(左上から時計回り)萩原聖人、田中哲司、木村佳乃、水野美紀(C)テレビ朝日

木村佳乃&水野美紀、激しく濃厚な壮絶愛憎バトル<あなたには渡さない>

2018.09.01 05:00

女優の木村佳乃が、テレビ朝日系10月期スタートのドラマ「あなたには渡さない」(毎週土曜よる11時15分~)で主演を務めることがわかった。

連城三紀彦氏の小説「隠れ菊」を現代版にリメークし、平穏な日々から一転、どん底に落とされた平凡な専業主婦の主人公・上島通子を木村が演じる同作。40代の男女が激しく濃厚なラブ・サスペンス、壮絶な愛憎バトルを繰り広げる。

木村佳乃、意気込み語る

木村は、逆境に立たされながらも生来持つ“一度突っ走り出すと振り返らない”という気質を武器に、意外な方法でのし上がっていく女性という役どころ。

同作の魅力を木村は、「大人になると配偶者や子ども、仕事や介護など若い時とは違う悩みが出てきます。そんな中での恋愛は、より複雑になると思うんですよね。時には愛情が愛憎に変化することも…。そういうところが大人の恋愛ドラマの醍醐味で面白いところなのかなと思います」と紹介。

突然夫の愛人から離婚届を突き付けられるという役柄に、「裏切られた気分になって全てが信じられなくなる気持ちは共感できます」と話し、「大人の方はもちろんですが、お子さんたちさえも惹きつけられるような作品にできたらいいなと思います」と意気込みを語った。

水野美紀「とっても楽しみです」

また水野が担うのは、したたかに他人の夫を奪い取る酒造会社の女社長・矢萩多衣役。

旬平の愛人として通子の前に立ちはだかる役柄に、水野は「普段の生活の中で自分のドロッとした感情を表に出すことはほぼないので、こうして役を借りて相手にバトルを仕掛けたりドロドロした思いをストレートに言葉にして出せたりするのが、とっても楽しみです」と期待。

さらに同作を「犬も食わないどころの話じゃない、もう半径10m以内に近づきたくないほどの怖さですよ(笑)」と説明。続けて、「実際は絶対そこに入りたくないし、そうはなりたくないけど、ドラマとして見ている分にはとっても楽しいと思います」と話した。

木村佳乃&水野美紀、初共演

そんな中、木村は初共演となる水野の印象を「これまでも舞台などは何度も見に行かせていただいていました。『奪い愛、冬』に出られていた時は妊婦さんでいらっしゃったんですよね?ビックリしました」と回想。加えて、「水野さんと今回バトルがたくさんあると伺ってドキドキしております…!」とコメント。

対して水野は、「木村さんはとても明るくて可愛らしいイメージしかないので、バトルになったときにどういう表情をされるのかが楽しみなのと同時に怖くもあります」と明かした。

田中哲司&萩原聖人、「あなたには渡さない」語る

ほか、田中哲司が通子を密かに思う幼馴染・笠井芯太郎役、萩原聖人が愛人に溺れた通子の夫・旬平役として出演。

2人は同作について、「私生活ではあんまり巻き込まれたくないですが、そこはドラマの醍醐味なので。思う存分グチャグチャしていきたいなと思います」(田中)、「みんなが嫌っているようで、実は大好きな題材だと思います。『幸せになりたいと思って生きているけど多分なれないかも』『この先どうするんだろう』というスリリングな感じって意外と誰もが嫌いじゃないんじゃないかなって気がするので」と述べた。

川島誠史プロデューサー、木村佳乃について明かす

そして、川島誠史プロデューサーは同作に関して、「若者のドラマは数あれど、酸いも甘いも噛み分けた40代の男女が愛憎を爆発させたらどんなにスリリングでどんなに魅惑的だろう…そんな思いをもってこのドラマをお届けします」と決意。

主演の木村には、「画面を通して見ていても、思わず手を止めて見入ってしまう魅力を持つ方だと思っています。人を惹きつけて離さない通子という役を、これ以上ないほど魅力的に演じてくれることでしょう」と期待を寄せた。

木村佳乃コメント

― 題材を聞かれた際のご感想は?

最初に「大人のドラマを一緒に作りたい」というお話をいただき、とても光栄でうれしかったです。私自身、ドロドロした良質のドラマを見るのがすごく好きなんですよ。小さい頃から親に隠れてコッソリ見ていました。見ちゃいけないって言われれば言われるほど、見たくなるものですよね(笑)。大人の方はもちろんですが、お子さんたちさえも惹きつけられるような作品にできたらいいなと思います。

― 演じる上島通子はどのような女性だと思いますか?

