(左から)松山ケンイチ、岡田准一、寺尾聰(C)テレビ朝日

V6岡田准一主演「白い巨塔」松山ケンイチら豪華共演者発表<本人コメント>

2019.01.29 05:00

V6岡田准一が主演をつとめ、テレビ朝日開局60周年記念スペシャルドラマとして5夜連続で放送される「白い巨塔」に、俳優の松山ケンイチと寺尾聰が出演することがわかった。


岡田准一主演「白い巨塔」

1965、69年に新潮社より刊行された、作家・山崎豊子氏の長編小説「白い巨塔」。大阪の大学病院を舞台にした同作は、医療ドラマの枠を超えて人間の本性に迫り、山崎氏作品の中でも“最高傑作”と呼び声の高い作品となっている。岡田は、主演・財前五郎役で自身初となる医師役に挑戦する。

松山ケンイチ、山崎豊子氏作品に初挑戦

財前の同期で浪速大学医学部第一内科・准教授である里見脩二を演じるのは、ドラマ・映画、舞台とさまざまなフィールドで活躍を見せる松山。演じるキャラクターによってまったく違う表情を見せ、その確かな演技力で幅広い世代から支持を得続けている松山が、初の山崎作品に挑む。

里見は、教授の座を射止めるため野心を燃やす財前とは対極に、出世には関心がなく、患者を診ることと自身の研究だけに心血を注ぐ医師。

患者を救うことを第一に考え、学内の権力争いには嫌悪感すら抱く、愚直なまでに医学者としての道を追究しようとする里見と、金と権力に魅入られた財前。白色と黒色とも言える対比が、同作を医療ドラマの枠を超えた人間ドラマへと、昇華させていると言えるのではないだろうか。

松山ケンイチ、岡田准一について明かす

松山は同作について、「大学病院にいる人間の“それぞれの生き方”がぶつかっていく物語。まるで大学病院という虫かごを通して人間という生き物を観察しているような感覚」と表現。自身が演じる里見についても、「医者の良心のようなキャラクター。大学病院が考えがちな、“医者と患者の上下関係”とは少し抜け出したところから患者を見ている人」と分析した。

財前を演じる岡田については、「とてもパワフルな演技をされる方」と話し、「岡田さんがこう来るなら、僕もこうしよう」というふうに組み立てながら、里見と財前の対比を表現していったと明かした。

岡田准一「胸に刺さるお芝居をされる方」

一方、対極にいる2人なので、松山とは現場でもあえて距離を詰めずにいたという岡田。松山の存在は安心感があり、「こちらがガンガン攻めても、揺るぎなく真っ直ぐな目線で芝居をされる。胸に刺さるお芝居をされる方でした」と初共演の確かな手応えを語った。

寺尾聰、岡田准一と対立深める役柄に

さらに、財前の師であり、浪速大学医学部第一外科・教授である東貞蔵役に寺尾。数々のドラマ・映画で存在感を発揮し、2008年には紫綬褒章、2018年11月には旭日小綬章を受章するなど、名実ともに日本を代表する俳優のひとりでもある寺尾が同作の前半部分において、財前の前に大きく立ちはだかる“東教授”を深みと凄みをもって演じる。

東は、みずからの定年退官を前に、後継者選びを開始する中、「本当に自分の後継者は財前でいいのだろうか」という疑念を抱き始める。

医師としての確かな腕と学生たちからの人望に問題はないものの、その傲慢すぎるとも言える言動と野心に満ちた性格の財前には敵も少なくなく、東としても退官後も自分の立場を盤石なものにするためには、来る教授選で財前ではない候補者を立てることも必要なのではないかと考えたのであった。そんな動きを察知した財前は、やがて東との対立を深めていくことになる。

寺尾聰「白い巨塔」出演の決めては…

同作に関して寺尾は、「岡田くんが財前を、松山くんが里見を演じるということが一番の出演の決め手だった」と話した寺尾。「日本のテレビ・映画界の中心になっているこの2人が、一体どうぶつかり合うのか…、そしてこの2人の間に自分がどういられるのか、を楽しみに臨んだ」と述べた。

また、「いろいろな『白い巨塔』を見てくださっている視聴者のみなさんが、この作品をどう見てくれるか…」と期待も寄せた。(modelpress編集部)

岡田准一コメント

里見と財前は、医師として互いに認め合ってはいるけれど、全く対極にいる2人。現場でもあえて距離感を詰めないようにしているんですが、そうした中で松山さんは常に里見としてしっかりと現場に立たれていて、安心感があります。こちらがガンガン攻めても、揺るぎなく真っ直ぐな目線で芝居をされる。胸に刺さるお芝居をされる方です。

寺尾さんとは、じっくりと対峙しながらお芝居をしている感覚があります。東先生と財前は師と弟子であり、親子のようでもあり…。反発しているけれど、どこか甘えている部分もある、という愛憎の探り合いを感じます。寺尾さんとは芝居を通して、たくさん会話させていただきました。

物語の後半になるにつれて、財前が追い込まれていくので、撮影も苦しくなることが多くなりました。セリフを覚えたはずなのに、財前が不安だから自分も不安になって、芝居に自信がなくなってくるということもあり、終盤は戦いの連続でした。これまでに財前を演じられてきた歴代の方々も苦しまれたんじゃないでしょうか。僕も最後まで悩みつつ、皆さんに喜んでいただけるようなお芝居ができたらと思っています。

原作と過去の作品をリスペクトしながらも全く別のものを作っている感覚があるので、皆さんにはまた新しい現代の『白い巨塔』を楽しんでもらえると思います。期待していただけたらうれしいです。

松山ケンイチコメント

大学病院には、患者のためを思っている人もいれば、自分のために生きている人もいる。この作品は大学病院を舞台にした物語ではありますが、そこにいる人間の“それぞれの生き方”がぶつかっていく物語なのかなとも思いました。大学病院を通して、人間という生き物を観察しているような感覚です。

僕が演じる里見は、医者の良心のようなキャラクター。本作で描かれる大学病院が考えがちな、“医者と患者の上下関係”とは少し抜け出したところから患者を見ている人です。里見とは両極端な立場にいる財前を演じる岡田准一さんはとてもパワフルな演技をされる方で、「岡田さんがこう来るなら、僕もこうしよう」というふうに組み立てられていったので、より対比がある2人になっているのではないかと思います。

寺尾聰さんは、昔のお話やこれまでに経験されてきたことをたくさんお話してくださって、それこそ東先生と里見のように、僕にとっても寺尾さんは先生のような存在。すごく勉強になり、貴重な時間でした。岡田さんと僕の演技の幅が広ければ広いほど、よりいろいろな世界が見られる物語になるのではないかと思うので、そこを意識して演じました。

寺尾聰コメント

今回、鶴橋監督と初めて仕事をご一緒するので楽しみにしていました。そして何より、岡田准一くんと松山ケンイチくんという魅力的な2人が、この『白い巨塔』を描いてくれるということが出演の決め手でした。

岡田くんとは大河ドラマ『軍師官兵衛』という作品で向かい合ったことがあるので、真っ直ぐな俳優さんだと分かっていましたし、松山くんとは初めてですが、彼の出演したいろいろな作品を通してある種の“太さ”を感じていました。

日本のテレビ・映画界の中心になっているこの2人が、一体どうぶつかり合うのか…、そしてこの2人の間に自分がどういられるのか楽しみでした。
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