【中居正広 退所会見/全文その2】「歌手をやっていたのは運」中居にとってアイドルとは?
2020.02.21 20:06
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タレントの中居正広(47)が21日、都内で会見を行い、3月いっぱいでジャニーズ事務所を退所することを自らの口で正式発表。2時間近くに及ぶ会見で行われた質疑応答の全文をまとめる。<その2>
中居正広「全て1人で決断しました」
― 退所について誰かに相談したとか、あるいは既に退所している新しい地図の方とも少し話をしたのですか?中居:今回の決断はどなたにも、1人も(相談してない)です。どなたにも相談しないで1人で決めました。相談する方も、僕友達もいないんですが、相談するといろんなこと言ってくれますし、言ってくれた期待に応えられるかもわかんなかったりするので、先輩方だったら「こうしたほうがいいんじゃないか」、「ああしたほうがいいんじゃないか」って、それがまた遠回りになったりとか僕の中で懸念があったので、自分で決めて自分で、全て1人で決断しました。
― 事務所を作るというのも自分の決意?
中居:はい、そうです。
― ジャニーズ事務所を辞めて別のところで仕事をするというような他の選択肢は?
中居:あ、全然ないです。自分1人で出て今のところ社員も誰もいないんですよ。マネージャーさんもいないです。今2月21日、その前から動いてたらちょっと漏れっちゃったりしするといろんな人に迷惑かかっちゃうのもあるので、そこまでは何とか持ちこたえられればいいかなと思ってたんです。で、その間に社員さん集めみたいなこともできなかったので、この1ヶ月ちょっとこの時期に見つかればいいなと思いますけど、基本は1人で出て1人で。だから、どこの傘下に入るとか全くないです。本当に1人。
― 今は全く1人なので、今日私達が入ってくるときに出迎えていただいたのも?
中居:なんか意味があったと思いますよ。それも。こうやって司会者の人とか、弁護士さんですか?わからないですけど1人でできるんではないかなと、俺ぐらい。俺ぐらいって言ったら失礼かもしれないですけど、1人でできたらいいなと。1つ思ったんですよ。バンって集まって登場みたいになるじゃないですか。僕は絶対に先にいたほうがいいって思っててずっと。こちらからお呼びしてるのに、最後に登場するっていうのは、暗黙のルールなんですか?僕わからなくて、最初から待ってやってていいかなみたいな。
― こちらがスタンバイできてからその中に出ていただくっていうほうが…
中居:そうですね、ジャーンとジャジャーンと。お声をかけてるのに最後に出るのもなんか、暗黙のルールとかそういうのがあるのかなって思ったんですけど。
― これから事務所の営業はご自身でされるってことですか?
中居:営業は…まあ、でも先程も申し上げたように自分が何かやりたいことがあるのかとか、真っ先にやりたいこともないですし、今時分が描いている理想もないので。理想があれば努力もしますし、不安にもなりますけど、自分の理想の形というのを全く描かれてないので、だからやりたいこととか営業とかなんにもわからないです。でもホームページっていうんですか?ホームページは作ったほうがいいんじゃないかって友達が言ってました(笑)。
― それもこれから作るのですか?
中居:これからですね。でも4月、まだ会社の人もいないので、引き続き僕についてきたマネージャーさんがやるので、それで間に合わないようであれば窓口みたいなのはやってもらえるということなので。会社のほうもバタバタしてできないようだったら、僕のマネージャーさん引き続き窓口みたいなのはできますよ、みたいな感じです。
退所を報告した先輩/後輩は?
― 独立を決められてから、ジャニーズ事務所の方に報告はされましたか?中居:もちろん僕より若い後輩もたくさんいますし、どの人には伝えてどの人には伝えない、どの人は連絡先わかってるのにわかってないからっていうのがちょっと一斉にというのも難しいですし、ゆかりのある後輩にもっていうのも「ちょっとこの人には」っていうのができなかったので、後輩には一切お伝えしておりません。で、こういう報道番組というか情報番組の生放送をやっている後輩とかもいるんですけど、先輩もね。コメントを求められたときっていうのもあったので、少年隊の東山さんにはお伝えしました。お電話でお話して「こういう運びになりました」っていうのは昨日。
― (東山は)なんて仰ってましたか?
