杉咲花、過去に3度オーディション挑戦 キャスティングで念願朝ドラヒロイン<おちょやん>
2019.10.30 18:16
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女優の杉咲花が、2020年度後期連続テレビ小説のヒロインに抜てきされ、30日、東京・渋谷NHKにて行われた会見に出席。会見では、タイトルが「おちょやん」に決定したことも発表された。
杉咲花、朝ドラヒロイン抜てき
同作は、現在放送中の「スカーレット」(戸田恵梨香主演)、2020年度前期「エール」(窪田正孝主演)に続く、103作目の作品。脚本は「半沢直樹」「陸王」「下町ロケット」(TBS)、「家政夫のミタゾノ」(テレビ朝日)などで知られる八津弘幸氏が手掛ける。今なお上方女優の代名詞といえる存在で、「大阪のお母さん」として親しまれてきた、女優、浪花千栄子さんの人生がモデル。大阪の南河内の貧しい家に生まれた少女・竹井千代が、奉公に出ていた道頓堀でお芝居のすばらしさに魅了され、女優の道を目指し、喜劇の世界と出会い、喜劇界のプリンスと二人三脚で、昭和の戦前、戦中、戦後の激動期を駆け抜けるという大阪のど真ん中を舞台にした、笑って、泣けて、人情あふれる、波乱万丈の物語を描く。
杉咲は2016年度前期「とと姉ちゃん」にて高畑充希演じるヒロインの妹役として朝ドラ初出演。現在放送中のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」にも出演している。
杉咲花、過去には3度ヒロインオーディションに挑戦
杉咲は午前中に大阪でも会見を終え、「お世話になる方々がすごく温かく迎え入れて下さったのを感じて改めて朝ドラって本当に愛されている作品なんだなと感じました。皆さんにとって大事な15分が明るくパワーを貰える15分になるように頑張りますので楽しみに待っていて頂けると幸いです」と挨拶。初の朝ドラ出演となった「とと姉ちゃん」を振り返り、「これだけ長い期間スタッフの皆さんと共演者の皆さんとご一緒できる作品は本当にないと思うので尊さを感じて、それと同時にヒロインの高畑充希さんとは比べ物にならないんですけど、台詞の量も多くて苦戦することもあって大変な作品なんだなと感じていたので、とにかくご一緒させて頂ける皆さんと楽しい時間を過ごしながら健康に気をつけていきたい」と意気込みを語った。
制作統括の櫻井壮一プロデューサーは、「まずこの企画が決まった段階で女優さんを演じられるということで演技力が非常に大事だなと。色々中身を詰めていく中で戦前戦中戦後という長い期間を演じられるのは誰なんだろうという中で杉咲さんのイメージが固まった。この年代では特出した演技力で、チャーミングさと力強さを兼ね備えた稀有な方」とキャスティング理由を説明。8月にオファーをし、杉咲が快諾したという。
杉咲は過去に朝ドラヒロインのオーディションを3度ほど受けた経験があるといい、今回念願のヒロイン抜てき。キャスティングでの起用となり、聞いたときの状況を聞かれると「打ち合わせしたいとマネージャーさんに言われて、事務所の会議室にいて全然違う話をしていたら、マネージャーさんより偉い方が突然部屋に入ってきてその方が打ち合わせに来られることはあまりないので、『えっ、なんだろう』と思っていたらすごいエネルギッシュな感じで『花さん朝ドラが決まりました』と言って『うそー!』と思いました」と詳細に説明し、「驚きと喜びが大きかったです。『やったー!』って思いました」と率直な心境を回顧。「本当に嬉しいですし、とにかく楽しみです。早く撮影したいなと思ってます」と撮影が楽しみで仕方ない様子だった。
杉咲花ヒロイン朝ドラ「おちょやん」の意味は?
タイトルの「おちょやん」とは、おちょぼさんがなまった大阪ことばで、茶屋や料亭などで働く、小さい女中さんを意味する。女中奉公していた8年間はヒロインの原点であり、その言葉の親しみやすさ、かわいらしさ、意地と誇りなどの象徴として、タイトルになったという。「おちょやん」は2020年秋放送開始、2020年4月よりクランクイン予定。(modelpress編集部)
「おちょやん」あらすじ
明治の末、大阪の南河内の貧しい家に生まれたヒロイン、竹井千代(杉咲)は小学校にも満足に通わせてもらうことができず、9歳の時に、道頓堀の芝居茶屋に女中奉公に出される。そこで目にしたのが、華やかな芝居の世界。彼女は女優を志し、芝居の世界に飛び込んでいく。そして、京都の映画撮影所などを経て、大阪で新しく生まれた「鶴亀家庭劇」に参加する。そこで、喜劇界のプリンス、天海天海(あまみ てんかい)と出会い、結婚。喜劇女優として少しずつ成長していく。千代は天海と二人三脚で理想の喜劇を目指して奮闘するが、戦争が始まり、道頓堀は空襲を受ける。戦後、劇団は「鶴亀新喜劇」として復活するが、結婚生活は破綻。彼女は芝居の世界から去ってしまう。しかし、ラジオドラマへの出演をきっかけに、女優として不死鳥のように復活する。そのラジオドラマで、12人の子供を抱える母親役を演じた。大家族をめぐる泣き笑いのドラマは大きな反響を呼び、10年にわたる人気番組となった。そして、彼女は「大阪のお母さん」として絶大な人気を獲得し、名実共に上方を代表する女優となっていく。
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