米倉涼子主演「ドクターX」初のスピンオフ誕生(左から)三浦貴大、勝村政信、宮脇咲良(C)テレビ朝日

米倉涼子主演「ドクターX」初のスピンオフ誕生 主要キャストも明らかに

2016.09.02 05:00

女優の米倉涼子が主演を務め、10月からは連ドラ第4シリーズが放送されるテレビ朝日『ドクターX~外科医・大門未知子~』(毎週木曜 午後9:00)から、初のスピンオフドラマ『ドクターY~外科医・加地秀樹~」(全6話)が誕生する。主演は、ドラマ本編でも加地秀樹役で出演していた勝村政信が務める。

  

スピンオフは“腕がいいが、金には汚い”外科医が主人公

勝村演じる加地は「腹腔鏡の魔術師」と崇められるほど腕がいいが、金には汚い外科医。『ドクターX』には第1シリーズから登場しており、憎めない言動で人気を獲得してきた。

『ドクターY』では、茨城県の大洗にある「帝都医科大学付属病院 大洗第8分院」に転勤。 東京から来たスーパードクターともてはやされ、まんざらでもない加地の前に、“金持ちで簡単な手術の患者”と“貧乏で難しい手術の患者”が同時に現れる。

勝村政信「僕に白羽の矢が立つとは驚き」

勝村は、スピンオフの主演を任され、「自分では買っていなかった宝くじが家で当たっていたような感覚です。しかも、シリーズ初のスピンオフの主役として、僕に白羽の矢が立つとは驚きですね」と告白しつつ、「『白羽の矢』には『いけにえ』という意味もあるらしく、僕の場合はこちらの意味なんじゃないかな、なんて」と冗談も。

シリーズ開始時から登場していることもあり、街では“加地秀樹”として声をかけられることも多いよう。役柄の魅力については、「人間が小さいところ。小ささや弱さというものは、人そのものが持つ魅力でもあると思います」と説明。「『ドクターX』シリーズの面白さである人間臭さや、人間としての揺れを表現していきたいです。続編につながるよう、少し余分なお芝居もしたいと思っていますので(笑)、是非ご注目ください」とアピールした。

(左から)三浦貴大、勝村政信、宮脇咲良(C)テレビ朝日

三浦貴大&宮脇咲良も出演

『ドクターY』には確かな演技力を備えた若手俳優が集結。「人の命を救うためには、お金なんかいらない」というポリシーを持つ、ゆとり世代の新米外科医・岬健太を三浦貴大、音大でピアノを専攻する代議士の娘で、虫垂炎で緊急入院するVIP患者・三船遥香をHKT48AKB48の宮脇咲良が演じる。

『ドクターX』を視聴者として見ていたこともあり、『ドクターY』の出演をオファーされた時には「あれ?Xじゃなくて…Y?」と些か疑問を抱いていたことを明かした三浦。元来、「主人公以外にスポットライトがあたるスピンオフ作品というもの自体が好き」だといい、「本格的に医師を演じるのも初めてなので、その点でもうれしかったです」と心境を打ち明けた。

一方、AKB48グループを離れて1人でドラマに出演するの今作が初めての宮脇。最初はすごく緊張したようだが、「現場では勝村さんが場を盛り上げてくださるので、緊張もほぐれて楽しい日々を過ごしています」と充実した時間を送っているようだ。

また、三浦と宮脇は今作で2度目の共演。お互いに、「今回も年頃の女の子らしい、内面の葛藤を繊細に演じてらっしゃいますし、『僕も負けないように頑張ろう!』と思わせてくれる存在」(三浦)、「目が合うと思わずハッとするくらい、目でも演技をされていて、すごく勉強になります」(宮脇)と刺激を受けていることを語った。

米倉涼子らお馴染みのメンバーも登場

同作には、『ドクターX』の主人公で天才外科医・大門未知子役の米倉、未知子が所属する「名医紹介所」の所長・神原晶役の岸部一徳、加地と仲が良い外科医・原守役の鈴木浩介ら、シリーズの常連メンバーも特別出演。

なお、同作は9月29日より動画配信サービス「ビデオパス」と「テレ朝動画」で配信されていく。(modelpress編集部)

勝村政信コメント

以前から「『ドクターX』でもスピンオフがあるのかな?でも、スピンオフの主役は(鈴木)浩介かオレか…無理だろうな(笑)」というような話を、共演者の皆さんとしていたんです。それがまさか実現するとは!自分では買っていなかった宝くじが家で当たっていたような感覚です。しかも、シリーズ初のスピンオフの主役として、僕に白羽の矢が立つとは驚きですね。ただ、「白羽の矢」には「いけにえ」という意味もあるらしく、僕の場合はこちらの意味なんじゃないかな、なんて(笑)。そんな冗談はさておき、役柄もカンパニーも土台がしっかりしていますので、作品づくりに関しては何も心配しておりません!

