井手上漠、性別に違和感を感じたタイミングとは?人生の転機も告白「死も覚悟していました」
2022.06.28 04:00
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モデルでタレントの井手上漠が、28日発刊のフリーマガジン「BE」の表紙に登場。性別に違和感を感じたタイミングを明かした。
井手上漠「BE」表紙に登場
LGBTQ+当事者の「声」をすべての働く人々に届ける「“生きる、働く”を知るライフマガジン『BE』」の表紙に登場した井手上は、「私が声を上げ続ける理由は、『声を上げられる人が増える世の中にしたい』からです。楽しく生きている姿を見せることで、良いメッセージが届けばいいなと思っています」と声を寄せた。井手上漠、性別に違和感を感じたタイミングとは?
白と明るい青色の涼しげな衣装で現場入りをした井手上。19歳らしからぬ大人っぽい表情を次々と見せ、撮影が進んでいった。一方でメイキングカメラに向かって満面の笑みでダブルピースをするなど、おちゃめな一面も見せた。カメラマンから「かわいい!」と絶賛されると、自身の写真を見て「ほんとだ、かわいい~」とおどけた様子で言い、周りを笑わせるなど、終始和やかな雰囲気で撮影は行われた。
インタビューでは、性別に違和感を感じたタイミングを聞かれ「小学5年生の頃です。それまで、髪が長くていつも女の子のグループで遊んでいた子供でした。小学高学年の時にプールの授業で初めて男の子の括りに入れられて、初めて周りの男の子たちから否定的な言葉をかけられました。その時に『あ、自分って変わっているんだ。他の子とは違うんだ』という違和感を感じました」と告白。
また、考え方が大きく変わったタイミングについて聞かれ「中学2年生の時に、部活から帰ると母親に恋愛対象を聞かれました。当時は私も性別・性的指向に悩んでいたので、図書館でLGBTQ+の本を読んだりしていたのですが、母も考えてくれていたようです。その時に母に自身のことについて話をしたのですが、打ち明けるのは、言葉では表すことができないくらい難しかったです。もし受け入れてくれなかったら、死も覚悟していました」と当時の心境を明かした。(modelpress編集部)
井手上漠コメント
― 性別に違和感を感じたのはいつ頃からでしょうか?小学5年生の頃です。それまで、髪が長くていつも女の子のグループで遊んでいた子供でした。小学高学年の時にプールの授業で初めて男の子の括りに入れられて、初めて周りの男の子たちから否定的な言葉をかけられました。その時に「あ、自分って変わっているんだ。他の子とは違うんだ」という違和感を感じました。
― 性別の違和感を覚える中、生活する上で困ったこと、悩んだことはなんですか。
私の場合はどっちの性別か分からなかったので、更衣室やトイレなどでどっちを使えばいいのか分からず自分の中でストレスを感じていました。「周りから気持ち悪いって言われないようにしよう」と思い、それまで長かった髪をバッサリ切り、素朴な洋服を着て、外見を偽ってました。それがとても苦しかったです。
― 考え方が大きく変わったタイミングはいつですか。
中学2年生の時に、部活から帰ると母親に恋愛対象を聞かれました。当時は私も性別・性的指向に悩んでいたので、図書館でLGBTQ+の本を読んだりしていたのですが、母も考えてくれていたようです。その時に母に自身のことについて話をしたのですが、打ち明けるのは、言葉では表すことができないくらい難しかったです。もし受け入れてくれなかったら、死も覚悟していました。
しかし、母は私の話を聞きながらただただ頷いて聞いていて、最後に「そっか、漠は漠のままでいいよ」と一言だけで、次の日からは何事もなかったかのようにまた1日がスタートしました。これだけ聞くと、サラッとしているように感じるかもしれませんが、この反応がすごく嬉しかったです。私の人生の中で一番の転機でした。
― SNSでは「性別ないです」と語っていますが、ご自身のジェンダー/セクシュアリティに対する考えを教えてください。
私は男性でもあるし、女性でもある。もしくは男性でもないし、女性でもない。今って、男性・女性という2つに分けること自体が古い気がしていて。私が「性別ないです」って言っているのも、性別の枠に縛られたくない、当てはめたくない、と思っているからです。(性別に悩んでいた)昔の私は、LGBTQ+のどれなんだろう?って考えたことはたくさんありました。でも性別は自分の中で決めればいいのであって、誰かに決められるものではないと思っています。
― 今回の雑誌「BE」は、働くLGBTQ+当事者の「声」を集めて一冊の雑誌にまとめていますが、自身の「声」で未来を切り拓いてきた井手上さんにとって、「声」を届けることの意味はなんでしょうか。
私が声を上げ続ける理由は、「声を上げられる人が増える世の中にしたい」からです。ジェンダーのことに関して、これからも自分の「声」で発信しつづけていきたいと思っています。過去の自分に比べて、今の私は性格も明るくなったし、すごく楽しいし幸せなんです。みんなに「私の生き方を見て!」という感じです(笑)。井手上漠として楽しく生きてるよ。そういう姿をみなさんに見せることで、LGBTQ+の当事者にも、そうでない方にも、良いメッセージが届けばいいなと思っています。
【Not Sponsored 記事】
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