自分と付き合っていて別れた元カレが1ヶ月後にこんな可愛い子(千鶴)を連れて来たらきっと嫉妬すると思うので、そこは共感できました(笑)。
工藤:瑠夏ちゃんは明るくて笑顔が素敵で、和也くんに対して気持ちがすごく真っ直ぐな子です。真っ直ぐすぎるがゆえに振り回しちゃうところもあるんですけど、私はそこも魅力的だなと感じています。私が瑠夏ちゃんに共感できるのは、恋愛観です。わりと重いと感じる人が多いと思うんですけど、私的には「意外と普通じゃないの?」と思っていて、それを言うと引かれることが多いです(笑)。
沢口:原作を読んでまず思ったのは、「墨ちゃんが推しになっちゃった…!」でした。なので墨ちゃんの役だと言われた時は責任重大で、「マジか…」と思いました(笑)。いろいろな女の子のキャラクターがいる中で、墨ちゃんは内面にしっかりピントを合わせて演じなきゃいけないなと感じていたので、原作を読んだりアニメを見たりして、自分なりに情報収集していきました。私が思うに、墨ちゃんは女の子4人の中で一番芯の強い子なんじゃないかなと思います。ひとつ決めたら曲げないので、レンタル彼女の仕事は嫌いだけど、憧れの千鶴さんに追いつくために続けていて、そういう部分ではすごく健気だし、瑠夏ちゃんとはまた違った妹キャラで助けてあげたくなるような子です。
私は墨ちゃんがアクションを起こすたびに共感していたんですけど、ひとつだけ共感できないところがありました。墨ちゃんの好きな食べ物は(ドーナツの)エンゼルフレンチなんですけど、私はエンゼルクリームのほうが好きなんですよね(笑)。なのでそこだけは共感できないかなと思いつつ、内面では通ずる部分があったので、そこを大事に演じたいなと思いました。
大西流星、ヒロインの役名間違え“浮気”の焦り実感
― 座長の大西流星さんとの印象的なエピソードを教えてください。工藤:これに関して私は一択なんですけど、名前を間違えられました(笑)。
全員:(笑)。
大西:つらい…(笑)。
工藤:何回間違えられたんだろう?というくらい間違えられて、もう本当にショックでした(笑)。私が演じる瑠夏ちゃんは、頭にリボンを身につけていて結構特徴があると思うんですけど、和也くんと見つめ合うシーンで「~だよね、麻美ちゃん!」って言われて、「え~!嘘~!?そこ間違える~!?」って(笑)。確かに名前が二文字だから間違えやすいとは思うんですけど…。
大西:世の浮気している男性が、彼女の前で浮気相手の名前を出してしまったという話をよく聞くじゃないですか。僕はその焦り具合を本当に実感しました(笑)。浮気相手なわけじゃないのに、一気に冷や汗をかきましたね。こんなに短期間で、こんなにも多くの女性の名前を呼ぶことがなかったので、千鶴、麻美ちゃん、瑠夏ちゃん、墨ちゃん、というのはもちろん定着しているんですけど、前日が麻美ちゃんとのシーンだったら、口が「麻美ちゃん」のままになっていて、何回か間違えちゃうっていう…(笑)。これは本当に申し訳ないことをしたな、と思っていたら、5分後くらいに監督さんも間違えられていて、じゃあいいや!と思いました(笑)。
全員:(笑)。
工藤:みんな間違えてる(笑)。
大西:すみませんでした!
工藤:いえいえ(笑)。
桜田:朝は顔がむくみやすいので、撮影前に美顔器を使うことが多いんですけど、大西さんが美顔器を当てるとすごい動きをするんです(笑)。普通だったら、顔に当ててだんだんピクピクしてきて「効いてるな」って感じだと思うんですけど、大西さんはめちゃくちゃ肩が動くんです!
大西:いや、動くでしょうよ!
桜田:その動き具合が、「嘘でしょ!?」っていうくらいの動きなので、絶対に盛っていると思います。
大西:いやいや、なんでいちいちメイク室で結果残そうとしてんの!?(笑)カメラ回ってないのにお芝居してるみたいになってる(笑)。
桜田:今日の朝もやられていました(笑)。面白いですね。
大西:取材日なので頑張ってみました!
