西島秀俊「一俳優として素晴らしい体験」“カンヌ映画祭”出品への喜び語る<ドライブ・マイ・カー>
2021.07.04 18:07
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俳優の西島秀俊が4日に行われた村上春樹の短編を映画化した濱口竜介監督最新作『ドライブ・マイ・カー』(8月20日より全国公開)の壮行会に、女優の三浦透子・霧島れいか・濱口竜介監督とともに登壇した。
同作は、6日より開催される「第74回カンヌ国際映画祭」コンペティション部門への正式出品が決定。“最高賞”パルムドールを競う同部門への出品は“日本映画としては唯一”という快挙を成し遂げた。濱口監督は、『寝ても覚めても』以来、2度目の同映画祭コンペティション部門出品を果たした。
また、カンヌで本作が上映されることについて、西島は「世界が注目していて、これからもっと大きく飛躍していく監督と一緒に仕事ができて光栄で嬉しい。一俳優として素晴らしい体験ができました。カンヌでは世界中の人に作品を観て欲しい」、三浦は「今回海外キャストの方とも初めて仕事をして、特別な体験をしました。海外の多くの方に観て頂けることも有り難い気持ちでいっぱいです」、霧島は「日本から素晴らしい作品が生まれたんだと、心が震えました」とそれぞれ喜びを語った。
完成した作品を観た感想を聞かれ、西島は「架空の登場人物のなかに“真実”と思える部分が描かれているので、観ている人の心に突き刺さる。今の日本人の心も映していると思うし、それは海外の人が今観たい日本だと思う」と、魅力を語る一方、2時間59分という上映時間にも触れ、「監督から、『3時間切ったよ!』と言われたが2時間59分だったんです(笑)。ただ、没頭して観られるのであっという間に感じると思う。体感的には1時間半ぐらいかな」と笑顔を見せた。
霧島も、「あっという間でびっくりした。観終えた後は感動でうまく言葉にできなかった」と興奮を語った。また、三浦は「目も耳も全てから離せない緊張感を味わえた。凄い映画体験ができた」と本作を観た感動を振り返った。
濱口監督との演出・撮影についての印象的なエピソードについては、西島は「今までと違う演出方法が本当にたくさんあって、本読みをひたすら続けたり、本編にはない登場人物たちの“かつてあったであろう”場面をリハーサルしたり、刺激的な体験をしました。そうした体験を海外キャストたちとも共有できたのが嬉しかった。中でも本読みは本当に好きになりました」と濱口監督の現場を振り返った。
三浦は「運転シーンが多いので、上手に見える様準備しました。運転している時間が役作りに直結できました」と語り、霧島も本読みについて「今では本読みがないと物足りないぐらい好きになりました。本読みがあったので、安心して演技に入れる部分がありました。貴重で楽しい経験でした」とその効果を絶賛した。
トークも盛り上がる中、6日から開催されるカンヌ国際映画祭に濱口監督、三浦、霧島が本作を代表して参加する事が発表された。残念ながら都合が合わなかった西島より、カンヌに出発する3人に「世界中の人の反応が知りたい、意外な反応なども含めどうだったか是非聞かせてほしい」とメッセージが送られた。
それを受け濱口監督は「西島さんと一緒に参加できないことは本当に残念。本当に西島さんあっての映画なので、日本にこんな素晴らしい俳優がいるんだという事を世界に広めたい」と世界に向けて発信する意気込みを述べた。
また、三浦は「楽しみ方が分からないくらいとっても楽しみ、目に焼き付けたい!」、霧島は「とっても楽しみです!世界中の人に早く観てもらいたいです」と満面の笑みで意気込みを語った。
これには霧島も「言葉が真実を突いていて自分でも分からない何かを見つけてくれる力がある」と濱口監督が引き出す言葉の力の魅力を絶賛した。
また、村上にどのように本作の魅力を伝えるかを問われ、西島は「個人的に高校生の時からずっとファンだったので今回の話を聞いた時、どうしても自分で演じたいと思った。毎日全身全霊込めて演じたので、観て頂けたらとても嬉しいです」と答えた。村上は、本作を公開後に観る予定と聞いているそうで濱口監督も「そのように言って頂いたことは大変有難い。感想は誰よりも気になるし、楽しみ。どこかで感想が聞けたらこんな嬉しいことはないです」と笑顔で答えた。
監督・キャストたちの作品へ込めた熱量のある言葉の数々に、「カンヌ国際映画祭」の現地での反応に期待が膨らむ“壮行会”イベントとなった。(modelpress編集部)
西島秀俊「世界中の人に観て欲しい」
