高畑充希・北村匠海・井浦新、お互いへの止まらない愛叫ぶ「負けないよ!」<にじいろカルテ>
2021.01.13 05:00
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1月21日からスタートするテレビ朝日系ドラマ「にじいろカルテ」(毎週木曜、よる9時~9時54分)に出演する女優の高畑充希、俳優の北村匠海、井浦新がリモート交流会を開催。お互いへの溢れる愛を語った。
ヒューマンドラマの名手・脚本家岡田惠和が描く、スーパードクターじゃない3人の、笑って泣ける同作。ある“秘密”を抱えて、山奥深くにぽつんと佇む診療所にやってきた1人のぽんこつドクター・紅野真空(高畑)。そこで出会った、ツナギでグラサン姿のヘンテコ外科医・浅黄朔(井浦)と前髪ぱっつんのキレキャラ看護師・蒼山太陽(北村)とシェアハウスしながら、妖怪のように個性豊かな村人たちと触れ、時に泣き、喧嘩しながら、熱く命と向き合って成長してゆく。
撮影エピソードなどがキャスト3人から披露されたほか、学生や元医療従事者たちからも質問が投げかけられ、更には高畑・北村・井浦自身も、今まさに戦う医療従事者の“生の声”に触れる、内容の濃い交流会となった。
すでにクランクアップを迎えている3人だが、今だからこそお互いに伝えたいことを聞かれると、高畑が「私、お2人のことが大好きなんです。だから大好きということと、感謝しています!ということは日々現場でも伝えていたつもりなんですけど…」と照れながらコメント。
北村は「伝わってます!」と笑いながら「僕もお2人に会うのが、本当に楽しかった」と言い、そのままそれぞれ愛の告白をする流れに。すると、井浦は、「2人が思っているよりも、僕の方が2人のことを大好きだから(笑)!その思いは負けないよ!」と豪語。
愛の深さの比べ合いになったことで「こんな会になるはずじゃ…」と全員が赤面し、高畑に至っては耳まで真っ赤に。3人の絆や仲の良さ、そして撮影現場での雰囲気の良さが伝わってくるクロストークとなった。
ある参加者からの「印象深いセリフは?」との質問には、高畑は、「『雨が降らないと虹はかからない』というワードがドラマ内に何度か出てくるのですが。すごく当たり前のことなのだけど、大変な時って、いっぱいいっぱいになっちゃうけど、それがないと虹は見られなかったりする。見てくださった皆さんも、人生で“雨”の時も『“虹”のために頑張ろう!』と思ってもらえたら最高です」と思いを語った。
すると、井浦から、「『雨が降らないと虹はかからない』というセリフを言ったのは光石研さんなんですけど、光石さんはグッと心を押されるようなセリフをたくさん担当されてるんですよ」とコメント。
また、ある参加者から「3人はシェアハウスをなさっていると聞いたので、恋愛ターン(ラブ線)もありますか?」と聞かれると、高畑は、「恋愛については、私たちが最初予想していたものから、どんどん変わっていっちゃって(笑)。太陽くん(北村)は不本意な結果なんじゃないかな…」と意味深な発言が飛び出し、さらに北村も「そこかよ!みたいな感じです、こうご期待ください」と、気になる言葉を残していた。
これには医師役を演じた高畑も、「ドラマを撮りながらすごくそう感じました。患者さんの病気だけではなく、メンタルや人生まで、医者や友達の目線で寄り添うシーンがたくさんあった」と語り、撮影を振り返って共感した。
井浦から「医療に携わる方々は、医療ドラマをどのように見ている?」と質問を投げかけられると、参加した元看護士は「血の色がリアルかとか、心臓マッサージの仕方は正しいかとか、浅い傷はあんなに血は出ないよな…とか、そういうところを職業病でついつい見てしまう」とコメント。
北村が「大丈夫かな、不安になってきた」と心配する一方で、井浦は「『にじいろカルテ』は完璧なので大丈夫です!安心してください」と自信満々に。高畑は「どうでしょう?(笑)。突っ込みながら見てください」とそれぞれ三者三様の反応を見せていた。
その他にも、医療の世界を目指したきっかけや医療現場での経験談を参加者に聞いた高畑、北村、井浦は、今だからこそ聞くことの出来る“生の声”に熱く向き合った。
続けて、「私はこのドラマを通して、自分が大変な時に、周りに『助けて』と言うことの大切さを学んだ気がしています。医療従事者の皆さんは患者さんから『助けて』と言われることが多いでしょうし、正義感の強い方が多いと思う。時にはいっぱいいっぱいになってしまうこともあると思うので、たくさん周りの人に頼って、自分を甘やかしながら、健康に注意してお仕事して頂けたらと願います。そして週に一度、このドラマを見て、癒やされていただけたら嬉しいです」と思いを語り、医療従事者への感謝の気持ちを込めて拍手を送った。
最後には「どんなこともいつかは晴れる」という思いを込めて、ドラマのタイトル『にじいろカルテ』にちなんだ“虹ポーズ”を全員で決めると温かい空気の中、交流会を締めくくった。
なお、同リモート交流会の模様は、18日よる8時より配信されることが決定している。(modelpress編集部)
― ご自身初の医者役とのことですが、演じてみていかがでしたか?
