<嵐会見全文/前編>大野智の決断に「衝撃」「ひっくり返った」メンバーの思い…「5人じゃなきゃ嵐じゃない」活動休止決定に至るまで
2019.01.27 22:47
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27日、嵐が、2020年12月31日をもってグループ活動を休止することを電撃発表。同日、大野智(38)、櫻井翔(37)、相葉雅紀(36)、二宮和也(35)、松本潤(35)のメンバー5人が都内にて会見を開いた。以下、約80分に及ぶ会見で行われた質疑応答の全文(前編)。
嵐は、2020年12月31日をもってグループとしての活動を休止させていただくことになりました。大変勝手ではございますが、僕たちの口から皆様へお伝えさせていただきたく、この場をもうけさせていただきました。本日はよろしくお願いします。
― 改めて、この結論に至った経緯を教えていただけますか?
大野:2017年6月中旬頃にメンバー4人に集まってもらって、自分の思い、気持ちを話させていただきました。自分の、嵐としての活動を一旦終えたい、と。自由な生活を1回してみたい、ということをメンバー4人に伝えて、その後何度も何度も話し合いを重ね、2020年という期限をもって嵐を休止するというかたちになりました。
― 話し合いというのはどういうふうに行われ、どこで納得できたのか、具体的に伺うことはできるでしょうか。
大野:2017年6月中旬に、初めて4人に集まってもらってから自分の気持ちを打ち明けた後は、僕はメンバー1人1人と個々に会って、1人1人の思いもちゃんと聞いて、その後はまた5人で集まって、それを結構な回数ですけど、何度も何度も話し合って、それで最終的に事務所の方々を混じえてのお話し合いをさせていただき、2018年の2月に事務所の方へ報告させていただいて、それから話し合いを重ね、2018年の6月に決断いたしました。
― 大野さんにお尋ねしたいのですが、ファンの方へ発表したメッセージで「一度何事にも縛られず、自由な生活がしてみたい」とありましたが、これは具体的にどういうことを表しているのでしょうか。
大野:具体的に何がしたいかというのは、僕の中で決まっていることではないんですけど、自由な生活というのは、もちろんこの世界を一度離れてみて、今まで見たことのない景色だったり、そういうのを見てみたいというか、普通の生活っていうのは今までこの世界に入って経験してないな、という思いもあり、ちょっとそういうことにも興味があり、そういうことであるんですけど、具体的に何がやりたいとかいうことはないんですけど。
― 自由な生活をしても、ジャニーズ事務所のタレントであり、そして嵐の一員ではあるということですよね?
大野:そうですね、最初は活動を終えたいとメンバー含め皆さんに報告したときに、終えたいという思いになったときは、やはりこの事務所を辞めなくては、自分としてはけじめがつかないなと思っていたんですけど、ただメンバーと事務所の方々と話し合いをしていくなかで、お休みということでいいんではないかという話し合いのもと、そういうかたちになったので、所属は所属なんですけど、期限を超えたら、自分のやりたいことは見つかっていないんですけれど、ゆっくり休んでちょっと考えたいなと思っております。
― 大野さんのその思いは、いつ頃、きっかけとなるようなことはあったのでしょうか。
大野:きっかけというのはまぁ、正直、ないというか、いつ思ったかというよりは、だいたい3年前くらいから、そういう気持ち、思いが芽生えて、それがどんどん強くなっていったのが現状というか。
― ハワイの公演が終わった後くらいからなのでしょうか。
大野:終わってちょっと経って、仕事をするなかで、そうですねそのあたりから、ちょっと自分の気持ちに変化が現れて来てしまってですね、はい。
― ハワイの景色は特別でしたよね?
