広瀬すず、“初共演”伊藤英明から絶賛「芝居前の集中力や芯の強さが…」<津田梅子 ~お札になった留学生~>
2022.03.05 12:00
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女優の広瀬すずが主演を務める3月5日放送のテレビ朝日系スペシャルドラマ『津田梅子 ~お札になった留学生~』(よる9時~)に、女優の内田有紀が広瀬の母役、俳優の伊藤英明が父役で出演。放送を前にコメントを寄せた。
広瀬すず主演「津田梅子 ~お札になった留学生~」
本作は、新5000円札の顔となる女子教育のパイオニア、津田梅子(幼名・梅)の青春を切り取った大型作品で、結婚や仕事について悩む姿にスポットを当て、“誰も知らない津田梅子”を丁寧に描写。今を生きるすべての女性に捧げる“希望の物語”を紡いでいく。ドラマでは、山川捨松(池田エライザ)、永井繁(佐久間由衣)ら留学仲間との友情や、森有礼(ディーン・フジオカ)、伊藤博文(田中圭)ら歴史上の人物との交流などが深く描かれていくが、母・初(内田)、父・仙(伊藤)ら家族との絆も色濃く映し出していく。
母役の内田有紀、娘に愛情&苦悩伝える感動シーンに入魂
梅の母・初(はつ)は、自由奔放な夫を陰から支える明治の女性。梅の留学には反対していたものの、夫の意見に従わざるを得ず、最後は腹をくくって娘を送りだした。ところが、11年間にも及ぶ長期留学を終えて帰国した梅は、“女性も自立すべき”、“自分の考えはしっかり相手に伝えるべき”という西洋式の思考を身に着けていた。結婚は女性にとって“必ずするもの”であり、女性がハッキリ意見するなどもってのほか、という社会に生きて来た初は、苦悩する娘を目の当たりにし、母親として心を痛める。演じた内田が最も大切にしたのが、落ち込む娘を少しでも元気づけたいという思いから、初が風呂を沸かすシーン。「失意の梅のために薪をくべてお風呂を炊く場面があるのですが、そのとき初がやっと自分の本音を娘に話すんです。そこはとても大事なシーンだなと思い、より丁寧に演じました」。わかりあえないながらも、深い愛情を介してつながる母と娘。2人の心情が静かに交錯するこのシーンは、どんな世代、どんな立場の人の胸にも響くことだろう。
内田はさらに、「自立が難しかった時代、女性にも輝く権利があるということを気づかせるきっかけを作ってくれたのが、津田梅子さん。ドラマを見てくださる方には、梅と初という、明治に生きた女性の対比を感じながら、梅の切り拓いた道を楽しんでいただけると思います」と、“母娘”という軸からの見どころも呼びかけている。
父役の伊藤英明、初共演の広瀬すずを絶賛
また、伊藤が演じているのが、梅を留学へと導いた豪快な父・仙(せん)。仙は先進的な思想とチャレンジ精神の持ち主で、日本に西洋野菜を広めたほか、東京初の街路樹を作り出すきっかけとなった人物(※仙がウィーン万博から持ち帰ったニセアカシアの種子が大手町に植樹された)である。自らも渡米経験を持つ仙は、わずか6歳の梅を留学生としてアメリカに送り出すことを強引に決めてしまうが、実は内なる苦悩も秘めていて…。伊藤は「女性に多くの権利が認められていなかった時代、津田梅子さんは自分の頭で考えて自分のやりたいことを全うした芯の強い女性。広瀬すずさんとは初めてご一緒させていただきましたが、芝居前の集中力や芯の強さが梅とリンクしているように思いました」と、主人公・梅の生き方と広瀬の演技に心が揺さぶられたことを告白。「家族の絆も描かれていますし、今、僕らが当たり前に受けている教育の礎や成り立ちも映し出されているので、ぜひ多くの方に見ていただきたい」と力を込めて語っている。
広瀬すず、梅と父母の“心の距離”を考えながら家族シーン熱演
そして、広瀬もまた「内田さん演じる初との母娘関係は、演じながらモヤモヤするものがありました。梅は6歳から11年間アメリカに留学していたので、お母さんに育ててもらった記憶がなくて距離感もよくわからなかったのだと思います」と、母との“心の距離”を測りながら演じたことを打ち明けた。津田家の絶対的存在である仙を演じた伊藤については、「お父さん役の伊藤さんはすごく面白くて素敵な方でした。父が母を叱りつけるような場面もあったのですが、実際の家族シーンの撮影は伊藤さん、内田さんとも和気あいあいで、とても楽しかったです」と語り、現場でも父母の愛情を感じていた様子を明かしていた。(modelpress編集部)
