吉高由里子、2024年大河ドラマ主演に決定<光る君へ>
2022.05.11 12:11
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NHKは11日、2024年に放送予定の大河ドラマ(第63作)「光る君へ」の制作・主演発表記者会見を実施。主演を女優の吉高由里子が務めることを発表した。
2024年大河ドラマ主演は吉高由里子
同作の物語は平安時代。吉高は紫式部を演じる。この日の会見には吉高のほか、脚本を手掛ける大石静氏、制作統括の内田ゆき氏も出席した。
大石氏の「実は皆さんもまだあまりご存じない、驚くようなセックスアンドバイオレンスを描きたい」という言葉に声を出して笑っていた吉高は、「本当に今初めて聞いたような内容も多くて、そんな血肉をむさぼりくうような内容なのかっていう不安はありますけれど(笑)、それこそ紫な部分もたくさん描かれるといいなぁと思います」としつつ、「女性をテーマにして、今回スタッフさんも女性の方が多くて、男の人の社会というか、(男性中心で)動いていた社会なのかもしれないですけど、(女性が)表に立つ、光が差す内容がやっていく中で、たくさんの人に共感していただけるような主人公を表現できたらいいなと思っています」とコメント。
平安時代に触れるのは学生時代以来とし、「勉強を改めてすることになると思うんですけど、それも楽しみだなと思います」と期待を寄せた。
吉高由里子、大河撮影が「待ち遠しく感じます」
また、クランクインは2023年夏頃を予定。1年半にも及ぶ長期間の撮影については、「どんな日々が待っているのか、どんな風景が待っていてどんな着物があってとか、想像できないくらい願ってもみなかったお仕事ですから」と感慨深げな表情を浮かべた吉高。次にNHKで作品をやる時は時代ものがいいと考えていたと言い、「まさかこんなさかのぼるとは思ってもなく、これから楽しみとハラハラとしていく日々が待ち遠しく感じます」と語った。
さらに、「NHKさんだからできる時代背景の美術だったりとかセットの置物とか、そういうものを1回やってみたいなと思っていたので、今回平安時代ということで、知識も何もないんですけど『どういう世界が待っているんだろう』っていうのは1番の楽しみでもありますし、1つの作品で1年半くらいかけて撮影に挑むことで、1人の紫式部という人物の一生を生き抜ける、走り抜ける1年半が自分にとってどういう影響をもたらすのか、終わってからどんな心があるのかとか、撮影に挑んでいる共演者やスタッフさんの方々とどんな絆が作られていくのかとかそういうのがすごく楽しみですね」と胸を高鳴らせる場面も。
最後には「セックスアンドバイオレンスではないと思うのですが(笑)、もうちょっと繊細な恋愛模様もありつつ時代のあでやかな色彩もあると思うので、1年間よる8時から見守っていただけたら嬉しいなと思います」と大石氏の発言にツッコみつつ視聴者へメッセージを送った。(modelpress編集部)
「光る君へ」
2024年の大河ドラマは平安中期に、のちに世界最古の女性文学といわれる「源氏物語」を生み出した、紫式部の人生を描く。武家台頭の時代を目前に、華やかにひらいた平安文化の花。きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生に挑戦する。平安時代といえば、十二単姿の女性が長い髪をひいて伏している姿を思い浮かべるが、その優雅さはともかく、実は平安時代はアクティブな時代。男は仕事先や寺社、はては野山まで馬を馳せ、女も自分の財産を持ち、家事のみならずおでかけもすれば、宮仕えなどでキャリアを磨く。男女ともにいきいきとしたたたずまいは、現代に通ずるものさえある。
そんな平安時代でも、他の多くの時代と同じく、女性に学問は不要と言われていた。主人公の紫式部は、その中で自らの知性と感性、そして努力によって、壮大で精緻な恋愛長編「源氏物語」を書き上げた女性。そんな紫式部の「源氏物語」執筆に、欠かせない1人の男性が、藤原道長。ドラマでは紫式部が生涯心を寄せ、陰に陽に影響しあいながら人生をたどる、いわばパートナーとして登場する。
紫式部は、道長は、そして周りの人々が何を思い、懸命に生きていたのか。彼女/彼らの心に想いを馳せながら楽しく見られる、華やかな絵巻を紡いでいく。
タイトル「光る君へ」とは
源氏物語の主人公「光源氏」は、原文では「光る君」と書かれている。光り輝くような容姿の美しさ、頭脳明晰であることはもちろん愛嬌にもあふれ、和歌にも音曲にも長けた、非の打ちどころのない男性。それが光る君。紫式部が誰をモデルとして光源氏像を打ち立てたかについては、諸説あるが、その有力なひとりが道長だ。タイトルの「光る君へ」は、我が手で生み出した、かけがえのない【源氏物語】、そしてこのドラマ全編を通じて、ときに惹かれ、ときに離れ、陰に陽に強く影響し合うソウルメイト【藤原道長】への、紫式部の深くつきることのない想いを表している。
吉高由里子:紫式部/まひろ
平安時代、10世紀後半に京に生を受ける。名前は「まひろ」。藤原家の生まれではあるが、父は受領階級で、けっして裕福ではなかった。幼いころ母を失うが、学問をつかさどる父のもとで、並外れた文学の才を発揮し、想像力と好奇心を育んでいく。まひろは、考え深く鋭い感性を持つ女性へと成長する。数歳年上の道長とは、少女のころ知り合い、惹かれ合うも、身分差に阻まれる。やがてはるかに年上の男性と結婚して娘を授かるも、死別。1人娘を育てながら、のちに『源氏物語』として知られる長編小説を書きはじめる。
道長との縁が絶えることは、終生なかった。彼への愛憎は、まひろの人生をさいなみ、そして花開かせる。「源氏物語」の評判が高まり、まひろは、道長の求めで、その長女の中宮・彰子に仕える宮中の女房となる。現代でいえば華やかなキャリアウーマン。一方で、まひろが書きつづる「源氏物語」は、道長のバックアップを受け、天皇や貴族の間で大ベストセラーとなる。
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