北大路欣也、塚本高史、田辺誠一、東山紀之、倉科カナ、白洲迅、吉田鋼太郎(C)テレビ朝日

東山紀之主演「刑事7人」シーズン5が決定

2019.06.12 05:00

俳優の東山紀之が主演を務めるテレビ朝日系の刑事ドラマ「刑事7人」シーズン5(7月10日スタート/毎週水曜よる9時~)が放送されることがわかった。

  
今作は、東山演じる天樹悠を中心とした個性派揃いの刑事たち7人が凶悪犯罪や未解決事件に挑む人気シリーズ。円熟味を増し、『刑事7人』の決定版といえる内容で帰ってくると同時に、“水9”の刑事ドラマ枠でロングランシリーズの仲間入りを果たした。今回は、ついに「専従捜査班」が正式に発足。7人が、時代とともに複雑化、巧妙化する超凶悪犯罪に挑む。

天樹のほか、海老沢芳樹(田辺誠一)、水田 環(倉科カナ)、野々村拓海(白洲迅)、青山 新(塚本高史)、片桐正敏(吉田鋼太郎)、そして法医学の権威・堂本俊太郎(北大路欣也)ら、「専従捜査班」のメンバーは、もちろん健在。さらに成長した姿で帰ってくる。

「刑事7人」シーズン5では…

天樹が所属する「刑事資料係」は、捜査資料を保管・維持・管理する、いわば警視庁内の巨大なデータバンク。通常業務として、刑事たちから依頼された捜査資料の貸し出しや、資料の整理をこなしながら、膨大な資料を読み込み、“人間犯罪ビッグデータ”となった天樹。そんな天樹は、事件が起きると、海老沢、環、拓海、青山、片桐らと「専従捜査班」の一員として独自の捜査を行う。このように“資料係”と“刑事”という天樹の二刀流は健在だが、今作ではこの「専従捜査班」が警視庁独自の部署として正式に発足、記者発表で世間にも存在を公表されることになる。

犯罪の複雑化、高度化によって未解決事件が急増、野放しの犯罪者たちも増加の一途をたどるばかりと、これによって地に落ちた警察への信頼を取り戻すために、「専従捜査班」が発足。組織の論理にとらわれず、独自の判断で自由に捜査を行い、時には「司法取引」さえも武器に、超凶悪犯罪を徹底的に捜査する最強のチームとして、7人は熱い“正義”を胸に、巨悪に挑む。

「刑事7人」クランクイン初日に7人集結

クランクインの撮影は、天樹が歩いているところに、環と青山が合流、さらに片桐と拓海、海老沢、そして最後に堂本が加わり、7人全員が揃うというシーン。リハーサルが始まる前には、「元気だった?」など、あちこちで談笑する東山らキャスト陣の姿があった。

初日とはいえ、さすが5年目。東山が「一年のブランクなんてなかったかのように、自然に役に入ることができました」と語るとおり、すっかりチームができあがっているため、いきなり和気あいあい。待ち時間にも笑い声が絶えないほど。しかし、いざ撮影が始まると、7人はあっという間に「専従捜査班」の雰囲気に。7人を照らし出すこだわりのライティングも相まって、現場が一気に『刑事7人』の世界に染まる。

東山紀之(天樹悠・役)コメント

5年目を迎えることができるのはスタッフや共演者の皆さんの努力のたまものだと思いますし、今回は令和時代になって迎える最初のシーズンなので、気持ちも新たにやっていきたいと思います。

今の犯罪は僕らが育った時代とは質が変わってきている気がするんです。そういった時代性が盛り込まれた、現代特有の犯罪を、僕ら7人が追っていく姿を楽しんでください。

初日から7人揃ってクランクインを迎えた際も、まるでデジャビュのようでしたよ。年数を重ねてきただけあって、すでにチームができているので、一年のブランクなんてなかったかのように、自然に役に入ることができました。このチームワークのよさを皆さんにも感じていただけるように、ドラマにも反映させていきたいと思います。