大野:そうですね。そこで日本に戻ってきて、具体的なことはちょっと憶えていないですけれど、15周年が終わってから、自分のなかで仕事をして、個人の仕事もやらせてもらったりするなかで、徐々にですけど、そういう気持ちが芽生えてきましたね。
― 何か達成感みたいなものがあったのでしょうか。
大野:達成感…達成感はまぁ、正直10周年のときだったり、15周年のときももちろんありましたけど、そこでやりきったっていう感覚では僕の中ではなかったんですけど、やっぱりそのときは、ハワイのときもそういう気持ちはなかったので、本当に徐々になんですよね。
― そうすると、大野さんは2021年は芸能活動はお休みされるということになるのでしょうか?
大野:そういうことですね。はい。
― お仕事はしばらくされない?
大野:そうですね、1回ちょっと自分を見つめ直す期間というか、1回立ち止まってみようかなっていう。お仕事に関してはそうですね、ちょっとお休みの方を。
― それは何年くらい、というふうにご自身のなかでは思っているんでしょうか。
大野:うーん、そこまでちょっと具体的なことは考えてないですけど、まぁちょっと2020年いっぱいまで嵐として走り抜いてから、自分のそのときの気持ちだったり、お休みをその後させていただいている間に多分自分の思うことは出てくると思うので、今はちょっとわからないですね。
― ただ、活動休止ということは再開を待ち望むファンの方がたくさんいらっしゃると思うし、メンバーの皆さんも待ってるということになると思うので、だいたいでもどれくらいというふうに踏んでいらっしゃるのか、もしくは疲れてしまったとかいいうことがあるのか…。
松本:難しいね(笑)。
大野:まぁ本当に、だいたい…。
櫻井:いやいや、全然決まってないでしょ?(笑)
大野:決まってないんですよ。
相葉:言えるの?(笑)だいたい。俺らそれ知らないけど、だいたいって。
松本:そうそう、決まってるんだったらねぇ、教えていただきたいですけれど(笑)。
相葉:教えて?(笑)
二宮:そうよ。
大野:決まってないんですよ!(笑)すみません。
二宮:すみません。
― 疲れちゃってお休み、とかいうことではないですか?
大野:疲れちゃって、とかそういうことでは自分のなかではなくて、1回離れてみて、1回立ち止まって自分を見つめ直したいっていうのがデカいですね、やっぱり。疲れて、とかではないですね、はい。
― 改めてお伺いしますが、解散ということではないんですよね?
松本:解散ではありません。
― 休止、ということですよね。大野さんから聞かされたとき、それぞれどのように思ったか、1人ずつ教えてください。
二宮:いや、衝撃でした。僕そんなこと考えてなかったので、本当に言われて驚いたんですけど、それでいろいろ話し合いを進めていくなかで、やっぱり僕らがずっと言っていたことっていうのは、4人でも、また6人も、それは嵐じゃないと思っているし、なんて言うのかな、自分たちのこの嵐っていう世界のなかでの、価値の基準のなかでずっと戦っていたグループでもあるので、やっぱり5人じゃなきゃ嵐じゃないだろうと、5人じゃなきゃ100%のパフォーマンスはできないだろうというなかで、今回リーダーのその思いっていうのに尊重するかたちで結論に至ったっていうのが、僕の個人的な目線ではありますけど、みんなで話し合っていくなかでの決め方でしたね。
櫻井:みんなバラバラだと思うんですけど、僕も驚きましたね。僕、前の日に友達と焼肉食べてたんですけど、グループメールのところに大野から話がしたいって連絡があったわけですよ。それで長いこと一緒にいる我々ですから、大野が話をしたいってその後の内容を聞いたときに、あ、これもしかしたら、相談というニュアンスよりは、ある程度意志の固まってるところなんだろうな、っていうふうに僕は個人的に解釈しました。1番最初はものすごく驚きましたけど、誰か1人の思いで、嵐の将来のことを決めるのは難しいだろうな、と思いがあると同時に、他の何人かの思いで、1人の人生縛ることもこれはできないと思いました。なぜなら我々は、中学の頃に出会って、もう23、4年一緒にいる大切な仲間ですから、なのでどれだけ時間がかかっても、かかってもというかむしろ、どれだけ時間をかけても、全員が納得するかたちの着地点を探して行かなければならないと、これはもう僕の役割だろうなと、それはその瞬間に思いました。
― 終えたい、と言われたとき、それはダメだということで引き止めたという感じですか?