専門用語を覚えるのが苦手で、お医者さんや警察官、検察官などはできるだけ避けていきたいなと思っていたんですけど(笑)。今回お話をいただいた時に、それ以外の要素がすごく魅力的で「ぜひやりたい!」と思いました。もちろん医療ドラマならではのシリアスなシーンもあるのですが、この作品は、お医者さんの“人”にフォーカスしたヒューマンドラマ。“お医者さんをやっている”というより“人間をやっている”という感覚でした。
日々生きていて、「どうにかすれば良くなるもの」と、「頑張ってもどうにもならないことがあるな」と思うんです。真空にとっては頑張ってもどうしようもなかったのが病気なんですが、それにどう向き合うのかということと、向き合い過ぎて潰れてしまわないように周りの人に頼りながら、いい意味で現実逃避するというあんばいは、どんな人にも当てはまることなのかなと思っていました。“患者であり医者”という設定ではありますが、“必死に生きる”というお芝居で臨んだと思います。
― 撮影現場で、流行っていたことを教えてください。
みんなそれぞれ、役名に“色”が入っていて。私は紅野真空の“紅”ということで赤がテーマカラーになのですが、よく「みんなで写真を撮ります!」という場面で、なぜか無意識にみんな“レンジャーポーズ”になっている一幕はありました。
雨降らしのシーンの時に、「雨が降ったら出動だ!」というキャッチコピーを光石研さんが考えて、すごく気に入ってずっとレンジャーポーズをするたびに言っていました。ポーズにエネルギーを注ぎ過ぎて、撮影が始まる頃には疲れていましたね(笑)。お芝居はちゃんとやりながらも、みんなですごく遊んでいた現場でした。
― 北村さん、井浦さんに今だから伝えたいことがありますか?
私、お2人のことが大好きなんです。だから大好きということと、感謝しているということは、日々現場伝えていたつもりなんですけど…伝わっているかな?(北村)匠海くんにはずっと「芸能人格付けチェック」に出た時のことをイジられていたので、「めっちゃイジるやん。そろそろ時効なんじゃない?」と思っています(笑)。
お2人ともご一緒するまではすごくクールな印象だったんですけど、特に(井浦)新さんが思いのほかポンコツだったので(笑)、すごく安心しましたね。お2人がいかにチャーミングかというのをテレビの前の皆さんに全部お見せしたいくらいです。
お2人がこの役をやってくださったから、撮影を乗り超えられたというのもありますし、楽し過ぎて今思い出してもちょっと泣きそうになるくらい良い現場でした。
― 2021年が始まったばかりですが、今年チャレンジしてみたいことはありますか?