刑事ドラマは、演じていく側が年を重ねることで、より深い人間ドラマにもなっていくと思うんです。長く続くシリーズとして、経験を積ませていただけるのはありがたいことです。夏になると『刑事7人』と、僕の一年間の生活サイクルに組み込まれつつあります。僕の夏になくてはならないものなので、これからも長く続けていけるように、全力投球します。

この夏、7人でやってみたいことは…、みんなでトライアスロンをやった後に食事会でもしましょうか(笑)?夏に海で…気持ちいいと思いますよ!そういえば先日、北大路(欣也)さんもお食事会にお誘いしたいと思ってお声掛けしたんです。うちでやるのが一番のおもてなしかなと思うので、この夏はみんなで集まりたいですね。皆さんも、暑い夏を熱いドラマ『刑事7人』で楽しんでいただけたらと思います。

田辺誠一(海老沢 芳樹・役)コメント

僕は作品に参加して、今回が2年目なんですが、クランクインする前はやっぱり緊張していたんです。でも、現場に来て、皆さんの顔を見るとなんだか安心して、スッと役に入れました。とにかく暑い夏なので、汗をかいて動き回って、事件を解決する…そんな熱いドラマにしたいと思います。ちなみに、この夏みんなでやってみたいことは、“プールに行くこと”です(笑)。

倉科カナ(水田 環・役)コメント

前作からとても一年経ったとは思えない感じです。スタッフさんもほぼ変わっていないですし、共演の皆さんも変わらずなので、いいチーム感で今年も作品を作ることができるんじゃないかなと、私自身もとても楽しみです。

去年の“シーズン4”から、みんなで居酒屋にいるシーンが増えたんですが、それすらもちょっと新鮮に感じたんです。みんな“個”が強いので、一緒にお店にいるという状況が新鮮でした。なので、この夏は、撮影終わりにでも、みんなでお食事に行けたらいいなと思います。

白洲迅(野々村 拓海・役)コメント

実は、拓海は殉職かどこかに左遷されて次のシーズンはいない…というような、よからぬウワサが流れていたんですが(笑)、今回も無事に呼んでいただくことができて光栄に思います。しかも、ついに刑事にもなれました。今回も新しい風を吹かせるべく、熱く走り回りたいと思います!頑張ります!この夏は、僕も皆さんと一緒に熱いバーベキューがしたいです!!

塚本高史(青山 新・役)コメント

毎年、夏といえば『刑事7人』!これから梅雨の時期に突入しますし、室内での撮影が増えると思うんですが、この『刑事7人』の現場で、できるだけ夏を満喫したいなと思います。以前、東山さんのお宅で、お食事会をしていただいたことがあるんですけど、みんな忙しくて7人全員が揃うことがなかなかないんです。なので、この夏は7人みんなでお食事会がしたいです。

吉田鋼太郎(片桐 正敏・役)コメント

シーズン5ということは5年目ということなんですが、最初からずっと、ヒガシが全然年を取らないんです(笑)。本当にビックリしています。白洲とは約一年ぶりに会ったんですけど、一年間全然連絡してこなかったんですよ。なので、今回はちょっとビシッといこうかなと思っています(笑)。倉科さんは年を重ねるごとにおキレイになっていくし、なんといっても、北大路さん!年々お若くなってらっしゃるんですよ。ビックリしますよ!なんて、ほめ合っててもしょうがないんですけど(笑)、年を重ねるほどに、ステキになっていくメンバーと一緒にいられて幸せです。

北大路欣也(堂本 俊太郎・役)コメント

令和最初の仕事で、皆さんと一緒に、この作品をやれることが本当にうれしいですし、いい時代の幕開けであってほしいなと思っています。共演の皆さんとも、末長くいいお付き合いをさせていただきたいと思っています。