櫻井:そういった意味でいうと、引き止めたという立場でもないです。大野の思いを理解したというところで、僕を主語で言ったら他の4人の思いを、きちんと着地させるのはどこだろうということを、たくさん時間をかけて探していかなきゃならないな、というのはその瞬間に思いました。
松本:僕は、常々グループ活動っていうのを続けることは、メンバーの強い意志があって初めてグループっていうのは続けられるものだとずっと思っていたので、それこそさっきもおっしゃっていただきましたけれども、僕らは10周年のときにたくさんの方に祝っていただいたり、国立競技場でライブをやらせていただいたり、15周年のときはデビューしたハワイに連れて行ってもらって、ハワイでいろんな人たちにお祝いしていただいたりとか、本当に素晴らしい景色をたくさん見させていただきました。そのなかで自分たちが本当にいろんなことを経験させていただくなかで、次に何やろう、次に何やろうってみんなで話し合って進めてずっと来たんですけど、そのなかで大変だと思うことも正直ありました。そんななかで、自分たちが良いかたちであるうちに、グループを閉めるっていうことを考えたことも実際あったし、その話をメンバーにしたこともありました。具体的な時期をこの時期にしたいとかそういうことはなかったですけど、なので一番最初にリーダーに呼ばれて話を聞いたときに、僕は驚きはしませんでしたね。その後に、みんなでいろんな話をする中で、それぞれの思いもありますし、これからのことを考えたときに、このタイミング、2020年で区切りをつけるというのがベストなかたちなんじゃないかと、僕はそう判断しました。
相葉:僕は初めてリーダーから聞いたときは、ひっくり返りましたね。まさか、と(笑)。
櫻井:ひっくり返ってたね!
相葉:ひっくり返ってたでしょ?(笑)
櫻井:うん、ひっくり返ってた!俺の右にいたんだけど、僕の右でひっくり返ってた(笑)。憶えてる、それ。
相葉:ひっくり返ってたでしょ?(笑)
櫻井:うん。
相葉:そうなんですよ、まぁこういう生活が当たり前だとは1回も思ったこともないんですけど、まさかこんなに現実でこう突きつけられたときは、最初は準備がいりましたし、どうにか、リーダーと2人でお話するなかで、どうにか嵐を続けていける方法ってないのかなっていうことをリーダーにも相談したりもしました。でもリーダーとみんなと何回も話し合いを続けていくなかで、ちょっとでも同じ方向を向いていないリーダーを、ずっと付き合わせるのは違うな、と思いましたし、やっぱりそこで1人欠けてしまっては、2人欠けてしまってはやっぱり嵐としては難しいと思ったので、それこそリーダーのその意見というのを納得して、そっちの方向で進めていこう、ということになりました。
櫻井:だから時間はかかりましたよ当然。すぐの結論ではないですし、我々5人だけで、あとはそれぞれがそれぞれに、およそ2017年6月から、年が明ける2月までですから、数ヶ月間ずーっとたくさんの話し合いを何回も何回もしたということです。
― 大野さんは、受け入れてくれたメンバーに対してはどのような気持ちですか?
大野:そうですね、正直本当に申し訳ない気持ちはすごく強いですけど、1人欠けては嵐ではないということは5人の中では心の中ではあったもので、まぁちょっと勝手ではありますけど、本当に。そのなかで期限が決まって、メンバーの個々の思いを僕の中で感じながら、2020年いっぱいまで、毎日大切に走っていこうかなと思いましたね。
― メンバーの中で、反対した人はいましたか?