三浦さんとは2回目の共演ですが、目に力があるし、若いのに堂々としていて頼りがいがあります。今回は初めて対立する間柄を演じるので楽しみです。宮脇さんは今後、女優としてペガサスのように羽ばたいていく方で、もともと持っている雰囲気が人とまったく違う!“掃き溜めに鶴”とでも言いますか(笑)、手術台での寝顔にも清潔感があるんです。寝顔にもキャラクターが出るんだな、と思いました。

加地先生は『ドクターX』の第1シリーズから演じていますが、おかげさまで街でも役名で呼ばれることが多くなりました。プライベートで子どもたちとよくサッカーをしているのですが、その時も「おっ、加地秀樹!」と言われたりするんですよ(笑)。僕が思う加地先生の魅力は、人間が小さいところ。小ささや弱さというものは、人そのものが持つ魅力でもあると思います。ですから、4割の方にはイヤなヤツだと思われ、6割の方には愛されるような、一方に偏らないキャラクターを常に心掛けて演じているんです。

今回は脚本の段階から、そんな加地先生が100%表現されています。命を扱う作品ですので、その部分に関しては真摯に演じつつ、『ドクターX』シリーズの面白さである人間臭さや、人間としての揺れを表現していきたいです。続編につながるよう、少し余分なお芝居もしたいと思っていますので(笑)、是非ご注目ください。

三浦貴大コメント

『ドクターX』はよく拝見していました。ですから今回、『ドクターY』というタイトルをお聞きして、「あれ?Xじゃなくて…Y?」と思ったのですが(笑)、僕自身もともと主人公以外にスポットライトがあたるスピンオフ作品というもの自体が好きなこともあり、撮影が非常に楽しみでした。本格的に医師を演じるのも初めてなので、その点でもうれしかったです。

僕はこれまでオペされる側を演じることが多かったので、「やっと人の命を救う立場に立てた!」と感慨深いものがありました。実は、過去の出演作では「皆さん、手元はどうやっているのかな。専門用語が多くて大変だろうな」と思いながら、手術台に寝ていたんです。なので、ちゃんと専門用語を言えるだろうか、と心配ですね。今のところは…少し噛みかけはしますけど、大丈夫です(笑)。

僕が演じる岬はとても熱い医者で、加地先生に何かと突っかかっていくんですけど、「勝村さんなら何をやっても受け止めてくれるんだろうな」という安心感があります。加地先生は金に汚いですが(笑)、ふと三浦貴大の目線で勝村さんのお芝居を見ると「本当は患者のことを考えているんだろうな」という内面のカッコよさが感じられるんです。そういった二面性を表現できるなんて、本当にスゴいと思います。

宮脇さんも2度目の共演ですが、素晴らしい女優さんです。今回も年頃の女の子らしい、内面の葛藤を繊細に演じてらっしゃいますし、「僕も負けないように頑張ろう!」と思わせてくれる存在です。

『ドクターY』は全編を通して、加地先生のカッコよさが見えてくる作品。『ドクターX』同様、命を救うことを真摯に描いている作品でもありますので、そこの部分を大事に演じていきたいと思います。

宮脇咲良コメント

これまで出演させていただいたドラマでは、AKB48グループのメンバーとの共演が多く、今回初めて、グループを離れて1人でドラマに出させていただくので、最初はすごく緊張しました!でも、現場では勝村さんが場を盛り上げてくださるので、緊張もほぐれて楽しい日々を過ごしています。

出演が決まった時に、過去放送された『ドクターX』を拝見しましたが、私は加地先生のキャラクターが一番好き!目の前で見る加地先生もすっごくカッコいいです。勝村さんご自身は時々、加地先生と少し似ているのかなって思うくらい、ユーモアにあふれている方。私の父より年上なんですが(笑)、「こんなお父さんがいたらいいな」と思うような包容力があって、すごく頼りにさせていただいています。三浦さんは目が合うと思わずハッとするくらい、目でも演技をされていて、すごく勉強になります。

今回演じる遥香は親や周りの人への接し方が分からず、遅めの反抗期を迎えている女の子。色々な作品を参考にしながら、試行錯誤しています。また、入院したことも、患者役を演じたこともなかったので、手術台で横になる緊張感や怖さも初めて体験しました。手術シーンでは麻酔で寝ているという設定なので、目が動かないようにするのが難しかったです。

この作品は『ドクターX』のように、私たち 10代も楽しめる医療ドラマ。もし願いが叶うなら、通行人の役でもいいので(笑)、『ドクターX』にも出てみたいです…!実は私、この世界に入る前は医者になるのが夢だったので、いつか医者役にも挑戦してみたいです。
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