今年はなんとなくのんびりいきたいなぁと思っています。いろんなことがザワザワしている中で、あまり焦らずいきたいですね。あと、“愛情を口に出して伝える”ということをテーマにしていたので、今日はちょっと言えたかも!愛ある1年にしたいと思います。
― このドラマを通して伝えたい思いや、今まさに大変な中で頑張っていただいている医療従事者の皆さんへのエールをお願いします。
今日、皆さんのお話を聞くことができてすごくよかったです。1年以上前になると思うんですが、このドラマの企画が立ち上がった時は、コロナなんてまだ誰も知らない時でした。そんな時に生まれたドラマが放送される時期になり、“今”見てほしい作品になりました。
今は立ちはだかる問題が大き過ぎて、ポジティブなニュースも多くないので、それに打ちひしがれて八方塞ふさがりになっている人も多いと思います。このドラマのメッセージでもあるんですが、問題に向き合い過ぎず、ちゃんと自分も甘やかしてほしいですね。何年か経った時に、「そんなに悩んでいたこともあったな」と感じることもあるはずだと思うので。行き詰まっている人に見てもらいたいドラマになっているという実感がありますし、今このドラマに関わることができたのは幸運だなと思っています。
とても大変な時期で、医療従事者の方には本当に感謝しています。また、医療従事者を目指してくださる方が、こんなにもいらっしゃるということに感激しております。私自身、このドラマでたくさんの先輩に囲まれてやっている中で、本当に回りに救われたことが多かったです。自分が大変な時に周りに「助けて」と言うことの大切さを学んだ気がしています。医療従事者の方々は正義感の強い方が多いでしょうし、患者さんから「助けて」と言われることが多く、「気付いた時には自分自身いっぱいいっぱいになっていた」ということもあるんじゃないかな…と想像していて。たくさん周りの人に頼って、自分を甘やかしながら、健康に注意してお仕事して頂けたらと願っています。
そんな中で、週に一度このドラマを観て、「このキャラクター、バカだな」とか、「こんなにくだらないことで盛り上がってる!」と思っていただいたり。撮影は山梨で行ったんですが、ロケーションがすごくキレイなので、日々の疲れを癒していただけるとうれしいです。
作品の中でも、監督の要望に応えていくうちに、どんどん口の悪いキャラになってしまって(笑)。役が“成長”したのか、“落ちぶれていってしまった(笑)”のか、ちょっと不思議な看護師を演じました。
でも、素敵な村の中で、太陽自身も「自分は普通」というコンプレックスを抱えながら毎日を笑って泣いて怒って生きる村人の1人として生きられたこと、そして今日この場に立てたこと、とてもうれしく思っています。撮影が終わってもうだいぶ経ってしまったのですが、“待ちに待ったこの瞬間!”という気がしていますので、今日はよろしくお願いします。
― 北村さん自身はとても穏やかと聞いておりますが、今回、前髪ぱっつんのキレキャラ看護師の太陽を演じてみて、いかがでしたか?
僕自身はとても穏やかな性格で、普段何かに怒ったりするというようなことはないのですが、今回の役では、台本を読み解く限り「今はキレるタイミングではないのでは?」というところでも、監督の演出によってキレることになるということがけっこうあって、途中から台本を読み解くことをやめました(笑)。現場で監督の演出に面白がって乗っていく、というのが正解なんだと思ってやっていたら、太陽というキャラがどんどん口の悪い、ちっちゃい男になっていきました(笑)。
1話でも井浦新さん演じる朔先生にすごくよくキレているんですが、きっとあのときの太陽は朔先生のことが本気で嫌いだったんだと思います(笑)。けんかをするシーンでは、すごく近い距離で感情をぶつけ合っていました。
― 高畑さん、井浦さんに今だから伝えたいことがありますか?
このドラマにはさまざまな世代の方々が出演されていて、僕はその中でも1番後輩だったのですが、特に高畑さん、新さんと一緒の時間が多く、その時間はすごくほっとしたり、安心感がありました。おそらくそれがお芝居にも出ていたと思いますし、とても助けられました。お2人に会うのが、本当に楽しかったな、と今も思い返します。ご覧の通り、2人ともポンコツなのですが(笑)、そんなお2人に後輩ながら、とても癒やされていました。
― 2021年が始まったばかりですが、今年チャレンジしてみたいことはありますか?
