羽生結弦、競技者として第一線退く意向表明「プロのアスリートとして続ける」
2022.07.19 17:17
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フィギュアスケートの羽生結弦選手が19日に都内で会見を開き、フィギュアスケート競技者として第一線から退き、プロのアスリートとしてスケートを続けていくことを発表した。
羽生結弦、プロ転向に決意表明
羽生選手は「これまでたくさんの応援のお陰で僕はここまで来れました」とファンや会見に集ったメディアなどに対し感謝。「皆さんの応援の力の中で羽生結弦としてフィギュアスケートを全うできるのが、本当に幸せです」とこれまでの活動を振り返り、「まだまだ未熟な自分ですけれどもプロのアスリートとしてスケートを続けていくことを決意いたしました」と新たなスタートを表明。
競技会に参加することはなくなるが、「自分のことを認めつつ、また自分の弱さと過去の自分とも戦い続けながら、これからも滑っていきたい」と、今後もスケートに意欲的な姿勢を見せた。
また、自身が目標としている4回転半ジャンプへの挑戦にも触れ、「より一層取り組んで皆さんの前で成功させられることを強く考えながらこれからも頑張っていきます」と意気込み、「どうか戦い続ける姿をこれからも応援していただけたら嬉しいです」と呼びかけた。
羽生結弦選手、華々しい活躍
羽生選手は1994年12月7日生まれ、宮城県出身。2010年にシニアデビューを果たすと、2013年から4年連続でグランプリファイナル優勝、2014年のソチオリンピックと2018年の平昌オリンピックで2大会連続金メダルを獲得するなど、華々しい成績を残した。
また、2013年から2018年に至るまで5シーズン連続で世界ランキング1位を誇り、2018年には国民栄誉賞を個人としては最年少で受賞している。(modelpress編集部)
会見全文
こんにちは、羽生結弦です。この度は皆さんこのような場に集まってくださって、そして見てくださって本当にありがとうございます。最初に1つ、もう1つだけ感謝を述べさせていただきます。
先の一部報道であった通り色んなことを言われてしまいましたが、その中でも自分のこと、そしてここまで応援してくださっているファンの方々を含め、色んなことを考えながらお気持ちを大切にしていただきながら、自分が決意を表明することを常にメディアで発信してくださった方々に、深く深く御礼をさせてください。本当にありがとうございました。
これまでたくさんの応援のお陰で僕はここまで来れました。ここまで頑張ってこれました。そして、ここにいてくださっているメディアの方々、そしてカメラマンの方々も含めて、本当にたくさん応援していただきました。
そういった皆さんの応援の力の中で、羽生結弦としてフィギュアスケートを全うできるのが、本当に幸せです。まだまだ未熟な自分ですけれども、プロのアスリートとしてスケートを続けていくことを決意いたしました。
本当に…緊張しています。こんなしがない自分なので、言葉遣いが悪かったり噛んだりしても許して下さい。これからもプロのアスリートとして、競技者としての他のスケーターと比べ続けられることはなくなりました。
ただこれからは、自分のことを認めつつ、また自分の弱さと過去の自分とも戦い続けながら、これからも滑っていきたいと思っています。
そして、4回転半ジャンプにもより一層取り組んで皆さんの前で成功させられることを強く考えながらこれからも頑張っていきます。どうか戦い続ける姿をこれからも応援していただけたら嬉しいです。
そして、1人の人間として自分の心を大切にしたり「守っていく」という選択もしていきたいなというふうに思います。
僕がこれまで努力してきたこととか、そういったことが応援して下さる方々に評価していただいたり観てもらえたり、そこで何かを感じていただいたり、そんなことが僕は本当に幸せです。その幸せも大切にしていきたいなというふうに今思っています。
色んな選択をしていく中で「失望したな」とか「もう観たくないな」とか思われてしまうととても悲しいですけれども、それでも自分のスケートが「やっぱり観たいな」とか「観る価値があるな」って思っていただけるように、これからももっともっと頑張っていきますので、どうか応援していただけたら嬉しいです。
そして、これまで応援してくださったたくさんの方々。今回もどんな決断でもどんな時でも、今回のこんな会見でも「頑張れ」って、「緊張するだろうけど応援してるよ」って応援して下さるコメントを寄せてくださっていて、本当にいつも僕は救われています。本当にありがとうございました。
最後になりますが、羽生結弦として一人間としてここまで育ててくださった幼稚園、小学校、中学校、高校、大学と、色んな先生方、フィギュアスケートを教えてくださったたくさんの先生方、本当にありがとうございました。
また、自分の心を、自分のことを大切にしてくれた人たち、本当に、本当に本当にありがとうございました。僕は、自分の口から決意を言いたいなって思っていたので、事前に大切な人たちに言うことはできなかったんですけれども、それでも何も言わずに自分のことを大切にしてくれて。僕もそういう大切な方々が、本当に大切だなって思ったし、またこれからも大切にしていきたいなって思いました。
本当に、僕なんかのことを大切にしてくださり本当にありがとうございました。
これからもより一層頑張っていきます。まだ今までスケートを生で観たことがない方も含めて、「観てよかったな」って、「絶対観る価値があるな」とかそういうふうに思っていただけるように、これからもさらに頑張っていきます。
そして4回転半ジャンプを含めて挑戦を続けて、これからもさらに高いステージに行けるように頑張っていきます。
これからはプロのアスリートとして、そしてスポーツであるフィギュアスケートを大切にしながら、加えて羽生結弦の理想を追い求めながら、頑張っていきます。これからもどうか戦い抜く姿を応援して下さい。
今日は本当にありがとうございます。
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