カンヌ国際映画祭コンペティション部門への出品について濱口監督は「発表の時も嬉しかったが、今日改めて喜びを感じました。自分でも嬉しく、誇らしいです」と率直な気持ちを語った。また、カンヌで本作が上映されることについて、西島は「世界が注目していて、これからもっと大きく飛躍していく監督と一緒に仕事ができて光栄で嬉しい。一俳優として素晴らしい体験ができました。カンヌでは世界中の人に作品を観て欲しい」、三浦は「今回海外キャストの方とも初めて仕事をして、特別な体験をしました。海外の多くの方に観て頂けることも有り難い気持ちでいっぱいです」、霧島は「日本から素晴らしい作品が生まれたんだと、心が震えました」とそれぞれ喜びを語った。
完成した作品を観た感想を聞かれ、西島は「架空の登場人物のなかに“真実”と思える部分が描かれているので、観ている人の心に突き刺さる。今の日本人の心も映していると思うし、それは海外の人が今観たい日本だと思う」と、魅力を語る一方、2時間59分という上映時間にも触れ、「監督から、『3時間切ったよ!』と言われたが2時間59分だったんです(笑)。ただ、没頭して観られるのであっという間に感じると思う。体感的には1時間半ぐらいかな」と笑顔を見せた。
霧島も、「あっという間でびっくりした。観終えた後は感動でうまく言葉にできなかった」と興奮を語った。また、三浦は「目も耳も全てから離せない緊張感を味わえた。凄い映画体験ができた」と本作を観た感動を振り返った。
西島秀俊、海外キャストとの撮影で「本読みは本当に好きに」
村上春樹の作品を描いたことについて濱口監督は、「原作は短編小説だがそれぞれのキャラクターが長編にできる魅力を持っている。1つの問いかけを受け取って、それにどう応えるか。役者のみんなが役をどう喜んで演じられるかを考えて、撮影に臨む環境を整えた」と作品の魅力を語った。濱口監督との演出・撮影についての印象的なエピソードについては、西島は「今までと違う演出方法が本当にたくさんあって、本読みをひたすら続けたり、本編にはない登場人物たちの“かつてあったであろう”場面をリハーサルしたり、刺激的な体験をしました。そうした体験を海外キャストたちとも共有できたのが嬉しかった。中でも本読みは本当に好きになりました」と濱口監督の現場を振り返った。
三浦は「運転シーンが多いので、上手に見える様準備しました。運転している時間が役作りに直結できました」と語り、霧島も本読みについて「今では本読みがないと物足りないぐらい好きになりました。本読みがあったので、安心して演技に入れる部分がありました。貴重で楽しい経験でした」とその効果を絶賛した。
トークも盛り上がる中、6日から開催されるカンヌ国際映画祭に濱口監督、三浦、霧島が本作を代表して参加する事が発表された。残念ながら都合が合わなかった西島より、カンヌに出発する3人に「世界中の人の反応が知りたい、意外な反応なども含めどうだったか是非聞かせてほしい」とメッセージが送られた。
それを受け濱口監督は「西島さんと一緒に参加できないことは本当に残念。本当に西島さんあっての映画なので、日本にこんな素晴らしい俳優がいるんだという事を世界に広めたい」と世界に向けて発信する意気込みを述べた。
また、三浦は「楽しみ方が分からないくらいとっても楽しみ、目に焼き付けたい!」、霧島は「とっても楽しみです!世界中の人に早く観てもらいたいです」と満面の笑みで意気込みを語った。
西島秀俊・三浦透子・霧島れいか、作品の魅力熱弁
イベントの後半質疑応答の時間では会場の記者より、濱口作品の魅力を聞かれ、西島は「人の心がちゃんと映っている。相手の心の分からない部分と、諦めずに言葉にして向き合い、乗り越える部分の希望も映してくれるところ」と答え、三浦は「言葉の恐ろしさを映しているところ。普段から監督はとても言葉を丁寧に選んで話してくれる人。キャラクターに選んでくれた言葉にもエネルギーや不思議な力がこもっている」と言葉の力を挙げた。これには霧島も「言葉が真実を突いていて自分でも分からない何かを見つけてくれる力がある」と濱口監督が引き出す言葉の力の魅力を絶賛した。
また、村上にどのように本作の魅力を伝えるかを問われ、西島は「個人的に高校生の時からずっとファンだったので今回の話を聞いた時、どうしても自分で演じたいと思った。毎日全身全霊込めて演じたので、観て頂けたらとても嬉しいです」と答えた。村上は、本作を公開後に観る予定と聞いているそうで濱口監督も「そのように言って頂いたことは大変有難い。感想は誰よりも気になるし、楽しみ。どこかで感想が聞けたらこんな嬉しいことはないです」と笑顔で答えた。
監督・キャストたちの作品へ込めた熱量のある言葉の数々に、「カンヌ国際映画祭」の現地での反応に期待が膨らむ“壮行会”イベントとなった。(modelpress編集部)
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