趣味でも仕事でも、新しいことにチャレンジしてみたいと思います。
― このドラマを通して伝えたい思いや、今まさに大変な中で頑張っていただいている医療従事者の皆さんへのエールをお願いします。
このような状況の中でこのドラマをお届けできることは、とても意味のあることなのではないかと感じています。このドラマで描かれている医療従事者はとても人間味に溢れた人たちで、「医師や看護師も人間なんだ」と感じさせる場面がたくさん出てきます。
我々は医療従事者の皆さんに感謝する毎日ですが、そういった方々のことを今一度思い直す時間が生まれるのではないかと思っています。笑えるシーンや思わず涙が出てしまうようなシーン、一緒に怒ってしまうシーンなども盛りだくさんです。
日々生きている中で移り変わっていく感情のような、自然な心地よい時間の流れをドラマとともに感じていただけたらいいなと思います
― 本業農家、副業外科医と豪語する、天真爛漫でちょっとめんどくさい朔を演じて、撮影初日から「こんなにエネルギーを使うと思わなかった」と息切れしていたと聞いております。撮影を振り返ってみていかがですか?
浅黄朔はこうだと決めて演じるのはやめようと思って。大事にしたのは、いい加減さや気楽さ。人間って必ず、生きていく上で何か問題にぶつかったり、高い壁を乗り越えていかなきゃいけない局面があったりするからこそ、常にニュートラルでちょっとふざけた日々を過ごしてるくらいで、ちょうどいい人に育っていったらいいな、と思って。
3人一緒のシーンでは自分が想像してたものと全然違うように広がっていくので、“なるようになれ”というか、「自然に浅黄朔という役ができていくんだろうな」と思いました。
― 高畑さん、北村さんに今だから伝えたいことがありますか?
伝えたいことはいっぱいあるんです!2人のことはずっとしゃべっていられるんですけど、とにかく今話してくれた僕に対する思いを受け止めて返すとしたら、恥ずかしいけれど…2人が思っているよりも、僕の方が2人のことを大好きだなって(笑)!
本当に好きなんです。その思いは負けないよ!まさか今日、こんな告白をするとは思ってませんでした(笑)。
― 2021年が始まったばかりですが、今年チャレンジしてみたいことはありますか?
もうちょっと世の中の状況が良くなったら、どうしても登ってみたい山があるんです。屋久島にある翁岳という山なのですが、そこに登りたいというのが自分に課している目標なので、今年登れたらいいなと思います。
― このドラマを通して伝えたい思いや、今まさに大変な中で頑張っていただいている医療従事者の皆さんへのエールをお願いします。
医療従事者の皆さんにとっては本当に大変な時代で、去年は過去最大の人数が退職されたと聞きます。それくらい過酷な状況の中で皆さん、お仕事をされているんだなと思っています。
僕らは今回、役を通して医療の現場を少し知ることができたと思うのですが、お芝居の中でも外科医は本当に体力や筋力を使って、汗をかきながら従事しますし、看護師は常に走り回っていますし、内科医は心に寄り添い続けている。本当に大変な仕事なんだな、と思います。
このドラマをやって自分が感じたのは、医療従事者もみんなと同じ人であって、疲れるときもあれば、弱音を吐きたくなるときもあるということ。ですから皆さん、どうか、頑張り過ぎないでください。自分の心と体もいたわってほしいな、と思います。そして、医療従事者を目指す皆さん。皆さんの未来は、輝かしい未来しかないと思います。目指す夢に向かって、頑張ってください。
「にじいろカルテ」出演の3人、医療従事者とリモート交流会
21日の初回放送を目前に、劇中で虹ノ村の村人たちの命を守る医療従事者を演じる高畑と北村、井浦の3人が、医療従事者を目指す学生や元医療従事者たちとリモート交流会を実施。撮影エピソードなどがキャスト3人から披露されたほか、学生や元医療従事者たちからも質問が投げかけられ、更には高畑・北村・井浦自身も、今まさに戦う医療従事者の“生の声”に触れる、内容の濃い交流会となった。
高畑充希・北村匠海・井浦新、お互いの愛の深さを比べ合い
