上白石萌音、川栄李奈、深津絵里(C)NHK

上白石萌音・深津絵里・川栄李奈、2021年後期の朝ドラヒロインに決定<カムカムエヴリバディ>

2020.12.24 11:21

女優の上白石萌音深津絵里川栄李奈がNHK2021年度後期の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』のヒロインに決定したことが同局より発表された。

  
連続テレビ小説105作目となる今作は、連続テレビ小説『ちりとてちん』の藤本有紀氏が、ラジオ英語講座と、あんこと野球とジャズと時代劇を題材に書き下ろすオリジナルストーリー。

安子・るい・ひなたとして、母から娘へとバトンをつなぐ、戦前から戦後、そして令和までの物語をヒロインの3人が紡いでいく。今回、安子役の上白石、ひなた役の川栄は、3061人の応募があったオーディションから選ばれた。

「カムカムエヴリバディ」タイトルロゴ(C)NHK
さらに、番組タイトルロゴも決定。ロゴコンセプトは「SUNNY」である。


安子(やすこ)役:上白石萌音コメント(連続テレビ小説初出演)

連続テレビ小説への出演はずっと大きな目標でした。大好きな「英語」と「ラジオ」で紡がれるこの作品で夢が叶うこと、本当にうれしく思います。オーディションの時、スタッフの皆さんの空気感がとても温かくて、このチームの一員になりたいと強く思いました。けれど自信は全く無かったので、知らせを受けた時は心底驚きました。今はとにかく大阪の地で皆さんと再会する日が待ち遠しいです。深津絵里さん、川栄李奈さんへと続くリレーの第一走者として、しっかりバトンをおつなぎできますよう、そして皆様の朝を明るく照らせますよう、誠心誠意務めます。

るい役:深津絵里コメント(連続テレビ小説初出演)

この度、105作目のヒロインを務めることになりました。105という数字の重みに責任を感じています。これまで、おひとりでヒロインを務めてこられた方々の覚悟を想像すると、尊敬の念しかありません。でも、今回は3人です!あふれる魅力全開の、萌音さんと李奈さんと一緒なら怖いものなし!とてもとても心強いです。脚本の藤本さんから生み出される、それぞれの時代の女性を、3人できらきらと輝かせていけたらと思います。今日も、また明日も。毎朝8時にお目にかかれるのを楽しみにしております。

ひなた役:川栄李奈のコメント

この度連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』ひなた役を務めさせて頂くことになりました。朝ドラヒロインは一つの大きな夢であり、何度もオーディションに参加させて頂きました。受かるまで受け続けようという気持ちでいて、今回も自分の全力を出し切って結果を待っていたので受かったと聞いたときは信じられないほどうれしかったです。先日、制作の方々や上白石萌音さん深津絵里さんともお会いさせて頂き、徐々に現実味が帯びてきてワクワクとドキドキでいっぱいです。以前、『とと姉ちゃん』に出演させてもらった際にヒロインの高畑充希さんがとてもパワフルですてきな方だったので、私も周りの方々にパワーを与えられるように楽しく明るく撮影に挑めたらなと思っています。大阪は、以前仕事で何度か行かせてもらい、大阪ならではの街並みや風景、人情あふれる温かい人たちにとても元気をもらっていたので長期間の撮影ですが今から楽しみです。少しでもみなさんに笑顔をお届けできるよう精一杯頑張ります。

ヒロイン発表にあたって 制作統括・堀之内礼二郎

7月に『カムカムエヴリバディ』の企画を発表した後、およそ4か月にわたって、ヒロインを選ぶための出演者オーディションを行ってきました。書類を募集したところ、応募してくださった方の数は全部で3061名にも及びました。一枚一枚に真剣に向き合いましたが、そのすべてが真摯な思いと作品に対しての熱意にあふれていました。選考にあたった全員で、身も心も削るような思いで、4度にわたる選考会と4か月に渡る議論を重ねた末、最終的にお二人を選ばせて頂きました。それが、三代にわたる物語の始まりのヒロイン・安子役の上白石萌音さんと、最後のバトンを受け取るヒロイン・ひなた役の川栄李奈さんです。

安子は、ラジオ放送が始まった大正14年3月に岡山県のとある和菓子屋に生まれます。あんこが大好きで、心優しい素直な女の子なのですが、戦争でさまざまなものを失いながらも、それでも激動の世の中を強くたくましく、懸命に生き抜いていきます。上白石萌音さんの見る人の心を晴らすすてきな笑顔と、柔らかいながらも決して折れない芯のあるお芝居の中に、僕らが求めていた安子がみつかりました。

ひなたは、安子の孫にあたります。おばあちゃんとは違って平和な時代に生まれ育ったひなたは、甘えん坊だったり、飽きっぽかったり、なんだか親近感がわいてくる女の子です。そんなちょっぴりダメなところもあるひなたですが、この三代にわたる家族の物語の後半に、重要な役割を果たしていきます。陽の射すような明るさも雨模様のような憂いも表せる豊かな表現力を持つ川栄李奈さんのお芝居をみて、最後のヒロインとして、100年の物語をきっとすてきなフィナーレに導いてくれると感じました。