比較的若いうちに家業を持っている家に嫁いだわけですから、口を挟めないことが多いと思うんですよね。それでも「家を守ってくれ」という言葉に従って一生懸命に子育てをしてきたのに…。(突然夫の愛人から離婚届を突き付けられるなんて、)裏切られた気分になって全てが信じられなくなる気持ちは共感できます。

― 共演者の方々の印象を教えてください。

水野さんとは初共演ですが、これまでも舞台などは何度も見に行かせていただいていました。「奪い愛、冬」に出られていた時は妊婦さんでいらっしゃったんですよね?ビックリしました。私も妊婦の時にドラマを経験したことはありますが、あんな体力は普通出ないですよ!

そんな水野さんと今回バトルがたくさんあると伺ってドキドキしております…!夫役の萩原さんとは何度も共演させていただいていますが、本当に男らしくて優しくて自然体な方。大先輩ですが、一緒にいてとても居心地がいい方です。

田中さんは、水野さんと同じく初めてご一緒させていただくのですが、すごく芸達者な方ですよね。とても楽しみです。考えてみるとすごく濃い4人ですよね。お芝居バトル、頑張ります!

― 今作は40代の男女の愛憎物語。とても大人な世界観になると思いますが、その魅力とは?

若い方の恋愛ドラマももちろん大好きで私もよく見ますが、大人になると配偶者や子ども、仕事や介護など若い時とは違う悩みが出てきます。そんな中での恋愛は、より複雑になると思うんですよね。時には愛情が愛憎に変化することも…。そういうところが大人の恋愛ドラマの醍醐味で面白いところなのかなと思います。

水野美紀コメント

― 題材を聞かれた際のご感想は?

原作小説を現代版にアレンジされるとお聞きして、より濃厚な大人の情愛が描かれるのではないかとさらに興味が沸きました。普段の生活の中で自分のドロッとした感情を表に出すことはほぼないので、こうして役を借りて相手にバトルを仕掛けたりドロドロした思いをストレートに言葉にして出せたりするのが、とっても楽しみです!

濃厚なヒューマンドラマになると思いますので、ぜひ私たちをご自身に置き換えて疑似体験として楽しく端から見ていただければと思います。

― 演じる矢萩多衣はどのような女性だと思いますか?

「ご主人をいただきにまいりました」と言えてしまうメンタルを持った人は現代でもなかなかいないと思うんです。私はこれを手に入れたい、自分のためにこうしたい、ということが清々しいほどハッキリしているところが、ある意味うらやましいですね。

もしかしたら対面した奥さんがキレイだったから余計にカッ!と競争心のギアが入ったのかも(笑)。多衣の抱える愛は相手を思う純粋な愛というだけでなく、嫉妬などのいろいろな感情が渦巻いた愛のような気がしますね。

― 共演者の方々の印象を教えてください

木村さんはとても明るくて可愛らしいイメージしかないので、バトルになったときにどういう表情をされるのかが楽しみなのと同時に怖くもあります。萩原さんは女を深みにハマらせる得体のしれない色気を持つ役どころがすごく合う方だなと思いますね。

― 今作は40代の男女の愛憎物語。とても大人な世界観になると思いますが、その魅力とは?

勢いや若気の至りではない40代の大人のバトルって可愛げがないですし、もうひたすら怖くないですか?いろいろ身に付けている同士だから悪知恵も働くし、相手を傷つけるための語彙力や手段など、きっと持てる限りの武器を駆使して戦うでしょうね。

お互いにかなりの痛手を負うのを覚悟してのバトルになると思いますね。犬も食わないどころの話じゃない、もう半径10m以内に近づきたくないほどの怖さですよ(笑)。実際は絶対そこに入りたくないし、そうはなりたくないけど、ドラマとして見ている分にはとっても楽しいと思います。

― もしも水野さんが突然、離婚届を突きつけられたら、どうすると思いますか?

私だったらまず旦那さんに確認に行きますね。「こうやって女性から渡されたんだけど、これはあなたも望んでいることなのか」と。それで「そうだ」って言われたら、すぐにハンコを押します。その辺はアッサリしている方だと思いますね。たとえ「これは一時の気の迷いだな」と思ったとしても、不倫相手が離婚届を持ってくる程に盛り上がってしまっている状態の人たちに何を言っても無駄ですし、バトルをしたって余計に盛り上がるだけですから。

そうしてあっさりハンコを押したら、多分フッと覚める瞬間があると思うんです。それでもしもまた戻ってきたら、その時は受け入れますね。

田中哲司コメント

― 題材を聞かれた際のご感想は?

怖いです。もう「怖い」しか出てこない(笑)。私生活ではあんまり巻き込まれたくないですが、そこはドラマの醍醐味なので。思う存分グチャグチャしていきたいなと思います。

― 演じる笠井芯太郎はどのような男性だと思いますか?

