ハラミちゃん、ゆゆうたの“耳コピ”演奏は問題行為? 「すぎやまこういちさんの権利侵害」と告発で物議
「コレコレ」(登録者数156万人)の25日のライブ配信で、「ハラミちゃん」(同184万人)と「鈴木ゆゆうた」(同158万人)が9月に他界した故・すぎやまこういちさんの楽曲に対する著作権侵害をしているとの告発があり、物議を醸しています。
ドラクエ楽曲の耳コピ演奏は問題行為?
配信では、ある女性が「すぎやまさんの意思に反した著作物の使い方で再生数を伸ばしている」として、ハラミちゃんとゆゆうたを告発。ハラミちゃんの「【0.5秒耳コピ】”ドラクエ”を初見プレイしながら耳コピ演奏してみたら神曲しかなかった件ついて【Dragon Quest】」や、ゆゆうたの「誰でも知ってるゲームBGMを繋げて一つの曲にしました【ゆゆうた】」といった動画が侵害行為にあたるとし、すぎやまさんが手がけた人気ゲーム『ドラゴンクエスト』(Amazon)シリーズの楽曲の使い方が問題視されました。
具体的に関係があるのは、著作者人格権のひとつである「同一性保持権」という権利。すぎやまさんは作品が編曲されることに対して厳しかったそうで、女性は耳コピなどでアレンジされた楽曲を勝手に演奏するのは権利侵害にあたるため、著作権者やその窓口となる団体に許諾を得るべきだと主張しました。
同一性保持権について、JASRACのホームページでは「著作物の内容および題号(タイトル)の同一性を保持する権利」とされています。さらに「編曲、替歌、詞の翻訳など作品を改変して利用する場合、JASRACの管理作品であっても、作曲者や作詞者など原著作者の同意が必要になります」とも記載されています。
)
YouTubeはJASRACなどの著作権管理団体と包括契約を結んでおり、包括契約を結んだ団体が管理する楽曲をカバーする場合は、投稿者が個々に使用料を支払う必要はなく、YouTubeから団体側に収益が入る仕組みになっています。しかし、女性は耳コピなどで原曲をアレンジする行為は包括契約の対象外であると指摘しました。
「動画サイトでの公開はお断り」の記載も
実際、すぎやまさんの楽曲管理などを手がける「スギヤマ工房」のホームページでは以下のように記載されています。
著作権には、経済権(JASRAC)と人格権があります。
作曲家の許諾なくカバーしたり改変して販売することは、人格権(同一性保持権)に抵触しますので、ご注意下さい。必ず作曲家の許諾が必要です。
(ドラゴンクエストの楽曲は、限られた作・編曲家にのみ編曲を許諾しております)
同ホームページでは、結婚式会場で「ドラゴンクエスト」の楽曲を演奏したいという質問に対し、演奏自体は式場に申し出れば問題ないとしながら「なお、その映像をメディアとして販売したり、動画サイトで公開することはお断りしております」としています。これがYouTubeなどの「演奏してみた」系の動画にあてはまる可能性はありそうです。
さらに「エレクトーン発表会のため、生徒が編曲して演奏したいのですが?」という問いに対し、
「基本的には、アマチュアの方の編曲はお断りしております。市販されている譜面をご使用下さい」と回答しており、かなり編曲に対して厳しい様子がうかがえます。
著作者人格権は著作者の死去と同時に消滅することになっていますが、女性は問題の動画がすぎやまさんの存命中に公開されていたと指摘しています。また、公益社団法人「著作権情報センター」のサイトによると、著作権法第60条によって「著作者の死後も一定の範囲で(著作者人格権は)守られることになっています」と解説されています。
ハラミちゃんの配信チャット欄が大荒れに
奇しくも、この配信中にハラミちゃんは「【生配信】今夜は「アニメソング」めちゃくちゃ弾きます」と題したライブ配信を実施。コレコレは「みなさん荒らさないでください」」などと視聴者に呼びかけていましたが、ハラミちゃんの配信のチャット欄が大荒れになる事態に発展しました。
異変に気づいたハラミちゃん側はチャット欄を一時的に閉鎖。アーカイブ化された後もチャットのリプレイはオフになっています。これにネット上では「さすがにハラミちゃん可哀想」「問題あるのかもしれないけどチャットを荒らすのは違うでしょ」といった擁護の声も上がっています。
また、コレコレの配信では告発された側であるゆゆうたが通話で登場。告発者と直接対話をしながら、詳細な法律的問題などは「知らなかった」としつつ、「(告発を)鵜呑みにするわけではなく、自分でも調べてみて(現在の窓口になっている)スクウェア・エニックスにも問い合わせてみます」とし、それから動画を削除するかどうかなどの対応を決めるとの意思を示しました。
法律的にどのような判断となるのかはネット上でも意見がわかれていますが、今回の告発はハラミちゃんやゆゆうただけではなく、すべての演奏系の動画クリエイターにとって大きな問題提起になった可能性がありそうです。
関連記事
「ニュース」カテゴリーの最新記事
-
モー娘。石田亜佑美、グループ&ハロプロ卒業発表 在籍13年で決意「13年丸ごと愛おしいです」【発表全文】モデルプレス
-
現役高校3年生の吉田羽花に注目!ミスマガジン2024 ベスト16が発表!WWS channel
-
松下洸平、吉高由里子は“天才”…『最愛』コンビの再共演に「2人の空気感が大好き」「梨央と大ちゃん」と反響WEBザテレビジョン
-
【漫画】介護士のウメ、医師の思いがけない言葉に涙腺が崩壊する「お尻ふきます!!」(71)「イサムさん、病院へ行く」(後編)WEBザテレビジョン
-
結婚報告のカノックスター、実はおめでたも?ユーチュラ
-
川島明、人生が変わった過去1番の“うま酒”を語る 「あれはたまらん」fumumu
-
大人な表情でファンを魅了、田中美久のチューブトップ姿に「いつ見ても綺麗だね」の声ENTAME next
-
ヒカキンがついに限界!過酷な撮影でパニックに?「無表情で〇〇を流した」らいばーずワールド
-
日向坂46高本彩花、黒水着姿のシャワーカット公開「1番私の素に近い姿」【1st写真集「僕の記憶の中で」】モデルプレス