斎藤工「漂着者」ビジュアル (C)テレビ朝日

斎藤工、テレ朝連続ドラマ初主演 秋元康タッグで“記憶のない全裸の漂着者”に<漂着者>

2021.06.11 05:00

俳優の斎藤工が主演を務める7月スタートのテレビ朝日系ドラマ『漂着者』(毎週金曜、よる11時15~)の放送が決定した。

  

斎藤工主演「漂着者」

とある地方の海岸に全裸のイケメン男性が漂着したところから始まるこの物語。偶然この男を発見した女子高生たちが、軽い気持ちでSNSに動画を投稿したことで、“#イケメン全裸漂着者”というワードがトレンド入りするほどバズり、男は一躍時の人に。

また、発見時につぶやいた言葉から『ヘミングウェイ』と呼ばれ注目を浴びるなど、人気も急上昇。さらに、記憶がなく、自分が何者かもわからないこの男が、世間を騒がせている事件を解決に導く予言めいた力を発揮したことで、次第に人々から崇められる存在になっていく。

謎が謎を呼ぶ“ジャンル分け不可能”な衝撃作開幕

少女の失踪、猟奇的な殺人…など、ヘミングウェイの周りで連続する不可解な事件。記憶がなく、身元不明の彼が、まるで事件を見通しているかのような神がかった能力で人々を狂信の渦に巻き込んでいく。一体ヘミングウェイは何者なのか、そして連続する事件の真相とは。

世間の人々は、記憶を失い、自分の年齢も名前さえもわからない男を『ヘミングウェイ』と名付け、崇拝したり、期待したり、時に失望したり…そんな人々の熱狂をよそに、ヘミングウェイ自身は終始一貫してフラット、正体不明のいわば“ブラックボックス”のままだが、人々は勝手に彼の言葉尻を捉え、表情をうかがい、その正体を推測。一方的に一喜一憂し、狂乱していく。

サスペンス?オカルト?そんなジャンル分けはもはや不可能なほど、予測不能な展開が待ち受ける。

秋元康、企画・原作の新感覚ドラマ誕生

主人公は正体不明。まさに前代未聞の幕開けを迎える本作の企画・原作を担当するのは、『あなたの番です』『共演NG』など、常識を覆す話題作を止まることなく世に送り出し続ける稀代のヒットメーカー・秋元康

本作は、SNSが情報を席巻するこの時代において、まつり上げられるのも一瞬、叩き落されるのも一瞬という現代社会の恐怖、そして正体不明の男がまるで“教祖”のように人々を狂信させていくさまを描く、秋元がその天才性と狂気をふんだんに発揮して生み出した禁断の衝撃作となっている。

斎藤工、テレ朝連続ドラマ初主演 正体不明の漂着者役

記憶もなく、自分の名前すらわからない…そんな正体不明の漂着者で、のちに人々から崇められることになるほどの求心力をもつ謎の男・ヘミングウェイを演じるのは、多数の作品で唯一無二の存在感を発揮するほか、映画監督としても活躍する斎藤。

映画『昼顔』や、公開を控える『シン・ウルトラマン』『孤狼の血 LEVEL2』をはじめ、ドラマ『BG~身辺警護人~』や、秋元氏が手掛けた話題作『共演NG』など、作品ごとにまったく違う顔を見せる名優・斎藤が、テレビ朝日の連続ドラマ初主演となる本作で、また新たな人物像に息を吹き込む。

世間を騒がせている事件を次々と解決に導くヘミングウェイは予言者?それとも実は事件に関わる怪しい人物?スクープを狙う女性新聞記者や、彼が事件に関与しているに違いないと疑う刑事らがヘミングウェイの素性を探る中、さらに不可解な事件が次々と発生していく。

また、ヘミングウェイと関わることになる重要人物を演じるキャストは後日発表するとしている。(modelpress編集部)

登場人物紹介

ヘミングウェイ(へみんぐうぇい)……斎藤工(さいとう・たくみ)

とある地方の海岸に全裸で漂着し、女子高生3人組に発見された正体不明の男性。女子高生たちが無邪気な出来心で撮影した動画をSNSに投稿するやいなや、“#イケメン全裸漂着者”として拡散され、一躍時の人になる。発見された際に発した言葉が、アーネスト・ヘミングウェイの作品に出てくるものだったため、ネット上で『ヘミングウェイ』と呼ばれ、その人気はうなぎ上りに。

記憶を失っているため、注目を浴びることで自分を知っている人が現れるのではないかと期待している。また、予知能力らしきものをもっており、世間を騒がせている事件を解決に導く。整った容貌に謎めいた雰囲気、不思議な能力も相まってSNSでバズり、しだいに人々から崇められるようになる。

斎藤工(ヘミングウェイ役)コメント

― 秋元康さん企画・原作の作品に出演されるのは2度目だと思いますが、本作に出演が決まった際のお気持ちをお聞かせください。

実はかなり前にこのお話をいただいていたんですが、まず、「なぜ僕なんだろう…」と思いました。でもその後、今、このタイミングで作品自体も“漂着する”ことになり、すべての点が線になって繋がったような不思議な体験をしています。

『共演NG』の時にも、「秋元さんはどこまで先が見えている方なんだろう」と感じていたんですが、エンターテインメントを通じてみんなが思っていたことを表現してくださいますよね。サブスクリプションが主体となってきている時代に、民放のドラマはどうあるべきか、を示唆する作品だったなと思います。

