吉高由里子が愛される理由とは/「花子とアン」クランクアップ会見より【モデルプレス】

吉高由里子が愛される理由とは 「花子とアン」現場で見せた“人間力”と“女優力”

2014.08.27 06:00

女優の吉高由里子がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「花子とアン」が26日、クランクアップを迎えた。同日、最後の撮影が行われた神奈川・緑山スタジオでは撮影終了後にクランクアップ会見が行われた。

  

クランクアップに感涙「今は胸がいっぱい」

会見には、ヒロイン村岡花子を演じた吉高をはじめ、花子の腹心の友・葉山蓮子役の仲間由紀恵、脚本を務めた中園ミホらが登壇。クランクアップ直後ということもあり、「何だか分からない感情です」と気持ちの整理がつかない様子の吉高。「今は胸がいっぱいで言葉がでないや。朝ドラのヒロインは2度とできない。体力的にもそうだし、ヒロインを2回もできない。その現場が『花子とアン』でよかった。現場で巡り会えた人全員が体のシミになればいいのにってくらい愛おしい人たちでした」と目をうるませる場面もあった。

また、「手放すのが名残惜しい。自分の中で大切に壊してしまいたいくらいの作品になっています。この作品が最後になってもいいやって思っていたし、女優を続けようか迷ってた時期でもあったので。でも、この現場で素敵な人たちに出会ってしまった。そういう力のある人と出会ったことが宝になりました」と告白するなど、「花子とアン」が吉高にとって大きな作品であったことを言葉の端々から感じさせた。

吉高由里子と仲間由紀恵
吉高由里子と仲間由紀恵
一方、“腹心の友”仲間は、「花ちゃんと一緒で胸がいっぱいです。明日から胸にぽっかりと穴が開くくらい好きな現場でした。吉高ちゃんの腹心の友で本当によかったです。本当によくがんばりましたね。大変だと思います。10ヶ月って並ではできない。でも負けずに前を向いて挑んでおりました。なので、この現場が好きだったという言葉を聞いてホッとしました」と吉高を激励。10ヶ月間、ともに走り抜けた仲間の言葉に吉高は目頭を押さえた。

「花子とアン」キャストから吉高由里子へメッセージ

このほかの出演者も、次々に吉高へ激励の言葉を送った。

(左より)土屋太鳳、鈴木亮平、吉高由里子、仲間由紀恵、黒木華
・鈴木亮平(花子の夫・英治役)

由里ちゃんがこの現場が好きだってことを思い出しました。だからだと思うんですけど、吉高由里子さんほど現場に愛されてる女性っていうのを知りませんでした。それはやっぱりいつも明るい笑顔の裏に由里ちゃんが努力を重ねていることをみんなが知ってたからだし、10ヶ月の間体調崩したり台詞が入らなくてパニックになってたりとかあったけど、その大変な中でもそれを一切見せずにいたから。現場の雰囲気を一番に考えてた由里ちゃんを本当に女優さんとしても人間としても尊敬しています。いつもパルピテーションを与えてくれてありがとう。現場のみんな由里ちゃんが大好きだったよ。

・賀来賢人(花子の兄・吉太郎)

吉高さんは5年前くらいから知ってて、お互い本当に落ち着いたねって話しながら芝居をしてたんだけど、ちゃんと絡んだのは初めてだから、吉高さんって女優さんを近くで見れたことが自分の中では大きかった。締めるときは締めるし、盛り上げるときは盛り上げるし、寝るときは寝るでしょ?本当に色んなパワーだったり表情を見れた10ヶ月間だったので、年下ですけど兄貴としては嬉しかったです。

・黒木華(花子の妹・かよ)

吉高さんが現場の雰囲気をすごい盛り上げてくれて、疲れたなとか思うときも吉高さんを見てると元気になれました。こんな私でも仲良くしてくれて、本当にお姉ちゃんのようでした。姉がいなくなるのは寂しくなりますが、ぜひゆっくり休んでいただきたい。

土屋太鳳(花子の妹・もも)

いつも温かい気持ちをたくさんくれてありがとうございました。おねえやんが好きです。おねえやんが本当に大好きで、大好きしか言葉が出てこないです。おねえやんの妹で本当によかったなって思います。ももはおねえやんの幸せを心から祈ってます。大好きです。

・高梨臨(花子の友・醍醐亜矢子)

本当に由里子のことが大好きで…本当に月火水木金土って一緒にいて、でも日曜日も遊んじゃうくらいで…(涙)。本当に本当に大好きです。だから、現場が終わって会えなくなるのは寂しいし、本当にこれだけ愛されてる吉高由里子って人間に今回出会えたことがこの現場での一番の幸せでした。

「もう立派な座長です」

出演者は、口を揃えて吉高に「大好き」と言う。それは座長として現場を引っ張ってきた彼女への敬意の表れである。“吉高節”と言われる彼女独特の発言と場を和ませる天然ぶりから“不思議ちゃん”と呼ばれることも多いが、現場で見せる素顔は「努力家」で「早朝から深夜まで撮影をやっておりますが、本当に疲れを見せず明るくずっといてくれた。スタッフもそれに癒やされていた」(制作統括・加賀田透氏)という気配り屋のしっかり者。

脚本家の中園氏は、そんな吉高に「最初に吉高さんにお会いしたときに、朝の顔が私でいいんだろうかって言ってましたね。私も朝向きの脚本家ではないので、2人で震えてたことを今思い出して胸がいっぱいになりました。私たちは堂々と朝の顔になったよね。それは本当に吉高さんのおかげです」と感謝。

“女優・吉高由里子”を「もっと天然でフワフワした人かと思ってたらとんでもなくて、最初の記者会見のときから震えてる私の手を掴んで大丈夫だと励ましてくれました。そう言ってる吉高さんも震えてました。(脚本を)書いてて私、本当に疲れたんですよ。そんなとき現場で吉高さんに会って、元気?大丈夫?って言うと、キラキラした笑顔でハイって。その笑顔に元気をもらって最後まで書くことができました。もう立派な座長です。びっくりしました」と評価した。

吉高由里子、「花子とアン」が代表作に

現場を和ませる吉高由里子の笑顔
2006年、映画「紀子の食卓」でデビューし、2008年公開の主演映画「蛇にピアス」で一躍注目を浴びた吉高。その後は映画「GANTZ」(2011年)や「僕等がいた」(2012年)、ドラマ「太陽と海の教室」(2008年7月期、フジテレビ系)「美丘-君がいた日々-」(2010年7月期、日本テレビ系)「ガリレオ」(2013年4月期、フジテレビ系)など数々の出演作を重ね、女優としての地位を確立してきた。高く評価されている演技力を武器に活躍してきた彼女にとって、「花子とアン」は間違いなく代表作となったことだろう。

「花子とアン」は、小説「赤毛のアン」の翻訳者・村岡花子の明治・大正・昭和にわたる波瀾万丈の半生を描いた作品。25日までの平均視聴率は、関東地区22.6%、関西地区21.6%で、最終回は9月27日(第156話)放送。(modelpress編集部)

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