『GTO』は大苦戦…フジテレビの"リバイバル戦略"13年ぶり復活『救命病棟24時』に勝算はあるか
フジテレビが、過去にヒットしたドラマを現代に蘇らせる戦略に熱心だ。今年の夏ドラマでは、反町隆史主演の「GTO」を28年ぶりに連ドラとして復活させた。さらに、14年ぶりとなる「踊る大捜査線」シリーズの新作映画「踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!」を、9月18日から公開している。どちらもフジテレビを代表する作品だ。
「GTO」は、最終回が9月28日に放送されたが、平均視聴率は世帯3.7%、個人2.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・以下同)と、さびしい結果でフィニッシュした。1998年版は全話の平均世帯視聴率28.5%、最終回は35.7%だったことを考えると、令和版「GTO」がかなり厳しい数字だったことがわかる。
一方、こちらは映画だが、「踊る大捜査線 N.E.W.」は好調なスタートを切っている。公開10日間で観客動員数149万人、興行収入21.5億円を突破しており、「GTO」とは対照的な滑り出しとなった。
そんな中、「GTO」や「踊る大捜査線」と同じく、久しぶりに人気ドラマシリーズの最新作が秋ドラマとして登場する。それが、13年ぶりに新作を放送する「救命病棟24時」だ。
1999年に誕生した「救命病棟24時」は、救命救急の現場で命に向き合う医師や看護師たちの姿を描く医療ドラマだ。これまで、連続ドラマを5シリーズ、スペシャルドラマを5作品放送してきた。第6シリーズとなる今作は、2013年の第5シリーズ以来、約13年ぶりの復活となる。
10月12日からスタートする新シリーズは、月9ドラマとして江口洋介と松嶋菜々子がダブル主演を務める。16年ぶりの再共演となり、孤高の天才救命医・進藤一生を江口、ともに救命医として成長してきた小島楓を松嶋が引き続き演じる。
久しぶりに人気シリーズが戻ってくるわけだが、「救命病棟24時」の新作も苦戦することになるのだろうか? 筆者は、「GTO」のように、過去作のイメージとのギャップが評価に影響する作品にはならず、「救命病棟24時」はヒットするのではないかと考える。
今作では病院内での「働き方改革」をはじめ「世代間の違い」「次世代の成長」が主な題材として描かれる予定だ。「次世代の成長」はこれまでのシリーズでも描かれてきたため、注目ポイントになりそうなのが「働き方改革」と「世代間の違い」だろう。2024年4月に医師の働き方改革の新制度が施行され、時間外労働の上限規制が適用されるなど、医師の働き方をめぐる環境は大きく変化した。今作では、タイパ重視で合理性を求める若手医師や看護師たちが登場し、進藤や小島らと働き方や患者との向き合い方をめぐって価値観の違いが生じる。
特に天才的な技術を持つ進藤は、とっさの判断で行動することが多く、シリーズを通じてクセがあるキャラとして描かれている。これまでも他の医師と対立する場面が描かれてきただけに、進藤が若手とぶつかるシーンが多くなりそうだ。今作では、木戸大聖、萩原利久、白石聖、横田真悠、中山翔貴、杏花、宮野真守、長井短らが新たに加わり、救命の現場で活躍する医師や看護師を演じる。彼らが進藤とどのように対峙するのかは不明だが、若手の実力派がそろっているだけに、見どころの一つとなるだろう。
また、沢村一樹、八嶋智人が第1シリーズ以来、27年ぶりにレギュラーとして復帰する。沢村が演じる、都立第三病院の院長・落合雅人は、かつて同病院の救命救急センターで働き、進藤に命を救われた過去を持つ。今回は、院長として責務と採算性の間で葛藤し、時に現場から反発を受けるような現実主義的な決断を下すキャラクターだ。こちらも進藤とぶつかる可能性が高く、ストーリーを動かす存在になる予感がある。
現時点で公表されているストーリーやキャラ設定を見ると、13年ぶりの新シリーズながら、過去作と比べて基本設定は大きく変わっていないように感じる。「GTO」は、設定を令和の時代に合わせすぎてストーリーとのバランスを欠き、苦戦する一因にもなった。一方「救命病棟24時」は医療ドラマということもあり、シリーズの基本的な世界観を維持したまま、現代の医療現場が抱える問題を取り入れている。過去作が好きな視聴者も、シリーズらしさを感じながら違和感なく見られる作品になりそうだ。
ただし、昨今は見逃し配信の数字を上げるために、無理やり刺激的なテーマを取り扱うドラマも少なくない。もし、伝統ある「救命病棟24時」で世界観を壊すような登場人物や設定が採用されれば、過去作ファンが一気に離れる可能性もなくはない。
"月9ドラマ"で苦戦が続くフジテレビが、目玉として用意した「救命病棟24時」。視聴者の期待を裏切らない、重厚な作品に仕上がっていることに期待したい。
関連記事
-
【星座別】今週中、彼の秘めた本音が届く女性ランキング<最下位~第10位>ハウコレ -
【星座別】2026年10月後半、ふと髪を直した瞬間に男性の視線を集める女性ランキング<第1位〜第3位>ハウコレ -
男性の誕生月でわかる!2026年10月中旬、好きな女性に「会いたい」と連絡したくなる瞬間<7月~12月>ハウコレ -
【星座別】言いたいことを言ったらすっきり!カラッとした女性ランキング<最下位~第10位>ハウコレ -
【誕生月別】2026年10月上旬、「返さなきゃ」と思っていた借り物が、恋を運んでくる女性ランキング<第4位~第6位>ハウコレ -
別れにくいカップルに共通する、毎週の小さな習慣3選ハウコレ
「音楽」カテゴリーの最新記事
-
小泉今日子×小林聡美 異例の3度目放送『団地のふたり』の「何も起きない日常」が教えてくれることENTAME next -
M!LK・マカロニえんぴつ・STUTS「Spotify On Stage Tokyo 2026」出演 第1弾アーティスト&MC発表モデルプレス -
10月12日「CDTV」出演アーティストは超特急・Number_i・Travis Japan・森七菜ら EXILEフェスでオリジナルメンバー再集結、2時間半SP歌唱曲&企画発表モデルプレス -
Ado「双眼鏡禁止」ルールが思わぬ波紋 K-POPフェス"大トリ"で浮上した課題ENTAME next -
中島健人、自身初のアジアツアー完走 韓国語でKPOPへの愛&感謝伝える「キム秘書」OSTカバーも【セットリスト】モデルプレス -
小栗旬、橋本環奈、中島健人ら人気俳優が配信ドラマに続々参戦 いま「配信」を選ぶ納得の事情ENTAME next -
松田聖子ら昭和スターは"昔のまま"が歓迎される一方、浜崎あゆみはなぜ過去と比較されるのかENTAME next -
キンプリ高橋海人「KAITO」としてソロ活動開始 10月5日にデジタルシングル「swim?」リリースモデルプレス -
「ベストヒット歌謡祭2026」放送決定 アニメ「名探偵コナン」とのコラボ企画も実施モデルプレス