SixTONES森本慎太郎、ジャニーズ辞めようとしていた過去 グループ結成までの“大逆転”エピソード語る<「泳げ!ニシキゴイ」取材全文>
2022.06.30 07:50
日本テレビ系朝の情報番組「ZIP!」(月~金あさ5時50分~)内の朝ドラマ「泳げ!ニシキゴイ」(7月19日スタート/あさ7時53分ごろ~)にて、SixTONESの森本慎太郎と俳優の渡辺大知が、お笑いコンビ・錦鯉(長谷川雅紀、渡辺隆)を演じる。放送を前に都内にて4人の取材会が行われ、それぞれの印象や「大逆転」エピソードについて語った。
錦鯉の半生をドラマ化「泳げ!ニシキゴイ」
これは、「まさか」の物語。くすぶり続けた人生を歩んできた2人の男、長谷川と渡辺。2人はコンビを組み芸人となるが、くすぶり人生に変化はない。しかし、50歳と43歳という人生の折り返しを過ぎた頃、漫才師の頂点を決める「M-1グランプリ」でまさかの優勝。まさかの奇跡を引き起こし、日本中の注目の的に。そしてまさかのブレイク。このドラマは2人の誕生から、青春時代、売れない芸人時代、そして2人が出会い、コンビを組んで、スターダムに上り詰めるまでの半生をそんな2人を支えた「家族」とともに、笑いあり、涙ありで描いていく。長谷川を森本が、隆を大知が演じる。
取材会では、賑やかな掛け合いを見せた4人。ここでは、その模様を全文で紹介する。
錦鯉、森本慎太郎&渡辺大知の印象明かす
― 錦鯉のお二人は自分自身を森本さんと大知さんに演じてもらうことをどのように感じていますか?長谷川:僕は今日が森本さんにお会いするのが初めてだったのですが、2人の雰囲気が良いと思いました。森本さんとお話をした時に色々と共通点が見つかって、本当に僕の若い頃を見ているようで…。
隆:やめろ、やめろ(笑)!そんなわけないだろ。
長谷川:本当に安心でしたね!
森本:テレビとか、それこそさっきお会いした時の仕草とか本当に似ているなと思って(笑)。
隆:似てないよ(笑)!
森本:だから僕もいずれ隆さんのツッコミを受けたいなと思います。「パチン!」っていうあの音を響かせたいなって(笑)。
長谷川:じゃあ、1回頭もこう(坊主)になっていただいて…いい音出すためにはね(笑)!
隆:僕はもうびっくりしました。渡辺大知くんが演じてくれるなんて光栄というか…。
大知:いやいやいや…大丈夫ですか?
隆:そんなわけない、絶対に違うでしょって(笑)。いや~嬉しいです。素直に。先程少しお話させていただいて「しゃべらなくて良いならあまりしゃべりたくない」という姿勢は良く似ているなと思います。
森本慎太郎&渡辺大知、錦鯉役の意気込み語る
― 森本さんと大知さんは錦鯉さんのお二人を演じることについてはどのように考えていらっしゃいますか?大知:ずっと不安だったのでそう言っていただけて嬉しいです。このお話をいただいて、嬉しくて「やりたい」と思ったと同時に「できない」とも思って。中途半端にやってしまって、お二人の顔に泥を塗ることになったら「嫌だな」と思ったのですが「やらない」と言うのは簡単なので、どう面白くやれるかを考えようと思って臨みました。自分なりに考えていた今日、お会いして似ていると言っていただいたことが支えになりました。お二人にどう似せるのかではなくて、ドラマを面白くすることが大事だなと今は思えています。
隆:素晴らしい。
森本:不安はもちろんあります。僕たちがテレビで観て勝手に抱くイメージやお話を聞いて想像することと実際にお二人が経験したことは絶対に違うと思います。気持ちの変化やどういった人生を歩んできたのかというお話を聞いて、僕たちはそれを形にしないといけない。観ていただく方に「錦鯉の人生ってこうだったんだな」と思ってもらえるようにちゃんと伝えて、いいなと思ってもらえるようにしないといけないので、課題はたくさんあります。でも、それよりまず僕たちは錦鯉さんの人生を歩めるわけですから本当にお二人になりきって、楽しい人生を歩んでいきたいと思います。