主な登場人物

【天樹 悠(あまぎ・ゆう)…東山紀之】

警視庁刑事部刑事総務課刑事資料係兼専従捜査班刑事。警視庁遺失物センター、捜査一課12係、機動捜査隊を経て、現職。一見朗らかだが、かつてはふと人を食ったような態度を見せることもあった。捜査能力は非常に高い。ひたすら証拠を積み上げ、真実が判明する瞬間まで物事を決めつけないスタイル。機捜時代は夜を徹して覆面パトカーで街を走り続け、誰よりも早く現場に駆けつけ初動捜査を的確に指揮、被疑者を追い詰めてきた。刑事資料係では莫大な捜査資料と向き合う毎日だが、それが天樹を“人間犯罪ビッグデータ”へと変えた。いざ事件が起きると、資料係を飛び出し、独自に捜査を始める。その原動力は天樹の根底に眠る<比類なき正義感>にほかならない。

【海老沢 芳樹(えびさわ・よしき)…田辺誠一】

警視庁刑事部専従捜査班主任刑事。かつては上昇志向の塊のような排他的な男で、組織でのし上がることしか考えていなかったが、上司にたて突いたことで、出世の道が途絶える。この一年、天樹らと行動を共にする中で、彼の中に眠っていた<静かなる正義感>が再び目を覚まし始める。空気の読めない“天然”な一面もあるが、海老沢が発したなにげない一言が、行き詰まった捜査を一転させることも。昼あんどんな片桐に代わり、専従捜査班の陣頭指揮を執る。“チームのために”と、昇進試験に挑み続けるが、いつになっても受からないのが、目下の悩み。

【水田 環(みずた・たまき)…倉科カナ】

警視庁刑事部専従捜査班刑事。12係刑事、監察官を経て、再び刑事の世界に舞い戻ってきた。天樹とはまた違ったタイプの高い洞察力と推理力を兼ね備えた刑事。容姿端麗だが、非常にクラシカルで職人肌な一面をもつ。感情をあえて抑制し、冷静沈着に行動する。監察官時代は“スパイ”として仲間たちの動向を内偵するよう要請されたが、結局仲間を裏切ることはなかった。警察組織にもまれていく中で、かたくなだった環の<潔癖な正義感>は少しずつ変化を見せ始める。完全な男社会に息苦しさを感じてはいるものの、どこかでうれしさを感じている自分にも戸惑いを隠せない。

【野々村 拓海(ののむら・たくみ)…白洲迅】

警視庁刑事部刑事総務課刑事資料係兼専従捜査班新人刑事。2年前に警視庁入庁。留置管理課を経て、天樹の下に配属された。幼いころから刑事になるのが夢だったが、その好奇心旺盛かつ無邪気すぎる性格が災いし、表舞台に立つことはなく、一貫して内勤畑を歩んできた。今回の「専従捜査班」結成に伴い、新人刑事として歩み始めることになるが、強烈な個性をもつ先輩たちを前に、結果が出せない自分に歯がゆさを感じている。亡くなった母に誓った“立派な刑事になる”という約束と、拓海の<純粋な正義感>が、少しずつ彼を成長させていく。

【青山 新(あおやま・あらた)…塚本高史】

警視庁刑事部専従捜査班刑事。所轄刑事、12係刑事、交番勤務を経て、再び刑事として戻ってきた。警察官にならなければ犯罪者になっていたかもしれない男だが、一般的な感情や常識が欠落した犯罪者の行動原理を肌感覚でつかむことができる。一見ダーティーに見える捜査スタイルだが、自分なりの信念や<法に縛られない正義感>をもっている。新人刑事・拓海の教育係になり、やんちゃだった青山も少しずつ成長していく。とはいえ、上意下達の警察組織に、いつのまにかすっかり染まりつつある自分に腹立たしさを感じており、“組織には組み込まれない”という“黒さ”も忘れてはいない。

