押切もえの作品もノミネート 山本周五郎賞発表
2016.05.16 18:13
16日、都内で第29回三島由紀夫賞・山本周五郎賞の受賞作発表記者会見が行われ、候補作の中より各賞を発表。山本周五郎賞は湊かなえ氏の「ユートピア」に決定。モデルの押切もえの「永遠とは違う一日」(新潮社)は惜しくも受賞を逃した。
押切は2013年8月に、処女小説「浅き夢見し」(小学館刊)を発表。今作は、「小説新潮」で隔月連載された作品を連作短編集としてまとめたもの。押切の身近にあった芸能マネージャーやスタイリストのほか、アイドルを失格した女子高生、こじらせ系のバツイチ40代女性など、さまざまな女性を主人公に、恋や仕事に奮闘し、一歩を踏み出す姿を描いた、読者の背中を押す6つの物語が収録されている。
候補作
【三島由紀夫賞】
「悪声」いしいしんじ
「鳥の会議」山下澄人
「憂国者たち」三輪太郎
「新カラマーゾフの兄弟」亀山郁夫
「伯爵夫人」蓮實重彦
【山本周五郎賞】
「ユートピア」湊かなえ
「私は存在が空気」中田永一
「ガラパゴス」相場英雄
「アメリカ最後の実験」宮内悠介
「永遠とは違う一日」押切もえ
山本周五郎賞とは
同賞は新潮文芸振興会が主催するすぐれて物語性を有する新しい文芸作品に贈られる文学賞。純文学を主とする三島由紀夫賞とともに1988年に創設された。第29回山本周五郎賞は、平成27年4月より平成28年3月までに発表された作品が選考の対象。石田衣良、角田光代、佐々木譲、白石一文、唯川恵が選考委員をつとめた。(modelpress編集部)候補作
【三島由紀夫賞】
「悪声」いしいしんじ
「鳥の会議」山下澄人
「憂国者たち」三輪太郎
「新カラマーゾフの兄弟」亀山郁夫
「伯爵夫人」蓮實重彦
【山本周五郎賞】
「ユートピア」湊かなえ
「私は存在が空気」中田永一
「ガラパゴス」相場英雄
「アメリカ最後の実験」宮内悠介
「永遠とは違う一日」押切もえ
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