森本慎太郎の「大逆転」エピソードに渡辺大知&錦鯉ら感動
― 錦鯉さんの人生はくすぶり続けていたところからの大逆転が起きたということですが、森本さんと大知さんの人生で起きた「大逆転」エピソードはありますか?森本:僕は高校3年生の時にジャニーズを辞めようとしていて、教師になろうとしていたんですよ。
長谷川:え?それドラマ化決定じゃん。
森本:教師になろうとしていた時にまだSixTONESというグループではなかったのですが、「もう一度、6人で1曲歌わないか」と言ってくれた人がいて、それをジャニーさんに話に行ったらジャニーさんが「だったらYOUたちグループ組んじゃいなよ」とグループ名もつけてくれました。SixTONESという名前をいただいて、そこから6人で歩んできて今に至ります。辞めようとしていた人がデビューをして、テレビやコンサートなど色々なところに出ているのは「大逆転」エピソードなのかなと思います。
大知:すごい!
長谷川:知らなかった!
隆:次のドラマ決まりましたね。
大知:「ZIP!」朝ドラマ、次は森本さん?
隆:(長谷川)雅紀さんが演じるので。
長谷川:そんなことある(笑)?
― 声を掛けられていなかったら、今ここにはいないということですね。
森本:教師3年目になっていたのかな。やりたい教科とかは全く決めていなくて、学校が好きで学校にいたいと思っていたんですよ。
長谷川:珍しいね。
森本:高校3年生の時に大学などを決めるタイミングで、教員免許を取りに行こうと思って。でも、学校が楽しいのは学生だったからなのかなと今では思いますが、あの時は「学校が好きだから学校にいたい。登校していたい」と思っていたので、人に何かを教えたいとかそういうことではなくて。
長谷川:学校に長くいれるのは先生かなって?
森本:そうです!
長谷川:何その発想!すごい!
隆:真っ直ぐすぎるよね。
― 大知さんの「大逆転」エピソードはありますか?
大知:僕はまだくすぶり中なのでどう大逆転の日を作れるか、ぜひ見守っていて下さい(笑)。自分のやりたいこと、面白いなと思える表現をずっと続けていきたいのでその精度を上げていきたいという思いです。
長谷川:そういう考え方が隆と似てるわ。目の前のことをちゃんとやっていく。僕なんて高望みじゃないけど色々なことを「やりたい!やりたい!」と言っているんですけど。
大知:後付けじゃないですか(笑)?
長谷川:いやいや本当に。ちょっとびっくりしました。
隆:そんなしっかりは考えていないですよ。考えていたらもっと何とかなっていたでしょ(笑)。
森本慎太郎、長谷川雅紀との共通点は?
― それぞれ共通点が多いとのことですが、まず森本さんと長谷川さんは具体的にどんなところが似ているのでしょうか?森本:しゃべっている時に身振り手振りが多い。
長谷川:そう!マイムが多い、結構おしゃべり、落ち着きがない。
森本:声がデカいとかも一緒ですもんね!
長谷川:質問と答えが合っていないとか。よくあるから(笑)。共通点はめちゃくちゃありますよ。
大知:まだ、質問と答えが合っていないところは見てないですけど(笑)。
長谷川:僕が勝手に思っているだけか(笑)。
森本:いや…でもいつもインタビューで質問を受けてしゃべっていると「あれ?何の質問だったっけな?」ということが多々あるんですよ。だからどんどん逸れていって聞かれたことと答えが合ってないということは多々あります(笑)。
長谷川:お~!似ていますね。
森本:だからそこも一緒ですね!あと、まゆげがめっちゃ動くとか(笑)。
長谷川:意外と共通点はいっぱいあるよね。
森本:意外とめっちゃありますね!
