堂本光一「Endless SHOCK」1900回達成 帝劇客席からサプライズ&上白石萌音らからメッセージも
2022.06.01 04:00
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KinKi Kidsの堂本光一が主演を務める舞台「Endless SHOCK-Eternal-」。ジャニー喜多川氏から堂本へ受け継がれているミュージカル「SHOCK」が、5月31日の昼公演にて、夜公演の千秋楽を前に単独主演記録1900回を達成。記念カーテンコールが行われた。
堂本光一「SHOCK」1900回達成
“SHOW MUST GO ON!”をテーマに、ブロードウェイを舞台に、若きエンタテイナーコウイチが自身のカンパニーを率いて、どんな困難も乗り越えエンタテイメントを届ける姿を描く、日本で誕生したオリジナル・ミュージカルの最高傑作。2000年11月の初演以来、上演回数を積み上げてきた「SHOCK」がついに、堂本自身のミュージカル単独主演記録を更新し、「SHOCK」上演1900回を達成した。昼夜のWキャストやアンダースタディが常識的な、ブロードウェイ、ウェストエンドの常識を越えて、初演以来、堂本が21歳(当時帝劇座長最年少記録)から43歳までたった1人で主演を演じた世界的にも類を見ない大記録の更新となった。
1900回を迎え5月31日昼公演のカーテンコールでは、MCを務めたふぉ~ゆ~の松崎祐介の呼びかけで、舞台上に堂本が本番でも使用しているフライングレールに乗ってくす玉が登場。堂本がくす玉を割ると、客席にいるファンも約1900本のバラでサプライズ祝福し、松崎は「これが本当のセクシーローズ!」とSexy Zoneにかけてコメントし、笑いを誘っていた。
そして、Sexy Zoneの佐藤勝利、前田美波里から堂本へ、キャスト43人、オーケストラ20人の人数分である63本のバラの花束を贈呈。さらに、ミュージカル「ナイツ・テイルー騎士物語ー」の共演者である井上芳雄、上白石萌音、音月桂、演出家のジョン・ケアード氏からビデオコメントも。「いやぁ、嬉しいね、ありがたいね」と笑顔を見せていた。
そして記者からの囲み取材で、堂本は「1800回をつい最近やった気がするんですよね。でも回数っていうのは自分だけのものではないと思っているし、自分がやりたくてもできることじゃない。皆さんの思いに応えていくことがこの回数にも繋がっていると思うので、この先も本編がまたできるようになったらお見せしたいですし、積み重ねですね!」と語っていた。
堂本光一「SHOCK」世界的記録目前
森光子さん(1920~2012年)が舞台「放浪記」で達成した、単独主演記録2017回に限りなく迫る。2000年の初演から亡くなるまで「SHOCK」を見守りながら、89歳9か月まで舞台に立ち続けた(2010年1・2月ジャニー喜多川作・構成・演出「新春人生革命」が最後の舞台)森さんをリスペクトし、その唯一無二と思われた道筋を同様に歩みつづける、堂本の「SHOCK」の世界的記録がついに見えてきた。東日本大震災、そして今回の新型コロナ禍を乗り越えてきた「SHOCK」の歴史は、常に時代と並走した賜物で、2000年以降のエンタテイメントの歴史そのものと言える。またこの記録は、2000年に、帝劇初の本格的なエンタテイメントとして「SHOCK」を初演して以来、作・構成・演出を手掛け、2019年に逝去してからも「エターナル・プロデューサー」として作品を常に温かく見守ってきたジャニー氏の存在なくしてはありえない。
ジャニー氏は、作品のクリエイティブ面のみならず、主演の堂本に2005年「Endless SHOCK」初演以降、脚本・演出面に関与させ、堂本を演出家に育て上げた。ジャニー氏の創ったベースを基に創造した「Endless SHOCK」は公演を重ねる度に磨き上げられ、ついに22年間の「SHOCK」ロングランへと結実した。