広瀬すず(津田梅役)コメント
梅は視線も言葉もすべて相手にぶつけるような女性で、それはきっと日本人だけど中身はアメリカ人、というか、アメリカという環境がすべて自分の中に染みついた女子だからこその行動なんです。だからこそ、内田有紀さん演じる初との母娘関係は、演じながらモヤモヤするものがありました。梅は6歳から11年間アメリカに留学していたので、お母さんに育ててもらった記憶がなくて距離感もよくわからなかったのだと思います。お父さん役の伊藤英明さんはすごく面白くて素敵な方でした。父が母を叱りつけるような場面もあったのですが、実際の家族シーンの撮影は伊藤さん、内田さんとも和気あいあいで、とても楽しかったです。
内田有紀(津田初役)コメント
自立が難しかった時代、女性にも輝く権利があるということを気づかせるきっかけを作ってくれたのが、津田梅子さん。どんな立場の人にも自分の意思をはっきりと伝える、それを貫いて生きて来た女性を描いています。初が失意の梅のために薪をくべてお風呂を炊く場面があるのですが、そのときやっと彼女が自分の本音を娘に話すんです。そこはとても大事なシーンだと思い、より丁寧に演じられるよう心掛けました。ドラマを見てくださる方には、梅と初という、明治に生きた女性の対比を感じながら、梅の切り拓いた道を楽しんでいただけると思います。
伊藤英明(津田仙役)コメント
今とはまったく違って、男尊女卑で女性に多くの権利が認められていなかった時代、津田梅子さんは自分の頭で考えて自分のやりたいことを全うした芯の強い女性だったのではないかと思います。広瀬すずさんとは今回初めてご一緒させていただきましたが、芝居前の集中力や芯の強さが梅とリンクしているように思いました。このドラマには家族の絆も描かれていますし、今、僕らが当たり前に受けている教育の礎や成り立ちも映し出されているので、ぜひ多くの方に見ていただきたいと思っています。
あらすじ
明治4年、6歳の津田梅は尊敬する父・仙(伊藤英明)のすすめで、日本初の女子留学生としてアメリカに渡ることになった。当時の日本には女性が質の高い教育を受けられる場がなく、優秀な男性を育てるためには母親にも教養が必要だとする北海道開拓使の肝いりで、女子留学生の派遣が決まったのだ。梅のほかには14歳の吉益亮と上田悌、11歳の山川捨松、9歳の永井繁がおり、メンバーの中で最も幼いのが梅だった。仙から「国の期待を背負っていることを忘れるな」と諭された梅子は、小さいながらに母・初(内田有紀)ら家族と離れる寂しさをこらえ、使命を胸に刻んで渡米する。アメリカで学びはじめて1年後、目の病気にかかった亮と激しいホームシックに襲われた悌の帰国が決まった。やさしい性格の亮を慕っていた梅は大きなショックを受けるが、父の言葉を思い出し、涙をこらえて留学を続ける。そんな梅を何かとサポートしたのは、のちに初代文部大臣となる森有礼(ディーン・フジオカ)だった。
明治15年、17歳になった梅(広瀬すず)は11年間におよぶ留学を終えて帰国。ともに留学をやり遂げた捨松(池田エライザ)や繁(佐久間由衣)と「誰もが学ぶことのできる英語学校を作ろう」と夢を語り合う。ところが、留学中に北海道開拓使は解散されており、事業を引き継いだはずの文部省は女子留学生に無関心で、梅は働く場所すら見つからない。国費留学生として国のために役立つ存在にならなければと思い続けてきた梅は、がく然。しかも、日本での女性の地位の低さにカルチャーショックを受ける…。
そんな中、繁が留学で出会った男性と結婚すると言い出す。日本の結婚は男女が対等ではないと考える梅は、心から祝福することができず…?また、梅は繁の紹介で出会った大学教授・神田乃武(井之脇海)に胸をときめかせるが、彼は捨松に好意を寄せていることがわかり…!?その後、梅は伊藤博文(田中圭)の妻子の家庭教師として住み込みで働くことになるが…!?
【Not Sponsored 記事】