中居:東山さんは、電話したんですけど撮影中ででれなくて、その後ショートメールで送って電話がかかってきまして、「あ、もしもし中居ですけどすみません」って。そしたら「お、中居どうした?」って。「そういう運びになったので直接報告したかったなと思って」。「おーそうかそうか、お疲れさん。じゃあ飯行こう。中居飯行くか」「僕、全然行きます。もしタイミングあったら」「おーそうかそうかそうか」「週刊誌とかに追われると迷惑かかるかもしれないです」「おーそうかそうか。俺も2月いっぱい忙しいからな。3月だな。3月に飯行こう」「じゃあ3月になったら」「じゃあ電話するよ」「こちらこそ電話します」「おーそうかそうか。お前も電話するか」「はい、電話します」「じゃあな」「じゃあ、また」と仰ってました(笑)。
― 辞められることは薄々感じられていたんですかね?
中居:感じてたと思います。どうでしょうか。ちょっと待ってください。やっちゃいました。俺城島くんに言ってない…!やっばい。
― (笑)。
中居:会社の人にも「城島くんの番組があるので、城島くんにもお伝えください」って言われてて、で東くん(が出演する番組)は、日曜日ですか?
― はい。
中居:城島くん、忘れてました!東くんのことで頭が一杯で。忘れてました!ごめんなさい。やっば、城島くんのことどうしよう、言われてたんですよ、会社の人に。「生放送があるんで」って。城島くん、本当にごめん。
中居正広、SMAPメンバーにも退所を報告
― (事前に伝えていた人は)以上ですか?あとはSMAPで最後のメンバーとなった木村さんには伝えましたか?中居:昨日4人にはメールでお伝えしました。
― みなさん、なんて仰ってました?
中居:人それぞれですけど。返事が遅い、来ないかと思えば、中身も読んだのか知りませんけども、そんな感じで、それぞれです。
― ちょっとだけでも教えていただくことできますか?
中居:この人があれでこの人がとか、ちょっとあれなんで。(草なぎ)剛くんは返事が1行位で返ってきた。
― どのような内容でした?
中居:言えないです。なんだこれって。でもそんなもんなんですよ。昔からそんなにベッタリでもないですし、連絡したら返ってくるような感じでもないですし。連絡しばらくしてない期間もあったりしますし、基本はそんな感じです。
― 今現在、何人から返事きてますか?
中居:今現在、半分くらいじゃないですか?半分ぐらいまでってことで、あとはご想像にお任せします。
中居正広にとって“ジャニーズ事務所”とは
― テレビ朝日の草なぎと申します(笑)。すみません、ややこしくて。中居:NGで。今、いい流れだと思ったでしょ?
― 確かに草なぎさんのことってことで。
中居:そんくらいわかりますよ。
― すみません。30年近く事務所に所属されていて、事務所は中居さんにとって、どんな場所ですか?
中居:そうですね。アイドル出身というか、僕自身本当に実力があるとか、力がある人間とか本当に自分のことを俯瞰で見ても、秀でたものがあるわけではないので、ここまで押し上げていただけたのは会社のおかげですし。今は何者でもないですし。本当なにもない中で、歌手をやってたのは本当に運だけで。運と本当に会社の後押しだけで、これたと思っております。
テレビとか雑誌とかでよくミュージシャンとか、自分の言葉でよく評価するときに、プロとしてってあるじゃないですか。プロとしてはちゃんとしなきゃいけないですよね。「プロは」っていうので、いつもドキドキしてました。「じゃあ、中居、なんなんだ」って。「なんのプロなんだよ、お前」って。もしそんなこと聞かれても困るって。ずっとアマチュアみたいにやってきたので、「プロ」って言われたときに「プロとしてなにかあるかな」って「できないな、言えるものがないな」って思いながら、ずっとアマチュア感というか。ハッタリでやってきた感じですかね。ハッタリって言っちゃおかしいですけど、本当に解散して、この3年位で多分自分のメッキが剥がれてきてるなって。薄々バレてきたなって、ちょっと感じてたりもしますね。会社の力とか、SMAPのブランドとかでやってましたけど、人よりも努力を重ねてここまできたわけでもないですし。そう考えると本当にここまでしてもらったのは、間違いないですし。そのくらい老舗の会社ですから。その会社の力でここまでこれたっていうのがありますから、そうなると出るっていうのは、自分を試されるってことなんじゃないかとは思います。でもそれくらい環境を変えなくてはならないと思った3年じゃないかなと思います。
― 事務所の方で感謝している人は?
