櫻井翔「いまを、戦前にさせない」(C)日本テレビ

櫻井翔、日テレ戦後80年プロジェクト“メッセンジャー”就任「記憶に深く刻まれるような記録を積み重ねて参ります」

2024.12.09 23:59

櫻井翔が、日本テレビNNN各局戦後80年プロジェクト「いまを、戦前にさせない」のメッセンジャーに就任した。

  

櫻井翔、メッセンジャーに就任

2006年の「news zero」スタートからキャスターを務め、現在19年目に入った櫻井。この間、ライフワークとして数多くの戦争体験者の生の声を取材し、40本以上の「戦争企画」をOAしてきた。自身の大伯父(祖父の兄)は、海軍士官としてベトナム沖で戦死しており、3年前にはNewsweek誌でその生涯をたどった記事を“記者”として発表している。今回は戦後80年を迎えるにあたり、このプロジェクトのメッセージ「いまを、戦前にさせない」を世の中に発信してゆく“旗印”となる。

プロジェクトのメッセンジャー就任にあたり、櫻井は「2009年8月、長崎での取材から始まり、およそ15年。多くの方に戦争についてのお話を伺ってきました」とした上で、「思い出すのも辛いことを必死に伝えて下さった方々。全ての方に共通する強い想いがあります。『2度とあのようなことがないように』」とこれまで取材をしてきた人々の思いを口に。「1945年から80年が経とうとしています」と続け、「あの時代を、白黒写真の遠い過去の話にしないように。いまと同じような"日常"の中にいたと感じられるように。そして、いまの自分たちは、その地続きにあるのだと感じられるように。記憶に深く刻まれるような記録を積み重ねて参ります」と語った。

「いまを、戦前にさせない」プロジェクトとは

あの戦争の終結から、2025年の8月15日で80年。80年と言えば当時20歳だった人が100歳となる長い時間である。あの戦争について私たちは正直、ほとんど分かっていないのではないか。教科書で学んだかもしれないけど記憶は曖昧で、修学旅行で行ったかもしれないけど覚えているのは別のこと。戦争は自分とは関係ない、遠い遠い昔の話。毎日を「平和」という言葉を意識することもなく「平和」に過ごすことができている。戦争はあくまでもニュースが伝えている、よその国のリアリティーのない出来事でしかない。本当にそれで良いのか。

戦後80年の節目。「2度と戦争をしてはならない」との思いを改めて強く持ち、「今の日本は本当に平和ですか?」と日本を見つめ直すきっかけになれば。あの戦争を“じぶんごと”として感じ、考えるきっかけになれば。そのためにテレビはどんな役割を果たせるのか。同局はNNN各局とともに「いまを、戦前にさせない」という思いを胸に、改めて「戦争」と向き合う。

同プロジェクトは2025年1月3日からスタート。3日は日本がなぜ戦争に踏み切ったのか、当時の出来事を振り返り、2度と惨禍を起こさない教訓としていくヒントを報道局長解説と共に探る。4日は「新しい戦前」とは何か、台湾有事が起きると私たちの生活にどのような影響があるのか、80年前の出来事から学ぶ。5日は、これまで櫻井が取材してきた戦争企画の中から、戦後80年に改めて伝えたい「語り継ぐべき戦争の記憶」のVTRをオンエア。6日以降は「Oha!4 NEWS LIVE」「news every.」「news zero」「真相報道バンキシャ!」、BS日テレ「深層NEWS」など同局の報道番組が総力を挙げて「いまを、戦前にさせない」を考え、取材し、伝えていく。(modelpress編集部)

櫻井翔コメント

「戦争っていうのはね。始めたら戻れないんですよ。だから、始めたらダメなの。やっているうちになんで戦争しているかも分からなくなる」

これまでの取材の中でも、強く印象に残る言葉です。

始まってしまった。
止めることが出来なかった。
戻れなかった。
引き返せなかった。

戦争が始まり行く様子を知る方の、後悔にも近い思いが滲み出る言葉でした。
雨の神宮外苑競技場で学徒出陣を見送ったこと。戦中、戦後のこと。
目の前に景色が広がるかのようなお話を伺ったのは3年前。そして、昨年、旅立たれました。

2009年8月、長崎での取材から始まり、およそ15年。
多くの方に戦争についてのお話を伺ってきました。

目に涙を浮かべながら伝えて下さる方。
眼球を動かしながら、まるでいまその景色を見ているかのように伝えて下さる方。
橋の手前でお話を聞いた妹さんの先には、見送ったお兄さんが見えているかのような時もありました。

思い出すのも辛いことを必死に伝えて下さった方々。全ての方に共通する強い想いがあります。

「二度とあのようなことがないように」

1945年から80年が経とうとしています。

あの時代を、白黒写真の遠い過去の話にしないように。
いまと同じような"日常"の中にいたと感じられるように。
そして、いまの自分たちは、その地続きにあるのだと感じられるように。

記憶に深く刻まれるような記録を積み重ねて参ります。       

櫻井翔
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