【片桐 正敏(かたぎり・まさとし)…吉田鋼太郎】

警視庁刑事部刑事総務課刑事資料係長兼専従捜査班長。捜査一課12係長、刑事総務課長、第11方面本部準備室長、運転免許センター発行係を経て現職。これまで数々の大失態を犯してきたにもかかわらず現職に留まっていられるのは、上層部の弱みを握っているからだと噂されている。善悪定かならぬ人物であり、超権力主義者。組織の上ばかりを見ているようでいて、実は天樹たちと同様に<確固たる正義感>をもっている。とはいえ、「専従捜査班」の運営は海老沢らに任せっきりで、気が向いたときだけふらっと姿を見せる。今回、「専従捜査班」の存在意義を上層部に提言(ゴリ押し)した張本人。

【堂本 俊太郎(どうもと・しゅんたろう)…北大路欣也】

東都大学医学部法医学教授。天樹の義父。警察の依頼を受け、事件性の高い遺体の司法解剖を行う。生涯現役を誓い、世界的権威として法医学界をけん引している。50年近く“法医”という厳しい世界に身を置いているが、その根底にあるのは<不屈の正義感>。その信念は2019年に入っても衰えることを知らない。捜査現場に赴くことはなく、大学の解剖室でひたすら被害者の声なき声を聞き続ける。法医学に関する知識と技術はずば抜けており、時として堂本の見立てが捜査方針を180度変えることも。ただし、法医学者としての立場をわきまえており、「事件を解決するのは刑事」と、警察とは明確に一線を設けている。今でも亡き妻の残したレシピを大事にしていて、気が向くと天樹らに手料理を振る舞うことも。

第1話あらすじ

2019年夏、複雑化・高度化する超凶悪犯罪と難解な未解決事件に特化し、早期解決を目指す、警視庁独自の部署として「専従捜査班」が正式に発足した。

その「専従捜査班」が結成されて間もない金曜日――。ある貸し倉庫で、所轄署の刑事・大貫 敦の遺体が発見された。臨場した天樹 悠(東山紀之)らが目にした大貫の遺体は、白目をむき、大きく開かれた口いっぱいに金ぱくを詰め込まれていた。さらに、現場の窓には、同じ金ぱくで書いた『オマエタチ ハ ムリョク』という、警察に挑戦するかのようなメッセージが残されていた。

「専従捜査班」の一員でもある法医学教授・堂本俊太郎(北大路欣也)が解剖した結果、死因は、生きたまま口に金ぱくを詰め込まれたことによる窒息死ということがわかる。極めて残忍な手口であることから、天樹らは、まず怨恨の線で捜査を進めることに…。

水田 環(倉科カナ)の捜査で、被害者の大貫は、強引な取り調べや女癖の悪さ、暴力団とのズブズブの関係で監察にも目を付けられていたことが判明。天樹は、大貫が担当した過去の事件を調べ始める。

翌日の土曜日――。大貫の愛人だったと思われるクラブの経営者・間宮静香のマンションへ聞き込みに行った海老沢芳樹(田辺誠一)と青山 新(塚本高史)は、ベランダで頭部に巨大な植木鉢をかぶせられた女性の遺体を発見する。青山が植木鉢をどけると、土が遺体になだれ落ち、植木鉢の裏側には『ハヤク キヅケ』と書かれたメモが貼られていた…。

「専従捜査班」の新人・野々村拓海(白洲迅)は、“金曜日に金ぱく”、“土曜日には土”と、曜日になぞらえた殺人なのではないかと言うが、班長の片桐正敏(吉田鋼太郎)は一蹴する。

しかし、拓海の発言が引っかかった天樹は、ひとりで外出する。そして、警視庁の管轄外で、水曜日に女性の水死体、木曜日に樹木に体を貫かれたタクシー運転手の遺体が発見されていたことをつき止める。

水・木・金・土――、これが本当に曜日になぞらえた連続殺人事件だとすれば、さらに事件は続くのか…!?これ以上被害者を増やすわけにはいかないと、天樹ら「専従捜査班」の面々は、タイムリミットが迫る“日曜日の殺人”を未然に防ぐため、奔走する!

(modelpress編集部)
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