吉高由里子、NHK主演ドラマで大正時代の女性解放運動家に「大きな覚悟が必要」永山瑛太・稲垣吾郎らも出演決定<風よ あらしよ>
2022.01.14 16:50
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女優の吉高由里子がNHKの特集ドラマ『風よ あらしよ』(2022年3月下旬/BS8K、2022年秋/BSプレミアム・BS4K放送予定)で主演をつとめることがわかった。
吉高由里子主演「風よ あらしよ」
大正時代の女性解放運動家・伊藤野枝。100年前、筆一本の力で、結婚制度や社会道徳に真正面から異議を申し立てた。あふれんばかりの情熱をただ一つのよりどころに。自由を求めて奔放に生き、文筆家としてさらに開花しようとしたやさき理不尽な暴力がわずか28歳の彼女の命を奪うが、貧困・ジェンダー格差など、現代に通じる社会矛盾に果敢に立ち向かったその生涯は、閉塞感に満ちた現在を、今改めて、強烈に揺さぶっている。今作は、吉川英治文学賞を受賞した村山由佳の評伝小説を原作に、向田邦子賞受賞の矢島弘一が脚本を担当、吉高が主人公・伊藤野枝を演じ、自由を守ろうと懸命に生きた一人の女性の“炎”を描く。
吉高は台本を読んだとき「文字の一つ一つの意志がとても強く、この作品を撮影するなかでどれだけ揺さぶってくる日々がくるのかと、これは大きな覚悟が必要だと感じました」と明かし、「大正時代、伊藤野枝という1人の女性が危険と恐怖に戦いながら、命懸けで現代に残してくれた叫びを令和に残すのが私の使命だと思って怯えながらも、頑張りますので見届けて頂けたら幸いです」と呼びかけた。
永山瑛太・松下奈緒・稲垣吾郎も出演
さらに、日本を代表するアナキスト・大杉栄を永山瑛太が演じることが決定。自由恋愛を実践し、刃傷沙汰にもなるが次第に野枝とベストパートナーとなっていく。そのほか、日本初の女性による女性のための文芸誌「青鞜」を創刊した平塚らいてうを松下奈緒、翻訳家・思想家で日本のダダイズムの中心的人物・辻潤を稲垣吾郎が演じる。辻潤は、伊藤野枝の女学校の教師で最初のパートナーとなり、彼女の文才を見いだし、知の扉を開く。(modelpress編集部)
原作:村山由佳コメント
モニターに映し出された吉高由里子さんのうなじをひと目見るなり、鳥肌が立った。野枝だ、野枝がそこにいる…! 圧倒的な存在感と映像の持つ威力に息を呑んだ。史実といえど百年も昔のこと、いささか遠い話かと書く前は思っていた。そうではなかった。野枝や大杉たちが闘い、そして破れた相手は、今なお我々を脅かしている。命を賭してでも「NO!」と声をあげることをやめなかった彼らが、現代を生きる私たちに何を突きつけてくるのか──ドラマ化を機にもう一度見きわめ、肚をくくり直したい。
吉高由里子コメント
台本を見た瞬間、分厚さに驚き、読み終えると、見た目の分厚さの何倍もの重量が心に覆いかぶさってきて、自分の中に取り込んだ情報を紡ぐのに、しばらく動けませんでした。文字の一つ一つの意志がとても強く、この作品を撮影するなかでどれだけ揺さぶってくる日々がくるのかと、これは大きな覚悟が必要だと感じました。大正時代、伊藤野枝という1人の女性が危険と恐怖に戦いながら、命懸けで現代に残してくれた叫びを令和に残すのが私の使命だと思って怯えながらも、頑張りますので見届けて頂けたら幸いです。
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