二宮:反対というか「できませんか?」という相談はしました。やっぱり「はい、わかりました」というのはあまりに責任感がないですし、グループをやってきた年数というものがありますから、急にそこを二つ返事で「じゃあわかりました」とその翌週に事務所の人に言いに行って…というのはちょっと、なんて言うのかな…責任感的にできなかったというか。だから僕もリーダーとご飯を食べに行ったときに「何かできる方法はないのか」ということを言っていましたし、リーダーも本当にギリギリまで考えてくれたなという印象でした。
櫻井:「賛成」「反対」とパキッと分かれるのはちょっと難しいかもしれないですね。それぞれの思いがそれぞれにあるので「引き止めようとした」というニュアンスの人もいれば、「気持ちを理解して一緒にその方向に頑張ろう」という人もいるでしょうから、「反対」というのは難しいですね…。
― (発表まで)時間がかかった中で、何に一番時間がかかりましたか?
櫻井:みんなの思いが、きちんと同じところに着地することです。5人、例えば我々が五角形だとしたら、そこの真ん中をどこに落とし込むか、という話をひたすらしていました。20年以上一緒にいるので、互いが互いを尊重し、「そんなバカな話は有り得ないわ」って机をひっくり返す人は誰もいなかった、ということです。
― 喧嘩になったり、言い合いになったりは?
松本:ないです(笑)。
相葉:ないですねぇ。
二宮:(記事に)書きたそうですね、それ!えぇ?(笑)
相葉:そっか、嘘でもしておけばよかったか(笑)。
一同:(笑)
二宮:そういうのはなかったですね!
― 相葉さんのメッセージで「決して僕たちは仲が悪いわけではありません」というのがあえて書かれていたことが気になったんですけど、今の話にもありましたように、お互いの意見に違いが生じて少しずつ溝ができたとか、そういうことではまったくないんですよね?
相葉:そういうことではないですね。そう勘違いされちゃうかなと思って、本当にそういうことではないので、だから書かせていただいたんですけど。話し合いを何度もしたし、20年という月日で本当に1人1人との絆はどんどん強くなってますね。
松本:逆にこんなに話す時期はなかったですね。というくらい個々でも全員でも集まって本当に話しましたね。
― 大野さんは、何度も話し合いをした中で、このメンバーから言われたこの言葉、この態度がすごく印象に残っているというのがあれば。
櫻井:あるの?(笑)
松本:憶えてる?
相葉:憶えてないでしょ!
大野:憶えてるけど…(笑)。
二宮:全員分ほしいけどね、ここは!
櫻井:ランキング形式でもいいよ?
二宮:お願い!お願い、2位くらいで…
相葉:角が立つからやめよう(笑)。ランキングはやめよう!
大野:話し合いを重ねていくなかで、最終的に期限というか2020年いっぱいまでと決まったときに、意見がまとまって気持ちがまとまってきたときに、メンバーに「最後まで笑っていよう」と言われたときは、まぁ……やばかったですね。
― 涙が?
大野:…うーん、もう正直、素直に、申し訳ない気持ちがあるなかで「なんて人たちだろう」って、単純に。「嵐で良かったなぁ」とか。言葉にならなかったですね。
― 今回の件で、事務所の先輩どなたかに相談はされましたか?
大野:先輩に相談というかたちは、僕は(していない)。たぶん5人そうですけど、今回は5人で決めましたね。
動画では、リーダーの大野が「僕たち嵐はたくさんの話し合いを重ね、2020年12月31日をもって嵐としての活動を休止させていただくことになりました」と報告。2017年6月中旬、ほか4人のメンバーに集まってもらい「自分の気持ち、想いを話しました。その内容は、2020年をもって自分の嵐の活動を終えたいと。嵐20周年、2020年という区切りで1度嵐をたたみ、5人それぞれの道を歩んでもいいのかなと。また、勝手ではありますが、何事にも縛られず自由な生活をしたいと自分の想いを伝えました」と自身の提案も振り返った。
その後、メンバーと話し合い、「2020年をもって嵐を休止させていただく結論に至りました」とのこと。「2020年いっぱいまで走り抜きたいと思います」としている。(modelpress編集部)
大野:本日はお忙しい中、急なご案内にもかかわらずお集まりいただき、ありがとうございます。先程ファンの皆様に向けてコメントを発信させていただきました。改めて、僕たち― 改めて、この結論に至った経緯を教えていただけますか?