そして、もう一人のヒロイン。安子の娘であり、ひなたの母親である、るいを演じて頂くことになったのが、深津絵里さんです。企画の当初から、るいという役のキャスティングは難題だと思っていました。というのも、青春期を演じてもらいつつ、後半ではひなたの母親を演じてもらわなければならなかったからです。るいは、ある事情で母と離れ、傷つき迷いながらも自分の意志と力で生きる道を切り開いていく人生をたどります。そんな強さと弱さを抱えた女性を魅力的に演じられる役者さんは誰だろう、とチームで考え抜いた末にたどりついたのが、深津絵里さんでした。さまざまな作品で新しい女性の価値観や生き方をみせてくれた深津さん。ドラマ制作現場で駆け出しだった自分にとって、本当に憧れ中の憧れの存在でした。正直、最初は深津さんに朝ドラのヒロインを演じてもらうなんて夢の世界の話だと思っていたのですが、藤本有紀さんが描く物語の魅力と、三世代のヒロインで100年の物語を描くという志を真っすぐに受け止めてくださり、実現することになりました。

今回の発表のためのスリーショット写真は、年の瀬も押し迫ったある日、都内の某所で撮影しました。ヒロインの3人が顔をそろえるのはその日が初めてのこと。白い衣装に身を包み、緊張の面持ちでカメラの前でそれぞれが顔を合わせたその瞬間、緊張と憧れと喜びと感動が入り混じったような空気がほどけ、知らず知らずのうちに、その場にいた全員が笑顔に包まれました。バラバラだった何かが一つにつながったような、言葉にできない思い。満たされた光の中に浮かび上がった3人のヒロインの姿を見て、祈りのような気持ちがわいてきました。

100年の物語の中で、上白石萌音さん、深津絵里さん、川栄李奈さんとつながれていくバトン。それはこの朝ドラにおいてはヒロインのバトンでありますが、実は誰もが持っている命や役割の象徴でもあります。命を受け取り、時間や努力を積み重ね、そうやって培った思いや役割を誰かに託していく。人の世は何千年も前からそういう風にして紡がれているのだと思い、ぬくもりを感じてもらえたら、この大変なご時世の中でも、自分の命の大切さや未来への希望を感じられるようになるのではないか。どうか、そうなって欲しいと願っています。

制作チームが持ち続けている思いは最初から変わりません。こんな時だからこそ、最高に明るくて面白い朝ドラを届けていきたい。朝が輝けば、一日が輝く。一日が輝けば、毎日が輝く。朝ドラが面白ければ、世の中は変わるという思いは、日に日に強くなっています。

本当に魅力的な方々をヒロインとしてお迎えすることができました。きっと来年秋、泣いて笑って元気になれる物語を届けられるはずです。ぜひこの楽しい物語の世界に、カムカムエヴリバディ!!

そして来年こそ、今年の苦労を吹き飛ばすようなすてきな毎日がみなさまに訪れることを願っております。

We wish you a Merry Christmas & A Happy New Year!!

堀之内礼二郎

タイトルロゴデザインチームのコメント

このお茶目で陽気な響きのタイトルには「どんなことがあっても、自分の居場所は見つかるから、陽のあたるトコロへいこうよ」という温かなメッセージが込められています。

制作チームから「視聴者のみなさんにこのメッセージが届けたい」という熱い思いを打ち明けられた際、「見た人の心がパッと晴れあがるような、キモチのよいおひさま」のイメージがひらめいたことを覚えています。

3人のヒロインが、それぞれに縁のある場所でくりひろげる「sunny side story」を象徴するように、彼女たちを照らすおひさまと、英会話がもつしゃだつな印象とを掛け合わせてこのロゴを作りました。また、今回このドラマでは、100年にわたる時代を、色鮮やかに刻んでいこうとしています。

手触り感のある英会話ラジオの音や、英語の歌のスイング感、あんこの香り立つような甘やかさ、明るく照らされた商店街、夏の香ばしい緑…など、私たちの何気ない日常のように、愛おしいものとして描きたい。

その細やかな息づかいを、タイトルロゴにも込めています。私たちの生活の中にもそっと紛れ込んでいそうな、どこか憎めない、親近感のあるディティールで仕上げています。

ものがたり

1925(大正14)年、日本でラジオ放送が始まった日、岡山市内の商店街にある和菓子屋で、女の子が生まれた。名前を安子(やすこ)という。あんこの甘い香りに包まれたあたたかい家庭に育った安子は、ずっと家族との幸せが続くことを願った。やがて戦争の足音が近づくなか、さまざまな試練が安子に舞い降りる。けれど、ラジオ放送開始からまもなく始まるラジオ英語講座との出会いが、安子の未来を切り開いていく。安子、るい、ひなたと、三世代の女性たちが紡いでいく、100年のファミリーストーリー。安子の娘、二代目ヒロインるいの物語は、昭和30年代の大阪から始まる。るいの娘、三代目ヒロインひなたの物語は、昭和40年代の京都から始まる。

昭和から平成、そして令和へ。三世代ヒロインは、その時代時代の試練にぶちあたり、ときに、世間や流行から取り残されながらも、恋に、仕事に、結婚に、自分らしい生き方を、不器用ながらも、それぞれが違うあり方で、見出していく。そして、3人の傍らには、ラジオ英語講座があった。

(modelpress編集部)
【Not Sponsored 記事】

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