中居:やっぱりジャニーさんじゃないですかね。それは間違いないと思います。
― 事務所にいらっしゃる先輩や後輩の皆さんになにか伝えたいことはありますか?
中居:でも今、4人へのメッセージとか先輩後輩へのメッセージとか、申し訳ないですけど、こんなカメラを通すとか。直接言うもんじゃないかなと思います。
― 本当に長く所属されていた事務所をやめるということで、決断に対しての後悔はありますか?
中居:よく聞かれますけど、解散とかのときもそうでしたし。間違った判断をしてしまうこと、あると思いますし。後悔する決断があってもいいんじゃないのかなって。あるいは後悔がないようにしなさいとか、上の人に間違いがないようにとか言われますけど、もし時が経てば後悔が勝っていても、飛び込まなければいけない瞬間というのは、人生の中で1度や2度あってもいいのかなーって。思えるようになったというか。そこに足を踏み入れたら、どうなっちゃうかわからないっていう自分もあるんですけど、踏み入れるっていうのも。で、しっかり後悔を受け入れるっていうのも大事なんじゃないかなって。
中居正広、“新しい地図”との共演は「1%と99%の間」
― 今回退所されたことによっていろいろとお仕事の幅も広がるのかなと思っているんですけど、SMAPファンの方にとっては共演を見たいなっていう期待があると思います。今後、先に退所された3人と共演する可能性とかはありますか?中居:僕もね、30年の間エンターテインメントの恵まれたところで、ど真ん中でやらせてもらいましたけど、エンターテインメントっていうのは、僕の中では1%から99%の中で、模索をしている。もしかして99%だめかもしれないけれど、1%やったらなにかがあるんじゃないかな。そういうのが新しいと思うんですよね。もしかして1%しかなくても、ここに賭けてみようっていうのが新しいチャレンジで。非常識を常識化するには、やっぱり長い間やっていかないと無理なところ、ありますから。もちろん3人と共演する可能性は0%と100%の間ではなく、1%と99%の間にあるのは間違いないと思います。
― ご自身のお気持ちで「したい」っていう気持ちはありますか?
中居:僕1人で決めることでもないとですから。僕が「一緒にやろう」って言って、3人が「うるせぇ、この野郎」っていう。いや、わかんないですよ。3人が「中居くんやろう」って言っても、俺が「うるせぇ、この野郎」って。変な話、僕は今後ね、キスマイに入るかもしれない。これもね、1%と99%の間の話。キスマイ3になるかもしれないし、V6に入ってV7になるかもしれない。0%ではない。ジャイアンツのユニフォームを着るかもしれない。っていうことで、わかんないです。でも0%ではないというか。でもこの1%と99%の振り子の中で、可能というのものを模索しながら、新しいことをやっていきたいと思うんですけど。
先程言ったように、新しいこと、4月以降やられるんじゃないかということで。僕の中にはまったく理想がないので、特に新しいことをやろうっていうか、それこそ自分が今なにをやりたいのかも、その都度山があって、山に向かっているところなんです。今、山のてっぺんが見えないんじゃなくて、山すらないんですかね。だから環境を変えて、本当に山をちょっと探してみようかって。こういう山に登ってみたいな、ああいう山に登ってみたいなっていうような山を探すことができればいいなと思っています。
― 引き続き、司会業をされたり?
中居:はい。
― 可能性の1つとして、歌手としてソロデビューする可能性はありますか?
中居:限りなく0%に近い1%だと思います。
― (笑)。
中居:無理ですよ!歌、マジで無理っす。本当歌だけは、やっぱりもう。恥ずかし…笑われたくないですし。本当歌えないですし、僕。1人じゃ無理です。はい。
中居正広、ジャニーズを退所
中居は1986年にジャニーズ事務所に入所し、91年にSMAPとしてCDデビュー。16年12月末にSMAPが解散し、中居と木村拓哉はその後も事務所に残ったが、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾は17年9月8日をもって退所した。(modelpress編集部)
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