秋田:大西さんは誰とでもすぐ仲良くなれる方なのかなと思いました。私は人見知りなので、あまり深く関われなかったんですけど…(笑)。
全員:(笑)。
大西:なんか距離を感じる(笑)。
秋田:きっとすごく疲れているはずなのに、撮影の時はいつも率先して場を盛り上げてくださって、そのおかげで私も「朝早いけど頑張ろう」と思えた日がたくさんありましたし、すごいなと思っていました。
大西:ありがとうございます。
沢口:これは私が傍らで見ていた大西さんの話なんですけど、私がクランクインした日に、大西さんがクッキーか何かを持って来ていらっしゃったんですよ。
大西:はい。手作りオートミールクッキーです。
沢口:それで、会話の中で「発泡スチロールみたいなものを作ってしまった」というようなことをおっしゃっていて…。
大西:(笑)。
沢口:周りのスタッフさんに「ひとついかがですか?」って言いながら、その発泡スチロールを食べさせていたんですよ。
大西:いやいや、無理やり食べさせたみたいな(笑)。「食べてみます?」「あ、じゃあ…」って感じで差し入れしていました。
沢口:スタッフさんが口をそろえておっしゃっていたのが、「独特な味だね~」と(笑)。独特な味とは、と思いつつ、オブラートに包むことは何事も大切ですから、お料理される方なんだなぁと思いました(笑)。
大西:今、結構傷つきました(笑)。
沢口:そのエピソードがとても印象的でした(笑)。
大西流星、ヒロイン4人の魅力を語り尽くす
― 先程4人がそれぞれのキャラクターを自己分析されていましたが、大西さんから見てこのヒロイン4人のキャラクターに魅力を感じるところと、大西さん個人としていいなと思うキャラクターを教えてください。大西:まず瑠夏ちゃんの魅力は、心に嘘がなくて、思ったらすぐに伝えたくなって、感情のピークがないというか、燃え尽きるまでバーッと気持ちを伝える素直なところです。和也も多分、自分に対してこんなにも好意を寄せてくれる女性に初めて出会ったと思うんです。そういう意味では、和也の心をすごく動かす子だと思うし、傍から見たらちょっとぶりっ子と思われるかもしれないですけど、それ以上に瑠夏ちゃんの和也に対する気持ちが勝っているから、ぶりっ子には見えなくて、あざといを通り越したらここまで来るんだなと、本当に純粋で素敵な子だなと思いました。
千鶴は、水原と一ノ瀬という、レンタル彼女をしている姿と普通の姿というふたつの顔があるんですけど、やっぱりレンカノモードの時はどの男性も騙されるんじゃないかというくらい徹底していて完璧なんです。手を繋いでいて離す瞬間に余韻を残したり、男性ファーストで職務を全うしたりしていて、和也はそのプロ意識に尊敬する部分もあるのかなと思います。逆にその部分を見ているからこそ、一ノ瀬の時は、オフの部分を見たというドキッと感がすごいんだなと感じることができました。オフはオフなりの一ノ瀬の良さがあって、そのつんけんさに和也として心をめちゃくちゃ動かされて、そんなふうに気持ちを左右させるほどの力を持っているので、本当にプロフェッショナルな子です。
麻美ちゃんは、和也の見えないところでめちゃくちゃ悪い表情をしていたり悪な部分があったりするんですけど、和也は本当に鈍感なので、それに全然気づくこともなく、また水原とは違ったかたちでまんまと翻弄させられるキャラクターです。男性の扱いが慣れているというか、和也の扱いが慣れているんですよね。褒めたり、「寂しいな~」って言ってみたり、「ツンツンツン」とか、そういう目線や行動を見せてくるんです。僕が一番お気に入りなのは「かずくん、かずくん」っていう、原作にもあるシーン。はじめは「ねぇねぇ、かずくん」だったんですけど、「かずくん、かずくん」がお気に入りだったので、相談して変えました。ひとつひとつの仕草が、きっと視聴者の方も「麻美ちゃん、上手だな」と感じる部分があると思います。
墨ちゃんは本当に不思議な世界観を醸し出しているので、今まで翻弄されてきた和也が、「自分がなんとかしてあげなきゃ!」と思うような、男の部分がより出る相手だと思います。水原から「墨ちゃんを任せたよ」と頼まれるんですけど、墨ちゃんに出会って「こんなにも頑張ろうとしている子がいるんだ」と考え方が変わるんです。墨ちゃんとの出会いは和也にとってターニングポイントにもなると思うし、沢口さん自身もその空気感を醸し出すのがすごくお上手で、本当にドラマ初出演とは思えないほどのハマり役だと思います。1シーン目から本当に墨ちゃんそのものだったので、僕も和也としてリアルな気持ちで「助けてあげないとな」という気持ちになりました。
僕としてのお気に入りのキャラクターは…(少し考えて)え~!これマジで選べないかもしれないですね(笑)。なので、皆さんをミックスした感じの子が一番素敵だと思います!
全員:(笑)。
沢口:安全圏を行きましたね!ひとりを選ぶとちょっと良くないから…(笑)。
大西:はい、安全な答えです(笑)。皆さんをミックスした子がいたら本当に素敵だと思うし、逆にミックスしたら完璧な状態になってしまうと思うんですよ。抜けている部分もあれば、プロフェッショナルな部分もあって。この4人の女性キャストの方々が『彼女、お借りします』の世界観をより色濃く描いてくださっているので、僕はお芝居をする中で助けられながら、より楽しんで撮影することができました。
― ありがとうございました。ドラマの放送を楽しみにしています!
大西:ありがとうございました!少しでも多く載せてください!(可愛くアピール)
なお、今作の主題歌はなにわ男子が歌う「シンシア」。地上波放送終了後、TVer・GYAO!にて見逃し配信アリ。(modelpress編集部)
【Not Sponsored 記事】
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