人種差別抗議のためSNSが黒一色で連帯「#BlackOutTuesday」日本でも広がる
2020.06.02 21:38
views
アメリカで広がる黒人差別抗議運動を受け、6月2日の火曜日に「#BlackOutTuesday」の運動が米音楽界を中心に行われ、世界中のSNSユーザーが真っ黒な画面を投稿し連帯を見せている。
6月2日火曜日にショービズ界が連帯示す
現地時間25日に米ミネソタ州ミネアポリスにて、黒人男性ジョージ・フロイドさん(享年46)が白人警官に首を押さえつけられ死亡した事件をきっかけに、アメリカ全域に拡大した今回の人種差別抗議運動。SNS等を通し多くの著名人らが声を上げていることもあり、抗議の動きは全世界的な広がりを見せている。米音楽業界は、抗議の意を示すためにも、「#TheShowMustBePaused(ショービジネスは立ち止まらければいけない)」をスローガンに、6月2日に連帯を示す大規模なキャンペーンを企画。
これに賛同したワーナー・ミュージック、キャピトル・レコード、ユニバーサル・ミュージック、デフ・ジャム・レコーディングス、アップルミュージックなど多くのレコード会社等が同日、声明の発表や、サービスや楽曲リリースをストップするなどの措置をとっている。
この動きに連携して、ミュージシャンやアーティスト、俳優、モデルらも「#BlackOutTuesday」のハッシュタグと共にSNSに真っ黒な画面を投稿。自身の活動を一度停止し、ブラックコミュニティや人種差別撤廃のためにできることをするという意を表明している。
日本でも「#BlackOutTuesday」の連帯広がる
この投稿は世界中に広がっており、アメリカ在住のローラやYOSHIKIのほか、青山テルマ、渡辺直美、水原希子、大島優子ら日本でも多くの著名人が同じように黒い画面を投稿。一般のユーザーも次々にこのような画面をアップしている。なお「#BlackOutTuesday」の投稿は黒画面が溢れてしまうため、必要な情報が検索できなくなることが無いよう、黒人差別抗議の意を示す「#BlackLivesMatter」のハッシュタグはつけないよう呼びかけられている。
ジョージ・フロイド死亡事件受けアメリカ全土で問題が激化
ミネアポリスの警官デレク・ショーヴァン容疑者が、「I can't breathe(息ができない)」と繰り返し訴えるフロイドさんの首を押さえ死亡させた動画がSNSで拡散され、大きな問題となった同事件。白人警官による黒人への過度な暴力行為が後を絶たないアメリカでは、今回の事件を受け、これまでの怒りも重なった市民によりデモが激化している。
また一部の市民による暴動が激化したり、警察との激しい衝突が起きたりしているものの、ピースフルなデモ活動も多く行われており、アメリカではアリアナ・グランデら多くのスターがデモに参加している。
なお2日には、米トランプ大統領が記者会見にて、抗議デモの一部が暴徒化している事に関し「国内でのテロ行為」と強く非難したと報道。また、トランプ大統領は暴動抑圧のため、軍を派遣も辞さない方針を明かしている。
これに関して、大統領の強硬姿勢が対立を煽っているという批判も大きい。トランプ大統領が29日「略奪が始まれば、銃撃も始まる」と、暴徒化する市民に対して銃撃も辞さない旨のツイートをした際には、歌手のテイラー・スウィフトが「11月の選挙ではあなたを落選させる」と痛烈批判。同じく歌手のビリー・アイリッシュもFワードを連発して怒りをあらわにしていた。(modelpress編集部)
【Not Sponsored 記事】