この『漂着者』は、演じる僕自身が確固たる答えをもつというよりは、演じながら秋元さんのビジョンにたどり着いて行く、そんな作品になっていくんだと思います。

― 台本を読んだ感想をお聞かせください。

僕は映画が好きなので、年齢の割にはいろいろな作品を見てきた方だと思うんですが、このドラマは何とも似つかない、かといってすごく奇をてらっているわけでもない。そして、新しいけれど懐かしい…という、すごく不思議な気持ちになりました。

今のこのご時世において、僕らは何かを断言してくれる人を求めているんじゃないかなと思います。そういう僕らが必要としている存在の象徴、一つの概念として、ヘミングウェイの姿を描いているドラマなんじゃないかなと思いました。

― 正体不明のヘミングウェイを演じるにあたり、準備していることや参考にしている人やものがあれば教えてください。

実際に僕の周りにも記憶の一部を失っている方がいらっしゃるんです。その方を見ていて、僕自身、何かを失った時に、別の能力が倍増してリカバリーするという、人間がもともと持ち合わせている英知を超えた能力というのは、実際にあると思っています。

厳密にいうと、この方がモデルというわけではないんですが、これまで見てきた作品の主人公も含めていろいろなものを参考にさせていただきました。ヘミングウェイは地上に降り立った人なのか、もしくは天界の人なのか…。地面から数センチ浮いているような価値観をもっているんだと思います。

僕が思っている概念と、秋元さんが僕を選んでくださった事実に身を投じて、ヘミングウェイになっていけたらいいなと思います。

― もし、ヘミングウェイのような人物が現れたら?

僕らは今、人前に立って発言する職業の人たちの言葉の意味、本質みたいなものを吟味していると思うんです。人前に立つ公の人を、より厳しく見ている時期で、言葉の奥にある本質に目を凝らし、耳を澄ましている。一国民として僕自身も正直、純度が保たれた言葉がなかなか見当たらないな…と少し感じています。そういう意味でも、ヘミングウェイはそういう純度を保った言葉を残す、僕らが求めている人物なのかなと思います。

― 撮影に向けての意気込みと、視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします。

このドラマは足掛け3年で実現することになったんですが、いま振り返ってみると「この時間は必要なものだったんだな」と思います。2021年、皆さんに必要とされるドラマになっていく、そんな必然性を感じています。秋元さんが見ていらっしゃる“今”と“未来”を提示し、さらに僕自身が“見たいもの”を作っていきたいと思います。

秋元康(企画・原作)コメント

毎日のように、テレビや新聞や雑誌で取り上げられている話題の人物が、もしも身許を偽ったとしても、今のネット時代、すぐに『あいつは、〇〇だ』と特定されるでしょう。

では、もしも、どれだけマスコミが調べても、どこの誰なのか全くわからない正体不明の人物が現れたとしたら?しかも、その人物が『過去のことを全く思い出せない』と言い張る記憶喪失のイケメンだとしたら?そして、それが意味ありげに微笑む斎藤工だとしたら?

彼はどこからやって来たのでしょうか。何のために?そんなストーリーの続きを観たくなる“クリフハンガー”満載のドラマを企画しました。

第1話あらすじ

とある地方の海岸を女子高生3人が歩いていると、全裸の男(斎藤)が倒れていた。3人がスマホで動画を撮影しながら恐る恐る近づいて行くと、男が突然顔を上げ、「勝者には何もやるな」とつぶやき、意識を失ってしまう。緊急搬送された病院で検査した結果、記憶障害が疑われるうえに、かなりの距離を泳いで来て溺れたことが判明。身元がわかるものも所持しておらず、唯一の手掛かりは、左足首に入ったタトゥーだけ。

担当医・国原栄一は、何か思い出したことがあればメモを取るように、と進言する。男は、思いつくままに頭に浮かんだ単語や、どこかの風景を描き始めるのだが。

一方、女子高生3人は男を発見した際の動画を軽い気持ちでSNSに投稿。すると“#イケメン全裸漂着者”というワードがトレンド入りするほど大バズり。「勝者には何もやるな」という言葉から、『ヘミングウェイ』と呼ばれ、男は一躍時の人となる。ヘミングウェイは女子高生たちから「今後も動画をアップし続けていけば、あなたのことを知っている人が現れるかもしれない」と言われ、撮影を許可する。

そんな中、県内では女児の失そう事件が発生。これまで半年の間に起きた女児5人の連続殺人事件との関連が疑われ、世間を騒然とさせていた。捜査を続ける県警捜査一課の刑事・柴田俊哉と野間健太、そしてスクープを狙う新聞記者・新谷詠美らが事件を追う中、ついに女児が発見される。

すると、女児の発見場所が、ヘミングウェイがノートに描いた風景と酷似していることが判明。この絵も動画でアップされていたため、ヘミングウェイは予知能力をもっているのではないか、とネットをザワつかせることに。取材を希望する詠美、事件への関連を疑う柴田らがヘミングウェイの病室を訪れるのだが。

そんなある日、初老の入院患者・後宮徳治郎がヘミングウェイとエレベーターに乗り合わせる。すると、ヘミングウェイの足首に入ったタトゥーに気づいた後宮が何かをつぶやき、突然怯え始めて…。
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