高畑と井浦は白衣、北村は看護師服という役衣装で登壇。初の医者役に挑んだ高畑は「専門用語を覚えるのが苦手で、お医者さんや警察官、検察官などはできるだけ避けていきたいなと思っていたんですけど(笑)、もちろん医療ドラマならではのシリアスなシーンもあるのですが、この作品は、お医者さんの“人”にフォーカスしたヒューマンドラマ。“お医者さんをやっている”というより“人間をやっている”という感覚でした」と無事に演じることができたことを語った。すでにクランクアップを迎えている3人だが、今だからこそお互いに伝えたいことを聞かれると、高畑が「私、お2人のことが大好きなんです。だから大好きということと、感謝しています!ということは日々現場でも伝えていたつもりなんですけど…」と照れながらコメント。
北村は「伝わってます!」と笑いながら「僕もお2人に会うのが、本当に楽しかった」と言い、そのままそれぞれ愛の告白をする流れに。すると、井浦は、「2人が思っているよりも、僕の方が2人のことを大好きだから(笑)!その思いは負けないよ!」と豪語。
愛の深さの比べ合いになったことで「こんな会になるはずじゃ…」と全員が赤面し、高畑に至っては耳まで真っ赤に。3人の絆や仲の良さ、そして撮影現場での雰囲気の良さが伝わってくるクロストークとなった。
北村匠海演じる太陽の“意外な恋の末路”も
交流会では、医療従事者を目指す学生や元医療従事者たちから、高畑、北村、井浦に質問コーナーが。スーパードクターじゃない、人間くさい医者たちが登場する同作に、参加者からは「等身大の身近なお医者さんの姿が描かれるということで、見ていて優しい気持ちになれそうなドラマ」などの声が上がり、参加者の多くから「楽しみ!」という言葉が。早くも期待が高まっている様子であった。ある参加者からの「印象深いセリフは?」との質問には、高畑は、「『雨が降らないと虹はかからない』というワードがドラマ内に何度か出てくるのですが。すごく当たり前のことなのだけど、大変な時って、いっぱいいっぱいになっちゃうけど、それがないと虹は見られなかったりする。見てくださった皆さんも、人生で“雨”の時も『“虹”のために頑張ろう!』と思ってもらえたら最高です」と思いを語った。
すると、井浦から、「『雨が降らないと虹はかからない』というセリフを言ったのは光石研さんなんですけど、光石さんはグッと心を押されるようなセリフをたくさん担当されてるんですよ」とコメント。
また、ある参加者から「3人はシェアハウスをなさっていると聞いたので、恋愛ターン(ラブ線)もありますか?」と聞かれると、高畑は、「恋愛については、私たちが最初予想していたものから、どんどん変わっていっちゃって(笑)。太陽くん(北村)は不本意な結果なんじゃないかな…」と意味深な発言が飛び出し、さらに北村も「そこかよ!みたいな感じです、こうご期待ください」と、気になる言葉を残していた。
高畑充希、医学生の言葉に共感
逆にキャストから、参加した医療従事者に質問を投げかける場面も。高畑の「実際に医療現場で働く中で、印象的だった出来事はありますか?」という質問には、ある医学生が「研修中に無力感を感じていた時に、患者さんのご家族に『ありがとう』と声をかけていただいて。治療だけが医療ではないんだなと感じました」という経験談が語られた。これには医師役を演じた高畑も、「ドラマを撮りながらすごくそう感じました。患者さんの病気だけではなく、メンタルや人生まで、医者や友達の目線で寄り添うシーンがたくさんあった」と語り、撮影を振り返って共感した。
井浦から「医療に携わる方々は、医療ドラマをどのように見ている?」と質問を投げかけられると、参加した元看護士は「血の色がリアルかとか、心臓マッサージの仕方は正しいかとか、浅い傷はあんなに血は出ないよな…とか、そういうところを職業病でついつい見てしまう」とコメント。
北村が「大丈夫かな、不安になってきた」と心配する一方で、井浦は「『にじいろカルテ』は完璧なので大丈夫です!安心してください」と自信満々に。高畑は「どうでしょう?(笑)。突っ込みながら見てください」とそれぞれ三者三様の反応を見せていた。
その他にも、医療の世界を目指したきっかけや医療現場での経験談を参加者に聞いた高畑、北村、井浦は、今だからこそ聞くことの出来る“生の声”に熱く向き合った。
