爆笑問題・太田光、ryuchellさん追悼 SNS上の誹謗中傷問題にも持論
2023.07.16 11:18
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タレントのryuchell(りゅうちぇる)さんが、東京・渋谷区の事務所にて亡くなっていることが12日、わかった。爆笑問題・太田光が16日、コンビで司会を務めるTBS系情報番組「サンデー・ジャポン」(日曜あさ9時54分~生放送)内でコメントした。
爆笑問題・太田光、ryuchellさん死去にコメント
同番組のスタジオに21回、VTRに45回出演していたryuchellさん。同番組ではこの日、ryuchellさんのこれまでの活動を振り返った。VTR後に相方・田中裕二からコメントを求められた太田は「これは突き放しているような言い方になりますけど」とし、言葉を選びつつ「今生きてる人が大事だと僕は思うので。色々原因はSNSがどうこう、とかは言われてますけども、本当のところはわからないのでね。彼の思いは」とコメント。
その上で「とにかく今生きている人を守るっていうことを1番に考えるべきじゃないかなと思います」と自身の思いを明かした。
爆笑問題・太田光、SNSでの誹謗中傷に言及
その後、SNS上での誹謗中傷についての話題になると、太田は「例えば今回のryuchellの件でも、(原因が)SNSだと仮定して『誹謗中傷した人が許せない』ってそこにまた書き込む。それは優しさなんだけど、実はその人を追い詰めることにもなるわけで」と思いを吐露。今後SNSの使い方をそれぞれが理解し、時間をかけてマナーが確立されていくだろうと語った上で「良くなっていく過程の中で、我々は勘違いしてはいけないというか。この世の中ってやっぱり不快ですよね。不快なんですよ、誰がいても、誰の生き方も」と持論を展開。
「例えばryuchellが自分の生き方を探していて、成功してるように見える人でも、やっぱりみんな一生自分の居場所を探している」と続け、「僕は本を読むのが好きだけど、立派な思想家、有名な哲学者でも、答えを見つけた人は誰もいない。“ここが居場所だ”って答えを見つけた人はいなくて、頭の良い人であればあるほど『自分の居場所ってどこだろう』って一生見つからないまま過ごしていく。そもそも『この世の中は生きづらいものである』っていう前提はあって、自分が不快だっていった時に誰かにぶつけたくなる気持ちもわかるけど、みんな不快な思い(をしている)。不快っていうのは具体的なことじゃないけども、“人間がこの世の中で生きてく(こと)って生きにくい”っていう前提をみんな持っていると良いなと思います」と呼び掛けた。
爆笑問題・太田光「今が1番人間が卑怯になったと思っている」と指摘
また、匿名での発信についてスタジオで議論されると、太田は「ここまで匿名で人に悪意をぶつけるっていう。僕は常々思っているんだけども、人類はここまで落ちたっていうか、今が1番人間が卑怯になったと思っている」と指摘。「この次の世代やZ世代の後の世代は親を見て『あんな風にはしたくない』って思って段々改善されていく」と話しつつ、「言葉は言霊だから、誰からも見つからなくても、そこに一旦でも人に対して書き込んだ人は、自分は絶対に覚えていますよね。それは誰にも見つからなくても『自分はきっと一生覚えているだろう』ってことは、もしかしたら考えた方が良いかもしれないね」と思いを伝えていた。
ryuchellさん、死去
ryuchellさんは、1995年9月29日生まれ、沖縄県出身。読者モデルとして活動する傍ら、アルバイト先のアパレル店で出会ったpecoと交際に発展し、2人でのバラエティ番組出演を通して注目を集めた。2016年にpecoとの結婚を発表し、2018年に長男・リンクくんが誕生。2022年8月には、pecoが自身のInstagramにて「“夫”と“妻”、いわゆる夫婦というかたちではなく、これからは人生のパートナーとして家族として、愛する息子の父親母親として、新しい家族のかたちで過ごしていくことになりました」と“新しい形の家族”となることを報告した。
そして、報道の2日前となる2023年7月10日には、自身のTwitterにて「おはちぇるぅ〜」といつも通りの文章でファンへ朝の挨拶をしていたryuchellさん。7日には七夕ということで「世の中が愛で溢れますように」と願い事を投稿するなど、1週間以内にも頻繁にSNSを更新していた。(modelpress編集部)
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情報:TBS
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