新型コロナ禍に対応し続けた「Endless SHOCK」
新型コロナの影響により、「Endless SHOCK」帝劇公演は2020年2月26日の公演をもって中断。堂本らカンパニーは3月までInstagramでパフォーマンスやトークを発信し続けた。さらに同3月には本編を無観客で撮影し、堂本監督のもと、編集を経たものは2021年2月1日、全国82の映画館で映像作品として公開。同7月17日には、堂本が「SHOCK」シリーズを20年にわたって牽引してきた功績で第四十五回菊田一夫演劇大賞を受賞。その前後から堂本はニューノーマルな状況下での新たな「SHOCK」を構想し、9・10月に大阪・梅田芸術劇場にて「Endless SHOCK -Eternal-」を発表した。「Endless SHOCK -Eternal-」は、本編のストーリーの3年後、カンパニーがコウイチとのエピソードを回想する構成。2021年2・3月帝劇公演も感染状況が厳しい中、「-Eternal-」を上演。客席上空のフライングは無人の舞台上空でのパフォーマンスに変更され、殺陣はストップモーションや映像を用いつつも迫力を伝え、舞台セットもシンプルにすることで、物語を感染リスクの低減した形で届け、大きな賛辞を得た。
今回の新演出「-Eternal-」は、前回から演出面がさらにブラッシュアップされ、舞台上に位置していたオーケストラは、感染対策を万全に舞台下のオーケストラピットに据えられ、舞台上の演出の自由度が上がり、殺陣の場面などは本編と同様に展開、よりドラマティックに「SHOCK」3年後の物語を届けた。
ライバル役に佐藤(4・5月帝国劇場公演)、北山宏光(09月博多座公演)という、帝国劇場でも数々の舞台に出演した2人が再び大舞台に立つほか、ヒロイン・リカ役は綺咲愛里、オーナー役は帝劇公演で同役最多出演の前田美波里が満を持して演じ、博多座公演には島田歌穂を迎え、新たなカンパニーに。
「SHOCK」カンパニーでも、定期的PCR検査で陽性者が判明し、5月18日~23日の7公演を中止として、安全確認を経て5月25日に公演を再開。2020年以降、ニューノーマルを求められる時代に対応したエンタテイメントを発信し続けてきた、作・構成・演出・主演の堂本は今回もアクシデントにも見事に対応し、帝劇にて50公演を重ね、5月31日の昼公演で1900回及び、夜公演で千穐楽を迎えた。(modelpress編集部)
「Endless SHOCK」本編ストーリー
ニューヨーク・ブロードウェイ。繁栄と衰退を繰り返すショービジネスの中心。その中で揉まれながらも常に頂点を目指し続ける若きエンターテイナー、コウイチ(堂本光一)。彼が率いるカンパニーのスタートはオフ・ブロードウェイの劇場。小さな劇場だが、コウイチのショーはいつも人気で大盛況だった。カンパニーの誰もがコウイチと共にショーを続けたい、と思っていた。
ある日、カンパニーの心を動かすひとつの事件が起きる。新聞に、コウイチのショーを絶賛する記事が載ったのだ。さらにオーナー(前田美波里)は、コウイチにオン・ブロードウェイからオファーがあったことを告げる。
カンパニーの誰もがショービジネスの頂点に進出出来る!と喜びと期待に胸を膨らませ、コウイチの幼なじみのショウリ(佐藤勝利)も溢れんばかりのステージへの夢を描くが、オン・ブロードウェイからのオファーは、次第にコウイチやショウリ、オーナーの娘リカ(綺咲愛里)らカンパニーに亀裂と混乱を生じさせる。
そんな時でも…そして、ある事件によって、コウイチの肉体と魂を分かつ最悪の状況に陥っても
“Show Must Go On!”
コウイチはショーへの信念を持ち続け、カンパニーを1つにしていく…。
【Not Sponsored 記事】