医療従事者に拍手とエールで感謝、最後は願いを込めた“虹ポーズ”も
最後に、高畑は「とても大変な時期で、医療従事者の方には本当に感謝しています。また、医療従事者を目指してくださる方もこんなにいらっしゃるということに、とても感激しています」と一礼。続けて、「私はこのドラマを通して、自分が大変な時に、周りに『助けて』と言うことの大切さを学んだ気がしています。医療従事者の皆さんは患者さんから『助けて』と言われることが多いでしょうし、正義感の強い方が多いと思う。時にはいっぱいいっぱいになってしまうこともあると思うので、たくさん周りの人に頼って、自分を甘やかしながら、健康に注意してお仕事して頂けたらと願います。そして週に一度、このドラマを見て、癒やされていただけたら嬉しいです」と思いを語り、医療従事者への感謝の気持ちを込めて拍手を送った。
最後には「どんなこともいつかは晴れる」という思いを込めて、ドラマのタイトル『にじいろカルテ』にちなんだ“虹ポーズ”を全員で決めると温かい空気の中、交流会を締めくくった。
なお、同リモート交流会の模様は、18日よる8時より配信されることが決定している。(modelpress編集部)
高畑充希(紅野真空役) コメント
私は今回、紅野真空という内科医を演じます。内科医を目指して医者になったんですが、ある病気が発覚して、東京から“虹の村”に移住、外科医の朔さん・看護師の太陽くんとシェアハウスで暮らしながら村の人たちの命を見守っていく…医者であり患者、という役柄です。― ご自身初の医者役とのことですが、演じてみていかがでしたか?
専門用語を覚えるのが苦手で、お医者さんや警察官、検察官などはできるだけ避けていきたいなと思っていたんですけど(笑)。今回お話をいただいた時に、それ以外の要素がすごく魅力的で「ぜひやりたい!」と思いました。もちろん医療ドラマならではのシリアスなシーンもあるのですが、この作品は、お医者さんの“人”にフォーカスしたヒューマンドラマ。“お医者さんをやっている”というより“人間をやっている”という感覚でした。
日々生きていて、「どうにかすれば良くなるもの」と、「頑張ってもどうにもならないことがあるな」と思うんです。真空にとっては頑張ってもどうしようもなかったのが病気なんですが、それにどう向き合うのかということと、向き合い過ぎて潰れてしまわないように周りの人に頼りながら、いい意味で現実逃避するというあんばいは、どんな人にも当てはまることなのかなと思っていました。“患者であり医者”という設定ではありますが、“必死に生きる”というお芝居で臨んだと思います。
― 撮影現場で、流行っていたことを教えてください。
みんなそれぞれ、役名に“色”が入っていて。私は紅野真空の“紅”ということで赤がテーマカラーになのですが、よく「みんなで写真を撮ります!」という場面で、なぜか無意識にみんな“レンジャーポーズ”になっている一幕はありました。
雨降らしのシーンの時に、「雨が降ったら出動だ!」というキャッチコピーを光石研さんが考えて、すごく気に入ってずっとレンジャーポーズをするたびに言っていました。ポーズにエネルギーを注ぎ過ぎて、撮影が始まる頃には疲れていましたね(笑)。お芝居はちゃんとやりながらも、みんなですごく遊んでいた現場でした。
― 北村さん、井浦さんに今だから伝えたいことがありますか?
私、お2人のことが大好きなんです。だから大好きということと、感謝しているということは、日々現場伝えていたつもりなんですけど…伝わっているかな?(北村)匠海くんにはずっと「芸能人格付けチェック」に出た時のことをイジられていたので、「めっちゃイジるやん。そろそろ時効なんじゃない?」と思っています(笑)。
お2人ともご一緒するまではすごくクールな印象だったんですけど、特に(井浦)新さんが思いのほかポンコツだったので(笑)、すごく安心しましたね。お2人がいかにチャーミングかというのをテレビの前の皆さんに全部お見せしたいくらいです。
お2人がこの役をやってくださったから、撮影を乗り超えられたというのもありますし、楽し過ぎて今思い出してもちょっと泣きそうになるくらい良い現場でした。
― 2021年が始まったばかりですが、今年チャレンジしてみたいことはありますか?