大野:2017年6月中旬頃にメンバー4人に集まってもらって、自分の思い、気持ちを話させていただきました。自分の、嵐としての活動を一旦終えたい、と。自由な生活を1回してみたい、ということをメンバー4人に伝えて、その後何度も何度も話し合いを重ね、2020年という期限をもって嵐を休止するというかたちになりました。
― 話し合いというのはどういうふうに行われ、どこで納得できたのか、具体的に伺うことはできるでしょうか。
大野:2017年6月中旬に、初めて4人に集まってもらってから自分の気持ちを打ち明けた後は、僕はメンバー1人1人と個々に会って、1人1人の思いもちゃんと聞いて、その後はまた5人で集まって、それを結構な回数ですけど、何度も何度も話し合って、それで最終的に事務所の方々を混じえてのお話し合いをさせていただき、2018年の2月に事務所の方へ報告させていただいて、それから話し合いを重ね、2018年の6月に決断いたしました。
― 大野さんにお尋ねしたいのですが、ファンの方へ発表したメッセージで「一度何事にも縛られず、自由な生活がしてみたい」とありましたが、これは具体的にどういうことを表しているのでしょうか。
大野:具体的に何がしたいかというのは、僕の中で決まっていることではないんですけど、自由な生活というのは、もちろんこの世界を一度離れてみて、今まで見たことのない景色だったり、そういうのを見てみたいというか、普通の生活っていうのは今までこの世界に入って経験してないな、という思いもあり、ちょっとそういうことにも興味があり、そういうことであるんですけど、具体的に何がやりたいとかいうことはないんですけど。
― 自由な生活をしても、ジャニーズ事務所のタレントであり、そして嵐の一員ではあるということですよね?
大野:そうですね、最初は活動を終えたいとメンバー含め皆さんに報告したときに、終えたいという思いになったときは、やはりこの事務所を辞めなくては、自分としてはけじめがつかないなと思っていたんですけど、ただメンバーと事務所の方々と話し合いをしていくなかで、お休みということでいいんではないかという話し合いのもと、そういうかたちになったので、所属は所属なんですけど、期限を超えたら、自分のやりたいことは見つかっていないんですけれど、ゆっくり休んでちょっと考えたいなと思っております。
― 大野さんのその思いは、いつ頃、きっかけとなるようなことはあったのでしょうか。
大野:きっかけというのはまぁ、正直、ないというか、いつ思ったかというよりは、だいたい3年前くらいから、そういう気持ち、思いが芽生えて、それがどんどん強くなっていったのが現状というか。
― ハワイの公演が終わった後くらいからなのでしょうか。
大野:終わってちょっと経って、仕事をするなかで、そうですねそのあたりから、ちょっと自分の気持ちに変化が現れて来てしまってですね、はい。
― ハワイの景色は特別でしたよね?
大野:そうですね。そこで日本に戻ってきて、具体的なことはちょっと憶えていないですけれど、15周年が終わってから、自分のなかで仕事をして、個人の仕事もやらせてもらったりするなかで、徐々にですけど、そういう気持ちが芽生えてきましたね。
― 何か達成感みたいなものがあったのでしょうか。
大野:達成感…達成感はまぁ、正直10周年のときだったり、15周年のときももちろんありましたけど、そこでやりきったっていう感覚では僕の中ではなかったんですけど、やっぱりそのときは、ハワイのときもそういう気持ちはなかったので、本当に徐々になんですよね。
― そうすると、大野さんは2021年は芸能活動はお休みされるということになるのでしょうか?