(通子に対する)報われない片思いを抱いている、大人の純愛を貫く人だなと感じました。奥さんがいるのに別の人にずっと思いを寄せているという特殊な役どころ。これまでそういう役はあまりなかったので楽しみです。

― 共演者の方々の印象を教えてください。

木村さんは、ご飯を食べながらテレビを見ていても「おっ!」と目を引くような潔い演技をする方だなという印象です。どこかちょっと命を削っているような演技をされるというか。

今回初めてお芝居で絡めるのがすごく楽しみです。そしてそれは、水野さんの演技にも言えることだと思うんですよね。今回そんな2人がぶつかるなんて大丈夫かな…?僕と萩原さんで陰からコッソリ覗かせていただきます(笑)。

― 今作は40代の男女の愛憎物語。とても大人な世界観になると思いますが、その魅力とは?

40代はちょうど脂が乗っている時期であり、いろいろ嫌なものを見てきた疲れ感も出てくる頃。4人共そういうものがいい具合に自然と演技ににじみ出てくるのではないかと思いますね。それがドラマの魅力にもつながるのではないかと思っています。

萩原聖人コメント

― 題材を聞かれた際のご感想は?

みんなが嫌っているようで、実は大好きな題材だと思います。「幸せになりたいと思って生きているけど多分なれないかも」「この先どうするんだろう」というスリリングな感じって意外と誰もが嫌いじゃないんじゃないかなって気がするので。幸せになれるかどうかは分からないですけど、人としてはいろいろ変われるきっかけになるのかなと思いますね。

― 演じる上島旬平はどのような男性だと思いますか?

根は誠実な男だと思っています。旬平はとても複雑で、不倫ではありますけど、角度を変えれば彼にとっては全てが正義と言いますか…。生きていればそういうことって、いっぱいありますから。

僕はそうやって心がいつも動き続けていることも人間として大事なことのような気がしています。その根っこの部分を理解できれば、どう演じても成立するのかなと思っていますね。

― 共演者の方々の印象を教えてください。

僕は佳乃さんとも美紀さんとも何度も共演させていただいているんですけど、佳乃さんとは今まで、ほぼ絶対うまくいかない役ばっかりなんですよね(笑)。美紀さんとは恋愛の絡んだ役をやったことがないんですけど、舞台などもご一緒させていただいていますので、お二人共、とても信頼しています。

― 今作は40代の男女の愛憎物語。とても大人な世界観になると思いますが、その魅力とは?

感情だけに任せないというか、感情を抑えてどう戦うのかが大人ならではのものになると思いますね。そして、その修羅場での戦い方が面白ければ面白いほど皆さんに見てもらえるようなドラマになるのではないでしょうか。

― 萩原さんは最近「プロ雀士」になられ、今作はそれ以来初の連ドラ出演となります。それも含めての意気込みをお願いできますでしょうか。

そもそも麻雀のプロ資格を取ろうと思ったのは、俳優をやる上での刺激が欲しかったというのもあるんです。それによって忙しくなることが逆にエネルギーに変えられるんじゃないかなと思ったし、ありきたりな表現になってしまうかもしれないですけど、“どっちも魅力的であればどっちも見てもらえる”ということにつなげたいなと思って。

ドラマを見てくれていた人が麻雀の試合で「旬平、頑張れ!」と思ってもらってもいいですし、「昨日、満貫振り込んでたよ、この料理人は!」って思われてもいいですし(笑)。この2つの目的に向かって全力でやれていることで今、気持ちがちょっと若返った気がしているんです。自分の中で活性化しているのは事実。このお仕事もすごくワクワクしています!

川島誠史プロデューサーコメント

若者のドラマは数あれど、酸いも甘いも噛み分けた40代の男女が愛憎を爆発させたらどんなにスリリングでどんなに魅惑的だろう…そんな思いをもってこのドラマをお届けします。連城三紀彦さんの男女の機微溢れる小説を原作として、龍居由佳里さんが紡ぎだす激しくも切ない“大人の”愛憎劇の世界に、この秋あなたを誘います!

主演には、今、最も輝いている木村佳乃さん。画面を通して見ていても、思わず手を止めて見入ってしまう魅力を持つ方だと思っています。人を惹きつけて離さない通子という役を、これ以上ないほど魅力的に演じてくれることでしょう。

その他にも、水野美紀さん、萩原聖人さん、田中哲司さんといった、比類なき芝居巧者が顔を揃えてくださいました。この4人がどんなめくるめく愛憎劇を繰り広げるか、どうぞあなたの目でお確かめください!(modelpress編集部)
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