風間公親を演じる木村拓哉(C)フジテレビ

木村拓哉主演「教場」第2弾の放送決定「全てに対して本気でやるしかない」

2020.08.30 05:00

木村拓哉が主演を務めたフジテレビ系SPドラマ『教場』の第2弾が放送されることが発表された。2021年新春『教場2』(仮)として二夜連続で放送される。

原作は、「週刊文春ミステリーベスト10」(2013年)第一位、「このミステリーがすごい!」(2014年)第二位を獲得し、2013年にミステリー界の話題を総ざらいした長岡弘樹の『教場』シリーズ。2020年1月4日、5日にフジテレビ開局60周年特別企画 新春SPドラマ『教場』として放送され、二夜連続で個人全体視聴率9.9%を獲得するほど話題に。

後編放送直後から「続編に期待」「早く続編見たい!」「ぜひ続編を!」など、続編待望の声が番組公式HPやSNSに多く上がっており、ラストシーンに登場した伊藤健太郎、三浦貴大、上白石萌歌らの出演はあるのか、注目が集まる。

木村拓哉の新境地

もちろん今回も、木村が主人公の警察学校“最恐”の教官・風間公親役。他を寄せ付けることすら許さない凄みのある立ち振る舞いで、生徒たちを恐怖に震え上がらせる、冷酷無比な“教官・風間”を演じる。

生徒がトラブルを抱えた途端、退校届をつきつける非情にも思える行動を取る風間だが、それは警察学校を“適性のない人間をふるい落とす場”と考えているからに他ならない。冷酷さの中に警察への強すぎる使命感を持つ、青い炎のような人物像を作り上げた前作に対し、「木村自身の新境地」という評価が多く聞かれた。

そして、脚本を手がけるのは、『踊る大捜査線』シリーズのヒットメーカー・君塚良一氏。演出は、木村とは『若者のすべて』(1994年10月期/フジテレビ系)、『眠れる森』(1998年10月期・主演/フジテレビ系)、『プライド』(2004年1月期・主演/フジテレビ系)など、数ある作品で共に歩み、伝説を作ってきた中江功氏。再び集結した“木村拓哉×君塚良一×中江功”の最強タッグで紡ぎ出す。

追加キャストは後日発表

木村が主演を務めてきた連続ドラマのシリーズ化はあるが、単発ドラマのシリーズ化は、1988年のドラマデビューから33年を数えるキャリアの中でも今作が初。クランクインは9月を予定しており、追加キャスト等については後日発表される。(modelpress編集部)

木村拓哉コメント

― 『教場2』(仮)の放送が決まった時の思いをお聞かせください。

(『教場』第1弾を)年明け早々にこういう空気感のドラマを放送することが当初はどうなんだろうか…?と疑問に思っていましたが、監督をはじめ、制作陣のモチベーションの高さ、挑戦の形がしっかり作品に投影できていたことが、見てくださった方に伝わったのかなと思います。制作サイドが“いける”と思って作るモノと、視聴者の方が見たいと思ってくださり、制作がそれに応えて作るモノなど、いろんなパターンの作品がある中で、今回は視聴者の方からのお気持ちとこちら(制作)の気持ちのバランスが非常に取れたことで、今作をスタートできることになったのではないかなと思います。

― 前回の『教場』の撮影・放送の反響など振り返っていただけますでしょうか?

風間公親という男のキャラクターにすごく特徴があるので、見てくださった反響をじかに自分に届けてくださる方の多さにびっくりしました。(ドラマの)内容が内容なので放送直後に、実際に勤務されている警察官の方々を見かけたときに、自分は私生活を送っているだけなんですが、警察官の方々から“あ、キムタクだ!”じゃなくて、“あ、風間教官だ!”というような目で見ていただけて、現職の方々にそういう風に捉えて頂けたことがうれしかったですね。一応、僕らがやっているのはフィクションですが、少しでもおもしろいエンターテインメントをこれから作るにあたって、いろんなさじ加減が必要になると思いますので、そのさじ加減を見ながらバランスよく作っていきたいです。

― 改めて、風間公親という男についての印象や役に対する思いは?