今年はなんとなくのんびりいきたいなぁと思っています。いろんなことがザワザワしている中で、あまり焦らずいきたいですね。あと、“愛情を口に出して伝える”ということをテーマにしていたので、今日はちょっと言えたかも!愛ある1年にしたいと思います。
― このドラマを通して伝えたい思いや、今まさに大変な中で頑張っていただいている医療従事者の皆さんへのエールをお願いします。
今日、皆さんのお話を聞くことができてすごくよかったです。1年以上前になると思うんですが、このドラマの企画が立ち上がった時は、コロナなんてまだ誰も知らない時でした。そんな時に生まれたドラマが放送される時期になり、“今”見てほしい作品になりました。
今は立ちはだかる問題が大き過ぎて、ポジティブなニュースも多くないので、それに打ちひしがれて八方塞ふさがりになっている人も多いと思います。このドラマのメッセージでもあるんですが、問題に向き合い過ぎず、ちゃんと自分も甘やかしてほしいですね。何年か経った時に、「そんなに悩んでいたこともあったな」と感じることもあるはずだと思うので。行き詰まっている人に見てもらいたいドラマになっているという実感がありますし、今このドラマに関わることができたのは幸運だなと思っています。
とても大変な時期で、医療従事者の方には本当に感謝しています。また、医療従事者を目指してくださる方が、こんなにもいらっしゃるということに感激しております。私自身、このドラマでたくさんの先輩に囲まれてやっている中で、本当に回りに救われたことが多かったです。自分が大変な時に周りに「助けて」と言うことの大切さを学んだ気がしています。医療従事者の方々は正義感の強い方が多いでしょうし、患者さんから「助けて」と言われることが多く、「気付いた時には自分自身いっぱいいっぱいになっていた」ということもあるんじゃないかな…と想像していて。たくさん周りの人に頼って、自分を甘やかしながら、健康に注意してお仕事して頂けたらと願っています。
そんな中で、週に一度このドラマを観て、「このキャラクター、バカだな」とか、「こんなにくだらないことで盛り上がってる!」と思っていただいたり。撮影は山梨で行ったんですが、ロケーションがすごくキレイなので、日々の疲れを癒していただけるとうれしいです。
北村匠海(蒼山太陽役) コメント
僕が演じる蒼山太陽は“前髪ぱっつんキレキャラ看護師”ということになっているのですが、そもそもは絶対違うキャラ設定だったと思うんです(笑)。前の作品の影響で前髪ぱっつんのまま衣装合わせに行ったら、「髪型、それいいですね」となってしまって、そこで太陽のキャラが作られてしまったんですよ。作品の中でも、監督の要望に応えていくうちに、どんどん口の悪いキャラになってしまって(笑)。役が“成長”したのか、“落ちぶれていってしまった(笑)”のか、ちょっと不思議な看護師を演じました。
でも、素敵な村の中で、太陽自身も「自分は普通」というコンプレックスを抱えながら毎日を笑って泣いて怒って生きる村人の1人として生きられたこと、そして今日この場に立てたこと、とてもうれしく思っています。撮影が終わってもうだいぶ経ってしまったのですが、“待ちに待ったこの瞬間!”という気がしていますので、今日はよろしくお願いします。
― 北村さん自身はとても穏やかと聞いておりますが、今回、前髪ぱっつんのキレキャラ看護師の太陽を演じてみて、いかがでしたか?
僕自身はとても穏やかな性格で、普段何かに怒ったりするというようなことはないのですが、今回の役では、台本を読み解く限り「今はキレるタイミングではないのでは?」というところでも、監督の演出によってキレることになるということがけっこうあって、途中から台本を読み解くことをやめました(笑)。現場で監督の演出に面白がって乗っていく、というのが正解なんだと思ってやっていたら、太陽というキャラがどんどん口の悪い、ちっちゃい男になっていきました(笑)。
1話でも井浦新さん演じる朔先生にすごくよくキレているんですが、きっとあのときの太陽は朔先生のことが本気で嫌いだったんだと思います(笑)。けんかをするシーンでは、すごく近い距離で感情をぶつけ合っていました。
― 高畑さん、井浦さんに今だから伝えたいことがありますか?
