NEWS増田貴久、真面目すぎて演出家が心配「まっすーを休ませる」<ハウ・トゥー・サクシード>
2021.11.19 15:00
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19日、NEWSの増田貴久が主演を務めるミュージカル「ハウ・トゥー・サクシード」のフォトコール及び取材会が東京・東急シアターオーブにて行われ、増田らキャストが登壇。来日中の演出・振付のクリス・ベイリー氏から絶賛され、稽古中のエピソードも明かされた。
NEWS増田貴久、主演ミュージカル再演
同ミュージカルは11月20日から12月7日まで東京・東急シアターオーブ、その後12月14日から16日まで大阪・オリックス劇場にて、上演。本作は、1961年にブロードウェイで初演され、以降1417回のロングランヒットという記録を打ち立てた傑作ミュージカル。翌1962年のトニー賞では、最優秀ミュージカル作品賞をはじめ7冠を達成、大きな注目を集めた。2011年にはダニエル・ラドクリフ主演でリバイバル版が上演され、トニー賞8部門にノミネートされるなど世代を超えて愛される名作。この2011年版クリエイティブチームの一人であるクリス氏の演出・振付により2020年9月、増田主演で上演。初めて海外ミュージカルに挑んだ増田は、抜群の歌唱力と表情豊かなダンスを十二分に魅せ好評を博した。再演となる本作は、新キャストも迎えてよりパワーアップして届ける。
増田のほか、共演の唯月ふうか、松下優也、雛形あきこ、黒須洋嗣、林愛夏、ブラザートム、春野寿美礼、石川禅、クリス氏も登壇した。
増田貴久、直接指導に喜び「刺激的な毎日を過ごせた」
増田は上演を目前とした心境を聞かれ「約1ヶ月がっつりお稽古してきてすごく良いカンパニーで良い雰囲気で毎日楽しくお稽古させてもらった」と振り返ってしみじみ。昨年の初演では来日が叶わなかったクリス氏と、振付補のエリザペス・クランドール氏が来日し、直接指導。「去年の初演のときはクリスとベスは来日できなかったんですけど今回直接指導して下さって、すごく刺激的な毎日を過ごせたので長かったようで楽しかったです」と感謝した。
キャストは直接の指導により、同作の時代背景などからレクチャーを改めて受け、パワーアップ。増田は「本当に明確にしっかりと導いてくれて僕たちが日本語でやっているお芝居も『今まっすーはどういう理解?』って聞いてくれて、言葉の壁もなく演出して下さったので全部信頼してついていっています」とコメント。
松下も「去年全部やりきったと思ったのをもう1回知らなかった部分とか沢山ヒントを頂けたので新しいものができると思ってすごく嬉しいです」と手応えを実感。今回から参加となる唯月は、「初演の方々がウェルカムという雰囲気で迎えて下さったのでガチガチに緊張していたんですけど一気に緊張が溶けました」と笑顔で話した。
増田貴久、ダニエル・ラドクリフと比較されタジタジに
これまでハリウッドのそうそうたるメンバーが演じてきたフィンチ役を務めた増田について、ダニエル・ラドクリフ版も参加したクリス氏がコメントを求められると、増田は「比べる感じに…?世界と」と不安な表情でツッコミ。クリス氏が「ダニエルと同じように増田さんも素敵な方です。本当に一生懸命真面目に稽古を積んでいますし、座長としてもユーモアたっぷりに引っ張っていますし、優雅なまでに座長の役を務めていらっしゃると思うのでそれもダニエルと同じ」と褒めちぎると、増田は「ダニエル・ラドクリフと全く一緒でございます」と胸を張り、「“頑張りが”ってことです」と焦って付け加えていた。
さらに、クリス氏は「どなたよりも謙虚に取り組まれる姿勢は本当にリスペクトしています。あまりにも真面目に練習されるので無理矢理オフ日を作って休んで頂いたという経緯もございます」と増田を休ませるため、休みを作ったことも告白。
前日にクリス氏がバラシにしたことで唯一休めたといい、「周りから聞いたらクリスが『まっすーを休ませる』と。『絶対にデートに行くな』と言われて、家でじっとしていました。あとは美容院に行ってフィンチになってきました」とその日のことを明かした。
松下優也、増田貴久にお弁当差し入れをおねだり
フォトコールでは終盤の「世界は一つ」の圧巻のダンスシーンが披露されたが、ダンスの稽古の様子を聞かれた増田は「皆フラフラになっています」と即答し、笑いを誘った。「初演は映像でチェックして下さったんですけど、今回はクリスとベスが実際に『ここは~』と隅々まで振りを覚え直すという作業でした」と続け、「『足をポイントにしなさい』って10回くらいベスに言われました(笑)。気づいたらペンギンみたいになっていたみたいで」と片足立ちのポーズを実演する場面も。
また、該当のダンスシーンに参加していなかった松下が「自分もやった気になって疲れていました」と言うと、増田はすかざす「何でだよ!」とツッコミ。「『もう1回』ってやっている間に帰っているのとか見てたからね」と松下や雛形に指摘すると、雛形は「気持ちは一つだった。応援していましたから」と釈明し、増田が「上手いこと言えてないから(笑)」とさらに突っ込むなど、息ぴったりの掛け合いを見せていた。
松下は前回増田が差し入れしたお弁当が美味しかったそうで、「まだあのお弁当を超えるものは来てないです」と絶賛。「バドが調子悪かったらあのお弁当が出ていなかったと思って下さい」と増田に再度おねだりし、増田も「分かりました!」と承知していた。
増田貴久、ブラザートムからも歌唱力絶賛
また再演で感じている手応えを質問されると、増田は「(ブラザー)トムさんと一緒に歌の稽古をさせて頂いたときに『1年前より歌が全然上手くなった』って言ってもらって、歌の先生にも褒めて頂いて、まあまあ稽古で外しました。テンション上がっちゃって(笑)」と歌のレベルアップを褒められたと報告。トムは「ミュージカル業界の人はおちおちしていられないよね、増田くんみたいなのが出てくると」と絶賛し、「苦労しているんだね」と増田の努力を噛み締めてしみじみ。
増田は「1年しかとはいえ、1年経っているので自分たちが成長している部分を自分で気づいて、一度やらせてもらったからこそ、自分をしっかり超えたいと稽古期間中取り組んできたので、同じことをやるというよりは新たに作り直して全てにおいて成長していたらと思います」と座長として力強く語った。(modelpress編集部)
「ハウ・トゥー・サクシード」ストーリー
ビルの窓ふき清掃員フィンチ(増田貴久)は、ある日「努力しないで出世する方法」という本を読んで感化され、出世を強く意識するようになる。“入るべきは大企業”という本の教えに沿って、ワールドワイド・ウィケット社に飛び込んだフィンチは、偶然出会った社長のビグリー(石川禅)に直談判。そんな彼を一目で気に入った秘書のローズマリー(唯月ふうか)は友人である秘書のスミティ(林愛夏)とともに何かと世話を焼く。人事部長のブラット(黒須洋嗣)に社長の関係者だと勘違いされたフィンチは首尾よく入社、トゥインブル(ブラザートム)が郵便室長を務める郵便室に配属される。そこには社長の甥で出世を狙うバド(松下優也)がいた。本の教えに沿って行動するフィンチは、社長秘書のミス・ジョーンズ(春野寿美礼)にも気に入られ、ヘディ・ラ・ルー(雛形あきこ)という専属秘書も付き、出世はトントン拍子。ローズマリーとの恋も上手く運んで、全てが順調…だったある日、重大なアクシデントが発生。果たして、フィンチの幸運もこれまでなのか…!?
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