僕自身、原作を読ませていただいて、風間公親は“すごく偏った真心を持っている人”。愛情的にも偏っているし、真心も本気もすべてが偏っています。ですが、見返りを一切求めない、風間公親というキャラクターは、笑顔はないですが、すごくいとしい人だなと思います。演じたからこそ、よりそう思えるのかもしれません。立場上教官なので、不完全な人間を世の中に送り出すことはできない、送り出したくはないという思いが人一倍強いのだと思います。

― 生徒役の皆さんの印象はいかがですか?

生徒役の皆さんが訓練されているところに今日初めて立ち会わせていただきました。今回も彼らの魅力や輝き、集中力だったりの力を借りることになると思います。生徒の皆さんは“なんでこんなこと(厳しい訓練)をやらされないといけないんだろう?”と、思っていると思いますが…(笑)。でもそこは切り替えて頂いて、前回の198期に負けない期にして頂きたいなと思います。

― コロナ禍での撮影になりますが“チーム教場”でどんな『教場2』(仮)を作っていきたいですか?

正直な話、『教場』の次作があるかもしれないといううわさ話が自分の耳に届いた時点では、“この状況で最後までやり通せるだろうか”というのが最初の思いでしたが、自分が一番好きではない“やる前からできないと決めつける”というのは違うと思い、出演者・スタッフが力を合わせ、全てに対して本気でやるしかないと思っています」

― 『教場2』(仮)の放送を楽しみにしている視聴者に向けメッセージをお願い致します。

やると決まった以上は全力で取り組ませて頂きますので、皆さんにお届けできるようにやり切りたいと思います。

脚本・君塚良一氏コメント

木村さんが放つ冷血なオーラには、ただただ圧倒されます。今回も容赦ない厳しさで、生徒と向き合います。新しい生徒らが成長していく姿も楽しみです。

原作・長岡弘樹氏コメント

私は自作の映像化作品を前にすると照れてしまい、顔を覆った指の隙間からしか鑑賞できないのですが、前作『教場』の場合は、いつの間にか両手を膝に置き、画面に向かって前のめりになっていました。多くの人が言うように、木村拓哉さんの佇(たたず)まいが圧巻だったからです。研ぎ澄まされた演技で命を吹き込まれた鬼教官は、今回その命をどう静かに滾(たぎ)らせるのか。原作者という立場を忘れ、またあの興奮を味わいたいと思っています。

渡辺恒也プロデューサーコメント

前作の放送からちょうど1年後、再びこの作品をお届けすることができるのは、私たち自身がもう一度、木村拓哉さん演じる風間教官と、風間教官の元で育てられ、送り出されていく警察官たちに会いたいと思ったからです。撮影はこれからですが、早くもワクワクが止まりません!

警察学校は、厳しい訓練によって警察官としての基礎をたたき込まれる場でもあると同時に、それまで歩んできた自分の人生を、市民の命を守るための力に変えていく場でもあるのだと思います。

街で見かける優しくて頼もしいお巡りさんは、誰もが例外なくあの“教場”での過酷な教育を受けていますが、彼らの育った環境や胸に抱く目標は千差万別、さまざまです。風間教官は、冷徹無比に生徒たちに接する人物でありながら、常に生徒たちの心の内を案じ、彼らの行く先を指し示す“道標(みちしるべ)”のような存在でもあります。今回も一癖も二癖もある生徒たちが巻き起こすさまざまな事件を、風間教官ならではの鋭い観察眼で見抜き、常識とは違った形で向き合っていきます。

そんな風間教官と若き警察官たちのエピソードを通じて、どんなに過酷な状況やつらい出来事があっても、それを乗り越えた先には必ず希望が待っているということを、伝えることができたらと思います。

もちろん、今回も予想を裏切るストーリー展開の連続で、警察学校という密室を舞台としたミステリーとしての面白さもしっかりお届けします!

警察官として求められる素質とは何なのか?組織における人材育成とは?というテーマにも前回以上に深く切り込んだ、骨太なエンターテインメント作品を目指し、キャスト・スタッフ全力を尽くして撮影に臨みたいと思います。ご期待ください!
【Not Sponsored 記事】

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