広瀬すず(C)モデルプレス

広瀬すず、快進撃はまだまだ続く 朝ドラ100作目「夏空」で“原点のようなヒロイン”に「新しい風を吹かせたい」

2017.11.21 06:00

女優の広瀬すずが、2019年度前期連続テレビ小説のヒロインに抜てきされ、20日東京・渋谷NHKにて行われた会見に出席した。会見では、タイトルが「夏空-なつぞら-」に決定したこと、脚本家を大森寿美男氏が務めることも合わせて発表。広瀬にとって、朝ドラ出演は今作が初となる。

「夏空」は現在放送中の「わろてんか」、2018年度前期「半分、青い。」、2018年度後期「まんぷく」に続く、記念すべき100作目の朝ドラ。大森氏によるオリジナル作品で、戦後、広大な北海道の大自然、そして日本アニメの草創期を舞台に、まっすぐに生きたヒロイン・奥原なつの夢と冒険、愛と感動の物語を描く。

広瀬すずの快進撃はまだまだ続く

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広瀬は「Seventeen」モデルとしてキャリアをスタートさせ、2014年には「ゼクシィ」7代目CMガール、「全国高校サッカー選手権大会」10代目応援マネージャー、JR東日本グループ「JR SKISKI」ヒロイン、とブレイク登竜門に次々抜てき。2015年、「学校のカイダン」(NTV)で連続ドラマ初主演を務める頃には、“いま日本一忙しい16歳”と呼ばれるようになり、同年公開の映画「海街diary」では「第39回日本アカデミー賞」新人俳優賞など数々の賞を受賞。

2016年度も映画「ちはやふる -上の句-」で「第40回日本アカデミー賞」優秀主演女優賞、「怒り」で優秀助演女優賞を受賞したほか、「第41回エランドール賞 新人賞」「第26回東京スポーツ映画大賞」助演女優賞(怒り)とその演技力は高く評価されている。

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さらに、「2017タレント上半期CM起用社数ランキング」では男女合わせて単独トップとなり、自身初の単独首位を獲得。2018年も“10代最後の連ドラ主演”として早速話題を集める、2018年1月スタートの日本テレビ系新水曜ドラマ 「anone(読み:アノネ)」(仮題)、映画「ラプラスの魔女」「SUNNY 強い気持ち・強い愛」の公開などが控えており、そんな中、朝ドラヒロイン決定が発表された。

朝ドラ100作目で描くのは“原点のようなヒロイン”

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今回、ヒロインはオーディションではなくキャスティングで決定。本人が起用について聞いたのは、発表の前日だったそうで、会見では「いまだに実感がないですけど、きっと大変なんだろうなという想像はある。まだ楽しみって実感もなくて、どんな感じに自分がなっていくんだろうって想像がついてないです」と率直な心境を語る場面もあった。

同局の制作統括・磯智明氏は、今作の制作にあたって「東京オリンピックを控えて、何をやろうかと脚本家の大森さんと議論を重ねてきまして、夢や希望に向かって突き進む、困難にも負けないという連続テレビ小説の“原点”にたつようなヒロイン像を描いていきたいと思った」とコメント。歴史ある朝ドラの100作目ヒロインに広瀬を起用した理由については、「ダイナミックに変化していく物語。ヒロインも色んな経験を積んでいく。喜びもあるし悲しもあるし、でも前向きに進んでいく。非常に表現豊かなものがヒロインに要求される」とした上で、「広瀬さんは幅広い映画を経験して、巧みな演技力で返している。彼女をもってすれば、この朝ドラを成功できると思った」と大きな期待を寄せた。

人生のひとつの節目を迎え次のステージへ

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前作品のヒロインが発表されぬうちから、異例の早期発表となったが、その点については2018年の夏に北海道・十勝で撮影をスタートしたい意向がありスケジュールを逆算した結果と、「働き方改革で制作期間が長くなっている」ためとNHKは説明。

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現在19歳、クランクインの頃には20歳になる広瀬。2014年“次世代ヒロイン”として注目を浴び、後に爆発的ブレイクを果たした彼女は、人生のひとつの節目を迎え次のステージへ。

「100作目ということもあって、朝ドラの原点というか、一番の持ち味である毎朝日本中の方々に元気、明るさを与えたいというような思いで生まれたのがこの『夏空』」(磯智氏)。広瀬は、「新しい風を吹かせられるようになれたらいいなと思います」と気合いも十分。2019年春、“朝の顔”として日本中に元気を届ける。

なお、放送は2019年4月~9月(全156回)を予定。(modelpress編集部)

「夏空」あらすじ

1946(昭和21)年初夏、戦争が終わり、奥原なつ(9)はひとり、養父の柴田剛男に連れられ、北海道・十勝にやって来た。養女として、なつを引き取った酪農家族・柴田家は北陸からの開拓移民。剛男となつの父とは戦友で、もしもの時は、お互いの家族の面倒を見るという約束をしていた。

剛男の父・泰樹は、なつのことを働き手にもならない、厄介者と言いながらも内心、不憫ふびんに思っていた。しかし子どもながらに、ここで生きると覚悟を決めたなつは、牛馬の世話や乳搾りを懸命に手伝う。こうした頑張りに心を動かされた泰樹は、孤児だからといって甘やかしたりせず、生きる術すべをとことんたたき込んでいく。なつもまた、天真らんまんな子どもらしさを取り戻していく。

小学校に通い始めたなつは、すてきな馬の絵を描く少年・山田天陽と出会う。天陽から当時、アメリカでブームになっていた漫画映画(アニメ映画)の魅力を教えられ、なつは“絵が動く”こんな夢のような世界があるのかと感動する。

やがて高校生になり、天陽が東京の美術大学に進みたいという夢を語ると、なつも自分の将来について考えるようになる。なつもまた天陽の影響で、絵を描く仕事につきたいと思うようになっていた。だが養父の剛男はなつが、一人息子と結婚して、牧場を継ぐことを望んでいた。

そんな折、生き別れていた兄が、東京で元気に働いていると知らされる。なつに旅立ちの日が近づいていた…。

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