このドラマにはさまざまな世代の方々が出演されていて、僕はその中でも1番後輩だったのですが、特に高畑さん、新さんと一緒の時間が多く、その時間はすごくほっとしたり、安心感がありました。おそらくそれがお芝居にも出ていたと思いますし、とても助けられました。お2人に会うのが、本当に楽しかったな、と今も思い返します。ご覧の通り、2人ともポンコツなのですが(笑)、そんなお2人に後輩ながら、とても癒やされていました。
― 2021年が始まったばかりですが、今年チャレンジしてみたいことはありますか?
趣味でも仕事でも、新しいことにチャレンジしてみたいと思います。
― このドラマを通して伝えたい思いや、今まさに大変な中で頑張っていただいている医療従事者の皆さんへのエールをお願いします。
このような状況の中でこのドラマをお届けできることは、とても意味のあることなのではないかと感じています。このドラマで描かれている医療従事者はとても人間味に溢れた人たちで、「医師や看護師も人間なんだ」と感じさせる場面がたくさん出てきます。
我々は医療従事者の皆さんに感謝する毎日ですが、そういった方々のことを今一度思い直す時間が生まれるのではないかと思っています。笑えるシーンや思わず涙が出てしまうようなシーン、一緒に怒ってしまうシーンなども盛りだくさんです。
日々生きている中で移り変わっていく感情のような、自然な心地よい時間の流れをドラマとともに感じていただけたらいいなと思います
井浦新(浅黄朔役) コメント
心優しき頼れる凄腕先輩外科医の浅黄朔を演じました井浦新です。(高畑から「全部ウソ!」とツッコまれる)ちょっと邪魔しないで。皆さん、今日はよろしくお願いします!― 本業農家、副業外科医と豪語する、天真爛漫でちょっとめんどくさい朔を演じて、撮影初日から「こんなにエネルギーを使うと思わなかった」と息切れしていたと聞いております。撮影を振り返ってみていかがですか?
浅黄朔はこうだと決めて演じるのはやめようと思って。大事にしたのは、いい加減さや気楽さ。人間って必ず、生きていく上で何か問題にぶつかったり、高い壁を乗り越えていかなきゃいけない局面があったりするからこそ、常にニュートラルでちょっとふざけた日々を過ごしてるくらいで、ちょうどいい人に育っていったらいいな、と思って。
3人一緒のシーンでは自分が想像してたものと全然違うように広がっていくので、“なるようになれ”というか、「自然に浅黄朔という役ができていくんだろうな」と思いました。
― 高畑さん、北村さんに今だから伝えたいことがありますか?
伝えたいことはいっぱいあるんです!2人のことはずっとしゃべっていられるんですけど、とにかく今話してくれた僕に対する思いを受け止めて返すとしたら、恥ずかしいけれど…2人が思っているよりも、僕の方が2人のことを大好きだなって(笑)!
本当に好きなんです。その思いは負けないよ!まさか今日、こんな告白をするとは思ってませんでした(笑)。
― 2021年が始まったばかりですが、今年チャレンジしてみたいことはありますか?
もうちょっと世の中の状況が良くなったら、どうしても登ってみたい山があるんです。屋久島にある翁岳という山なのですが、そこに登りたいというのが自分に課している目標なので、今年登れたらいいなと思います。
― このドラマを通して伝えたい思いや、今まさに大変な中で頑張っていただいている医療従事者の皆さんへのエールをお願いします。
医療従事者の皆さんにとっては本当に大変な時代で、去年は過去最大の人数が退職されたと聞きます。それくらい過酷な状況の中で皆さん、お仕事をされているんだなと思っています。
僕らは今回、役を通して医療の現場を少し知ることができたと思うのですが、お芝居の中でも外科医は本当に体力や筋力を使って、汗をかきながら従事しますし、看護師は常に走り回っていますし、内科医は心に寄り添い続けている。本当に大変な仕事なんだな、と思います。
このドラマをやって自分が感じたのは、医療従事者もみんなと同じ人であって、疲れるときもあれば、弱音を吐きたくなるときもあるということ。ですから皆さん、どうか、頑張り過ぎないでください。自分の心と体もいたわってほしいな、と思います。そして、医療従事者を目指す皆さん。皆さんの未来は、輝かしい未来しかないと思います。目指す夢に向かって、頑張ってください。
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