大野:そういうことですね。はい。
― お仕事はしばらくされない?
大野:そうですね、1回ちょっと自分を見つめ直す期間というか、1回立ち止まってみようかなっていう。お仕事に関してはそうですね、ちょっとお休みの方を。
― それは何年くらい、というふうにご自身のなかでは思っているんでしょうか。
大野:うーん、そこまでちょっと具体的なことは考えてないですけど、まぁちょっと2020年いっぱいまで嵐として走り抜いてから、自分のそのときの気持ちだったり、お休みをその後させていただいている間に多分自分の思うことは出てくると思うので、今はちょっとわからないですね。
― ただ、活動休止ということは再開を待ち望むファンの方がたくさんいらっしゃると思うし、メンバーの皆さんも待ってるということになると思うので、だいたいでもどれくらいというふうに踏んでいらっしゃるのか、もしくは疲れてしまったとかいいうことがあるのか…。
松本:難しいね(笑)。
大野:まぁ本当に、だいたい…。
櫻井:いやいや、全然決まってないでしょ?(笑)
大野:決まってないんですよ。
相葉:言えるの?(笑)だいたい。俺らそれ知らないけど、だいたいって。
松本:そうそう、決まってるんだったらねぇ、教えていただきたいですけれど(笑)。
相葉:教えて?(笑)
二宮:そうよ。
大野:決まってないんですよ!(笑)すみません。
二宮:すみません。
― 疲れちゃってお休み、とかいうことではないですか?
大野:疲れちゃって、とかそういうことでは自分のなかではなくて、1回離れてみて、1回立ち止まって自分を見つめ直したいっていうのがデカいですね、やっぱり。疲れて、とかではないですね、はい。
― 改めてお伺いしますが、解散ということではないんですよね?
松本:解散ではありません。
― 休止、ということですよね。大野さんから聞かされたとき、それぞれどのように思ったか、1人ずつ教えてください。
二宮:いや、衝撃でした。僕そんなこと考えてなかったので、本当に言われて驚いたんですけど、それでいろいろ話し合いを進めていくなかで、やっぱり僕らがずっと言っていたことっていうのは、4人でも、また6人も、それは嵐じゃないと思っているし、なんて言うのかな、自分たちのこの嵐っていう世界のなかでの、価値の基準のなかでずっと戦っていたグループでもあるので、やっぱり5人じゃなきゃ嵐じゃないだろうと、5人じゃなきゃ100%のパフォーマンスはできないだろうというなかで、今回リーダーのその思いっていうのに尊重するかたちで結論に至ったっていうのが、僕の個人的な目線ではありますけど、みんなで話し合っていくなかでの決め方でしたね。
櫻井:みんなバラバラだと思うんですけど、僕も驚きましたね。僕、前の日に友達と焼肉食べてたんですけど、グループメールのところに大野から話がしたいって連絡があったわけですよ。それで長いこと一緒にいる我々ですから、大野が話をしたいってその後の内容を聞いたときに、あ、これもしかしたら、相談というニュアンスよりは、ある程度意志の固まってるところなんだろうな、っていうふうに僕は個人的に解釈しました。1番最初はものすごく驚きましたけど、誰か1人の思いで、嵐の将来のことを決めるのは難しいだろうな、と思いがあると同時に、他の何人かの思いで、1人の人生縛ることもこれはできないと思いました。なぜなら我々は、中学の頃に出会って、もう23、4年一緒にいる大切な仲間ですから、なのでどれだけ時間がかかっても、かかってもというかむしろ、どれだけ時間をかけても、全員が納得するかたちの着地点を探して行かなければならないと、これはもう僕の役割だろうなと、それはその瞬間に思いました。
― 終えたい、と言われたとき、それはダメだということで引き止めたという感じですか?