長谷川:え?兄弟とかじゃないよね?
森本:(笑)。違います!
長谷川:ちょっと調べた方がいいんじゃない?
隆:そんなわけないだろ。調べなくていいです。そうだった時にショックだから。
― 実際に隆さんとお会いして、大知さんは「自分と似ていて安心するな」という部分はありましたか?
大知:僕のライブを観ていただいたことがあると聞いて、ロックが好きなら通じることがあるなという勝手な安心感はありました。(※大知は4人組ロックバンド・黒猫チェルシーとして2007年~2018年まで活動。現在は活動休止中)
隆:10年ぐらい前かな?客として観に行っていました。まだ俺がピンだった時じゃないかな。
長谷川:すごい縁だね。
大知:たくさん他の方が出られているイベントに僕らも出演させていただいたことがあって。いずれ音楽のお話とかもできたらいいなと思いました。
隆:客席で観ていて、ステージに立っていた人に演じてもらうというのはちょっと感慨深いですね。以前共演した時はあまりしゃべる機会がなかったので、これは伝えないとと思っていて。
大知:確かマイクスタンドぶんぶん振り回していた時だったと思います(笑)。
隆:覚えています。出演者みんなが大暴れするライブでしたもんね。
大知:(笑)。良い出会いで嬉しいです。光栄ですね。
森本慎太郎・渡辺大知・錦鯉、ドラマ化に自信
― 完成が楽しみなシーンはどこですか?長谷川:打ち合わせをしていく中で色々とその場で思い出したこともあって。僕がただドジなだけということもありますが…思い出はたくさんありますね。どこというと…あ!でも2人が出会った瞬間、錦鯉結成の瞬間のエピソードが面白いんですよ。だから、2人がやると思うと面白いですね!
森本:僕は、錦鯉さんが今まで歩んできた人生の中の山場ですね。僕らは錦鯉結成前も演じるので、例えば前のコンビが解散した部分も描かれてくると思いますし、そこから色々なストーリーがあってM-1チャンピオンになった。皆さんが錦鯉さんのことを知っているからこそ、知っているエピソードを演じるのが僕はすごく楽しみです。「こういう気持ちだったんだ」って。
大知:今、台本が徐々にできている状態でまだ幼少期の頃の台本を読んでいる状況です。そこからどうなるのかというのは僕たちもまだ知らないことが多くて。台本を読んでいて僕の出番はまだないのですが、幼少期のエピソードが面白すぎて。
森本:そうそう(笑)!
大知:この人たちが大人になったらどうなってしまうのだろうと想像すると楽しみです。
長谷川:俺がちゃんと社会に適合していくのかみたいな…心配ってことだよね。
大知:いやいや(笑)。これは本当にお伝えしたいのですが第1話から台本を読んでいてゲラゲラ笑ってしまって。すごく面白かったです。
森本:うん!面白かった!
大知:5分の中にこんなに凝縮されているドラマがあるのかというぐらい。
長谷川:その凝縮具合といったらね(笑)!
森本:本当に面白い。
隆:ドラマではどこまで描かれるんですかね?どうする、ドラマの中の方が先に死んじゃったら。
長谷川:いやいや、そんなのないよ!聞いたことないよ(笑)!まだ、実際に生きているんだから。怖いわ、追い越されたら。予言になっちゃうから。
錦鯉、森本慎太郎&渡辺大知へアドバイス
― 錦鯉さんからのお二人へ何かアドバイスはありますか?長谷川:僕らの仕草とか似せるのももちろん大切な要素だと思いますが、それよりもお二人が言っているように自分たちの中の錦鯉を出してくれれば良い、それぞれ持っている自分の錦鯉を出して欲しいと本当に思う。
隆:自分たちの中の錦鯉なんてないよ(笑)!
長谷川:あんまりそっち側になるよりは…。
森本&大知:(笑)。
隆:そっち側ってなんだよ!
長谷川:(笑)。
隆:僕らも辛いこともありましたが2人でやっていて楽しかったので楽しくやってくれれば自ずとそうなるのではないかと思います。
森本&大知:(深く頷く)
― 森本さんと大知さんから錦鯉さんに聞いておきたいことはありますか?
