赤楚衛二&町田啓太「チェリまほ」国内外でハマる人続出、ドラマ効果で写真集も品薄に 国境を越える純愛BL現象とは
2020.11.05 20:25
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赤楚衛二が主演を務め、町田啓太が出演するドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(テレビ東京/毎週木曜深夜1時~)が話題だ。国境を超え、日本だけでなく海外でも熱狂的なファンを生み出している。ブームの理由や背景を紐解き、赤楚と町田のプロフィールを紹介する。
赤楚衛二&町田啓太の純愛BL「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」
原作は「ガンガンpixiv」で連載中の豊田悠氏による同名コミックで、ファンの間では通称「チェリまほ」と呼ばれ愛され、累計80万部を突破した純愛BL。童貞のまま30歳を迎えたことにより、「触れた人の心が読める魔法」を手に入れた冴えない30歳のサラリーマン・安達清(赤楚)。思わぬ力に困惑する中、ふと社内随一のイケメンで仕事もデキる同期・黒沢優一(町田)に触れたとき、なんと彼から聞こえてきたのは、自分への恋心だった…という“好意丸見え”の純度100%ラブコメディとなっている。
“チェリまほ”の魅力とは
現在4話まで放送済み。テレ東ドラマらしい、なんてことない日常と登場人物の繊細な心の機微を映像美で魅せる優しい世界観に加え、原作へのリスペクトが感じられる演出、若手でありながら確かな実力を持つ俳優陣の役へのハマり具合など1話約30分に魅力がギュッと詰まっている。初めて誰かから好意を寄せられて戸惑う安達は、黒沢のドストレートな心の声に最初は衝撃を受けて引いたりもするが、その度に健気に自分だけを思い、長所を見てくれていることを知って、逆に黒沢を遠ざけてしまった自分を責めるなど、とにかく心優しくて素直。魔法を通じて周りの人間の表では分からなかった一面や人知れず抱えている思いを知り、自身の殻を破って成長していく。
同性愛をとりわけ特別なものとして描かず、キャラクターたちの優しい心のふれあいにフォーカスしたことで普段BL作品に親しみがない人でも入りやすい作品になっている点は、大ヒットした「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)シリーズを始め、近年の人気BL作品に共通。
サイドで描かれる浅香航大演じる安達の親友で数々の恋愛小説を執筆する小説家・柘植将人と、ゆうたろう演じる柘植の家に配達に来る宅配業者・綿矢湊のカップリングも、メインの2人とはまた違う楽しさがある。
各国の純愛BLドラマが世界中でヒット…赤楚衛二&町田啓太の人気も海外まで広がる
今年はタイの「2gether」を始めとして、BLドラマがアジアを中心に世界的にヒット。日本でも多くのファンが海外作品の魅力にどっぷりとハマったが、日本のファンを一斉に“帰国”させ、さらに世界中のファンを取り込んでいるのが今作。Twitterでは「#CherryMagic」のハッシュタグで多くの海外ファンが夢中になっている様子でつぶやいており、その人気は赤楚、町田を始めキャスト自身へも波及。町田がちょうど1年前に発売した写真集「BASIC」(光文社)は品薄状態となり、写真集公式Twitterは5日にドラマの効果で楽天ブックスのデイリー売上ランキングで1位になったことを報告している。
赤楚衛二、「仮面ライダービルド」で脚光・「ふりふら」でも好演
連続ドラマ単独初主演となる赤楚は、2017年にAmazonプライムビデオ「仮面ライダーアマゾンズ」で長瀬裕樹役として出演、同年9月に「仮面ライダービルド」で万丈龍我/仮面ライダークローズ役として仮面ライダーシリーズ2作品に出演。2019年に馬場ふみかとW主演の「ねぇ先生、知らないの?」でドラマ初主演。今年は人気少女漫画を実写化した映画「思い、思われ、ふり、ふられ」で天然で捉えどころのない魅力を放つ好青年を演じ、話題に。
くりっとした目元に色気を感じさせる口元のほくろ、身長178cmの高身長イケメンだが、今作ではオーラを消し去って周りが放っておけない“ドジっ子”な安達を好演。包み込むような柔らかい雰囲気が役にぴったりとハマっている。
赤楚自身も天然キャラクターで知られており、以前モデルプレスが行った「思い、思われ、ふり、ふられ」のインタビューでも役と似ている部分を聞かれ、「天然と言われるので、そこが似てるんじゃないかな?あんまり認めたくないんですけど(笑)」と答えていた。
なお、赤楚も11月28日にファースト写真集「A」をリリース予定でこちらもドラマの影響を受けて大きな反響が寄せられそうだ。
町田啓太、パーフェクトイケメンがハマり役に
劇団EXILEに所属する町田は2010年「第3回劇団EXILEオーディション」に合格し、同年俳優デビュー。2014年放送のNHK連続テレビ小説「花子とアン」で注目を浴び、ドラマ「スミカスミレ 45歳若返った女」(2016)、ドラマ「人は見た目が100パーセント」(2017)、大河「西郷どん」(2018)、ドラマ「中学聖日記」(2018)など出演作は多数。今年もドラマ「女子高生の無駄づかい」やドラマ「ギルティ~この恋は罪ですか?~」、映画「きみの瞳(め)が問いかけている」(公開中)など、幅広い役柄で引っ張りだこだった。身長181cm、時代を問わず「ハンサム」と言われるであろう正統派のルックスは、黒沢役に適任。破壊力抜群の顔面と繊細な表情演技で、パーフェクトイケメンでありながら心の中は安達への乙女心が全開の黒沢に見事になりきっている。
そんな町田は過去にテレビ番組で大学時代の同級生・EXILE/GENERATIONS from EXILE TRIBEの関口メンディーからモテモテっぷりを暴露されたことも。“令和のスパダリ※”として国境を越えて熱視線を注がれている。
テレビ東京の公式YouTubeチャンネルでは、第1話を期間限定で無料公開中。ドラマは5日、第5話が放送。今夜もネット上は熱い盛り上がりを見せるだろう。(modelpress編集部)
※『スーパーダーリン』の略で、整ったルックス、高身長、高学歴、高収入などハイスペックな男性を指すBL界隈から生まれた用語。
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