櫻井:そういった意味でいうと、引き止めたという立場でもないです。大野の思いを理解したというところで、僕を主語で言ったら他の4人の思いを、きちんと着地させるのはどこだろうということを、たくさん時間をかけて探していかなきゃならないな、というのはその瞬間に思いました。
松本:僕は、常々グループ活動っていうのを続けることは、メンバーの強い意志があって初めてグループっていうのは続けられるものだとずっと思っていたので、それこそさっきもおっしゃっていただきましたけれども、僕らは10周年のときにたくさんの方に祝っていただいたり、国立競技場でライブをやらせていただいたり、15周年のときはデビューしたハワイに連れて行ってもらって、ハワイでいろんな人たちにお祝いしていただいたりとか、本当に素晴らしい景色をたくさん見させていただきました。そのなかで自分たちが本当にいろんなことを経験させていただくなかで、次に何やろう、次に何やろうってみんなで話し合って進めてずっと来たんですけど、そのなかで大変だと思うことも正直ありました。そんななかで、自分たちが良いかたちであるうちに、グループを閉めるっていうことを考えたことも実際あったし、その話をメンバーにしたこともありました。具体的な時期をこの時期にしたいとかそういうことはなかったですけど、なので一番最初にリーダーに呼ばれて話を聞いたときに、僕は驚きはしませんでしたね。その後に、みんなでいろんな話をする中で、それぞれの思いもありますし、これからのことを考えたときに、このタイミング、2020年で区切りをつけるというのがベストなかたちなんじゃないかと、僕はそう判断しました。
相葉:僕は初めてリーダーから聞いたときは、ひっくり返りましたね。まさか、と(笑)。
櫻井:ひっくり返ってたね!
相葉:ひっくり返ってたでしょ?(笑)
櫻井:うん、ひっくり返ってた!俺の右にいたんだけど、僕の右でひっくり返ってた(笑)。憶えてる、それ。
相葉:ひっくり返ってたでしょ?(笑)
櫻井:うん。
相葉:そうなんですよ、まぁこういう生活が当たり前だとは1回も思ったこともないんですけど、まさかこんなに現実でこう突きつけられたときは、最初は準備がいりましたし、どうにか、リーダーと2人でお話するなかで、どうにか嵐を続けていける方法ってないのかなっていうことをリーダーにも相談したりもしました。でもリーダーとみんなと何回も話し合いを続けていくなかで、ちょっとでも同じ方向を向いていないリーダーを、ずっと付き合わせるのは違うな、と思いましたし、やっぱりそこで1人欠けてしまっては、2人欠けてしまってはやっぱり嵐としては難しいと思ったので、それこそリーダーのその意見というのを納得して、そっちの方向で進めていこう、ということになりました。
櫻井:だから時間はかかりましたよ当然。すぐの結論ではないですし、我々5人だけで、あとはそれぞれがそれぞれに、およそ2017年6月から、年が明ける2月までですから、数ヶ月間ずーっとたくさんの話し合いを何回も何回もしたということです。
― 大野さんは、受け入れてくれたメンバーに対してはどのような気持ちですか?
大野:そうですね、正直本当に申し訳ない気持ちはすごく強いですけど、1人欠けては嵐ではないということは5人の中では心の中ではあったもので、まぁちょっと勝手ではありますけど、本当に。そのなかで期限が決まって、メンバーの個々の思いを僕の中で感じながら、2020年いっぱいまで、毎日大切に走っていこうかなと思いましたね。
― メンバーの中で、反対した人はいましたか?
二宮:反対というか「できませんか?」という相談はしました。やっぱり「はい、わかりました」というのはあまりに責任感がないですし、グループをやってきた年数というものがありますから、急にそこを二つ返事で「じゃあわかりました」とその翌週に事務所の人に言いに行って…というのはちょっと、なんて言うのかな…責任感的にできなかったというか。だから僕もリーダーとご飯を食べに行ったときに「何かできる方法はないのか」ということを言っていましたし、リーダーも本当にギリギリまで考えてくれたなという印象でした。
櫻井:「賛成」「反対」とパキッと分かれるのはちょっと難しいかもしれないですね。それぞれの思いがそれぞれにあるので「引き止めようとした」というニュアンスの人もいれば、「気持ちを理解して一緒にその方向に頑張ろう」という人もいるでしょうから、「反対」というのは難しいですね…。
― (発表まで)時間がかかった中で、何に一番時間がかかりましたか?