森本:隆さんから見る雅紀さんの印象は?どういう風に見えているのかなと。
長谷川:お!なるほどね。
隆:僕が今まで見た中で1番のバカです(笑)。混じり気のないバカですからね、気持ちがいいです。見た目はおじさん、中身は子供の“逆コナン”ですから。
森本:(笑)。わかりました!
隆:理解してないだろ!
長谷川:いや、何となくわかったよ。
大知:初めてお会いした時から意気投合していたんですか?
隆:そんなことないんじゃないか…?
長谷川:最初は別々のコンビで初めて出会っているから。徐々にかな。
隆:外苑前のところで僕らネタ見せをしていたんだけど、僕がネタ見せしていた時に(長谷川が)入ってきて、清掃の方だと思ったらネタ見せを始めたんので「お前もやるんかい!」って(笑)。
長谷川:すでにもうおじさんだったんでね、周りの人間よりも僕が結構年上だったのでそういう誤解を与えてしまっていたかもしれない。
大知:そのエピソードもぜひやりたい!清掃のおじさんかと思ったら急にネタ見せを始めたというシーンやりたいです!
長谷川:面白いかもしれないね!
隆:ぜひ、組み込んでいただいて!
錦鯉、ドラマ化決定で家族が歓喜
― 「家族との絆」も描かれていますが、ドラマ化についてご家族に報告はされましたか?長谷川:もちろんしました。びっくりしていましたね。僕の幼少期のことで「いつ引っ越したかな?」や「おじいちゃんいつ亡くなったかな?」など色々と聞いて、思い出して。家族はめちゃくちゃ喜んでいましたね。ありがたいです。
隆:親父がめちゃくちゃ喜んでいて。「いつからやるんだ?」「もうやっているのか?」って(笑)。「いや、まだ撮ってもいないよ」と伝えました。すごく楽しみにしてくれているみたいですね。
取材会こぼれ話
この日、取材会の前にも複数の情報番組などの取材に応じていた4人。長丁場であったにも関わらず、笑いの絶えない取材会となった。撮影で森本と長谷川は、定番のギャグ「こんにちは~」のポーズを、2人の渡辺はそれをツッコむようにして頭に手を置くポーズを求められ、全力で答えていた姿が印象的だった。インタビューが始まると会話の随所に長谷川のボケと隆のツッコミが見られ、その様子を楽しそうに見つめていた森本と大知。質問に対して長谷川が勢いよく答え、その後隆がツッコみながらも冷静に答えるという雰囲気がそのまま2人にも当てはまるように感じ、初共演となる2人がどのようなコンビを作り上げるのか期待が高まった。(modelpress編集部)
「泳げ!ニシキゴイ」ストーリー
「錦鯉」の雅紀と隆。今では人気芸人のふたりだが、少年時代、青春時代、芸人時代、くすぶり続けた人生を歩んできた…。しかし!それは、まさかの大逆転への助走だった!雅紀は北海道で、3人兄弟の真ん中に生まれる。家は金持ちだったが、父親が詐欺師に騙され、経営していた店を乗っ取られてしまい、⼀気に貧乏生活に。雅紀は母の笑顔に勇気づけられ、たくましく生きていく。もちろん、根っから「バカ」の力がそこにはあった…。
隆は東京のごく普通の家庭の、4人兄弟の中で育つ。保育園を抜け出して、勝手に家に帰って昼寝するような「自由」な子供だった。青春時代に一番好きなものはお笑い。その思いを抑えきれず、大学を中退してしまう。念願の芸人の道に進むが、母が不慮の事故で死んでしまう…。
やがて2人は出会い、くすぶりながらも、苦しい時も、悲しい時も、泣きたい時も、笑顔で人生を駆け抜ける!その原動力は「家族」だった。悲しい時も、うまくいかない時も、苦しい時も、いつも「笑顔」を忘れない家族があった…!
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