櫻井:みんなの思いが、きちんと同じところに着地することです。5人、例えば我々が五角形だとしたら、そこの真ん中をどこに落とし込むか、という話をひたすらしていました。20年以上一緒にいるので、互いが互いを尊重し、「そんなバカな話は有り得ないわ」って机をひっくり返す人は誰もいなかった、ということです。
― 喧嘩になったり、言い合いになったりは?
松本:ないです(笑)。
相葉:ないですねぇ。
二宮:(記事に)書きたそうですね、それ!えぇ?(笑)
相葉:そっか、嘘でもしておけばよかったか(笑)。
一同:(笑)
二宮:そういうのはなかったですね!
― 相葉さんのメッセージで「決して僕たちは仲が悪いわけではありません」というのがあえて書かれていたことが気になったんですけど、今の話にもありましたように、お互いの意見に違いが生じて少しずつ溝ができたとか、そういうことではまったくないんですよね?
相葉:そういうことではないですね。そう勘違いされちゃうかなと思って、本当にそういうことではないので、だから書かせていただいたんですけど。話し合いを何度もしたし、20年という月日で本当に1人1人との絆はどんどん強くなってますね。
松本:逆にこんなに話す時期はなかったですね。というくらい個々でも全員でも集まって本当に話しましたね。
― 大野さんは、何度も話し合いをした中で、このメンバーから言われたこの言葉、この態度がすごく印象に残っているというのがあれば。
櫻井:あるの?(笑)
松本:憶えてる?
相葉:憶えてないでしょ!
大野:憶えてるけど…(笑)。
二宮:全員分ほしいけどね、ここは!
櫻井:ランキング形式でもいいよ?
二宮:お願い!お願い、2位くらいで…
相葉:角が立つからやめよう(笑)。ランキングはやめよう!
大野:話し合いを重ねていくなかで、最終的に期限というか2020年いっぱいまでと決まったときに、意見がまとまって気持ちがまとまってきたときに、メンバーに「最後まで笑っていよう」と言われたときは、まぁ……やばかったですね。
― 涙が?
大野:…うーん、もう正直、素直に、申し訳ない気持ちがあるなかで「なんて人たちだろう」って、単純に。「嵐で良かったなぁ」とか。言葉にならなかったですね。
― 今回の件で、事務所の先輩どなたかに相談はされましたか?
大野:先輩に相談というかたちは、僕は(していない)。たぶん5人そうですけど、今回は5人で決めましたね。
嵐、2020年をもってグループ活動休止を電撃発表
嵐は、1999年9月15日に結成され、同年11月3日に「A・RA・SHI」でデビュー。今年結成20周年を迎える。ファンクラブサイトに動画でメッセージを投稿し、2020年12月31日をもってグループ活動を休止することを発表。動画では、リーダーの大野が「僕たち嵐はたくさんの話し合いを重ね、2020年12月31日をもって嵐としての活動を休止させていただくことになりました」と報告。2017年6月中旬、ほか4人のメンバーに集まってもらい「自分の気持ち、想いを話しました。その内容は、2020年をもって自分の嵐の活動を終えたいと。嵐20周年、2020年という区切りで1度嵐をたたみ、5人それぞれの道を歩んでもいいのかなと。また、勝手ではありますが、何事にも縛られず自由な生活をしたいと自分の想いを伝えました」と自身の提案も振り返った。
その後、メンバーと話し合い、「2020年をもって嵐を休止させていただく結論に至りました」とのこと。「2020年いっぱいまで走り抜きたいと思います」としている。(modelpress編集部)
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