

ミセス主催「CEREMONY」、9組のアーティストとお互いの文化を讃え合う 大森「音楽を始めてよかったと、心の底から思いました」

Mrs.GREEN APPLEが主催する音楽イベント「CEREMONY」が、6月18日に神奈川・横浜Kアリーナで開催された。イベントにはMrs.GREEN APPLEのほか、ATEEZ、日向坂46、HY、LE SSERAFIM、M!LK、My Hair is Bad、the engy、TOMOOら9組のアーティストが出演した。
横浜Kアリーナにアーティストとファンが集結
同イベントは「お互いの音楽やカルチャーを讃え合い、交じり合う」場としてMrs.GREEN APPLEが立ち上げた新たなエンタテインメントメディア。対バンライブやフェスとは異なる赴きのイベントを目指して、様々な趣向が凝らされている。
開演に先立ち、会場のKアリーナでは出演アーティストがファンやメディアの前で同イベント参加への思いを語る「GREEN CARPET」が開催。映画祭のレッドカーペットのように、イベントの高揚感をアーティストが分かち合う場となっている。
Mrs.GREEN APPLEのシンボルカラーであるグリーンで彩られた空間に、イベントに向けた特別な衣装に身を包んだ出演アーティスト9組が登場すると、観覧エリアに集まった600人を超えるファンからは歓声が上がった。
アーティストたちはイベントパネルの前で写真撮影に応じたのち、ファンとコミュニケーションを取りながら各メディアが構えるカメラの前でコメントを残した。
独特のイベント形式で音楽を共有
同イベント本編が開始されると、ステージ前に設置された、円卓が並ぶアーティストラウンジに出演者が勢揃い。ステージにはMrs.GREEN APPLEの大森元貴(ボーカル/ギター)、若井滉斗(ギター)、藤澤涼架(キーボード)の3人が登場して開会を宣言した。
大森は「この『CEREMONY』、見るからに中央に円卓があったりとか、なかなか普段イベントで見られない光景だと思います。僕自身もいつもと違う雰囲気で高揚しています」と声を弾ませる。「アーティストがお互いのライブを見たりお互いの文化に触れることは意外となくて」とこのイベントを立ち上げるに至った思いを口にしつつ、「みなさんも新たな音楽の発見だったり、気づきだったり、出会いみたいなものがあると幸いです。今日は特別な1日にしたいと思います。どうぞ楽しんでいってください」と会場に集まった人々へのメッセージを伝えた。
出演アーティストたちが続々とパフォーマンスを披露
大森への大きな拍手に続いて、MCのサッシャとノイハウス萌菜が登場。ライブパフォーマンスが始まっていく。次に登場するアーティストを本日の出演アーティストが「プレゼンター」となって紹介し、そしてステージ前に設けられたアーティストラウンジでは彼ら自身もライブを楽しむという、同イベント独特の光景が見られた。また、ライブの合間にはアーティストラウンジでライブを堪能するアーティストへのインタビューも行われ、アーティスト同士の交流も生まれていた。
トップバッターは、HY・仲宗根泉と許田信介から紹介を受けた京都出身の4人組・the engy。フロントマンを務める山路洸至は「緊張して浮き足立ってしまっているんですけど、お祝いの祭典ということで、浮き足立った足が棒になって倒れるまで踊っていきたいと思っています」と語り、続くパフォーマンスでオーディエンスを楽しませた。
続いては「新体制でのライブを生で見るのは初めてなのでとても楽しみです!」というLE SSERAFIM・SAKURAのコメントからステージに登場した日向坂46。同イベントのコンセプトに合わせたシックな黒の衣装でパフォーマンスを繰り広げ、「卒業写真だけが知ってる」や「君はハニーデュー」などの楽曲が次々と披露した。
ワールドワイドに活躍する8人組ATEEZは日本語のMCも交えながらキレのあるダンスと歌を見せ、日本初披露となる最新曲「Lemon Drop」や日本オリジナル曲「UTOPIA」「Still Here」など、グループの幅広い音楽性を伝える楽曲たちを次々と繰り出した。
このほか休憩の後には、プレゼンターとして登場したHY・新里英之がウェーブの音頭を取り、会場をさらに盛り上げた。
続くTOMOOのパフォーマンスでは、「いろんな色といろんな輝き方があるよなあというのを今日、すごく感じています」と感慨深げに語り、「コントラスト」などを披露。
M!LKはアーティストラウンジでのミルキーベージュカラーから一転、紅白の衣装に身を包み、この日リリースされたばかりの新曲「wan」や、キャッチーなダンスを交えた「イイじゃん」を披露した。
そしてHYは「366日(Officialアーティストとオーディエンスがステージパフォーマンスをともに楽しむDuet ver.)」「AM11:00」と大ヒット曲を続けて演奏。最後にはオーディエンスだけでなくアーティストラウンジにいるアーティストまで巻き込むパフォーマンスを見せた。
「ロックバンドやりに来ました!」と叫び、この日のラインナップの中では異質なソリッドなバンドサウンドを披露したのはMy Hair is Bad。かつて「『サママ・フェスティバル!』を聴いて『こんなに戦う気満々のバンドがいるんだ』と思った」とMrs.GREEN APPLEに衝撃を受けたことを明かしていたフロントマンの椎木知仁が、パフォーマンスで「戦う気満々」を表現した。
フィナーレが近づく終盤、LE SSERAFIMのパートでは、SAKURAが昨年末の「NHK 紅白歌合戦」で大森とコラボした思い出を語りつつ「HOT」「Come Over」、4月にリリースされたばかりの新曲「DIFFERENT」を披露した。
アーティストラウンジでMC陣と出演アーティストが1日の感想を語り合う中、最後の出演者としてMrs. GREEN APPLEがステージに立つ。
「CEREMONY!」と大森が叫び、アーティストたちが見つめる中ライブが始まる。「ANTENNA」では会場一面から手拍子が起こり、「Magic」ではオーディエンスもジャンプして声を上げる。その後も「ライラック」、大森の主演映画主題歌「天国」、最後に「ケセラセラ」を披露し、一連のライブを締めくくった。
次回開催に向けて…イベントフィナーレの様子
Mrs.GREEN APPLEがステージを去った後、スクリーンには今日一日の模様が映し出され、映像の最後には2026年6月10日(水)と6月11日(木)に、再び横浜Kアリーナで「CEREMONY」が開催されることが告知された。
大森が「9組のライブはいかがでしたか?」と問いかけると、会場中から大きな拍手が巻き起こった。
「こういうかしこまった雰囲気のイベントは、しっかりとイベントとしてのゴールがあるものです。でもご覧いただいた通り、『CEREMONY』にはないです。誰かを表彰するわけでもなく、各アーティストがオンリーワンであることを提唱して、僕らにもそれを言い聞かせる必要があると思いました。ここで掲げておきたかったです。はっきりとしたゴールがないからこそ、音楽は無限大だな、自由だなと。きれいごとでもいいから感じた日でした。音楽を始めてよかったと、心の底から思いました」
さらに大森は「ミュージシャン、アーティストは互いのことを心の底から認め合うということはすごく難しい生き物でして。でも僕は今日心の底から拍手が出てきた自分に、本当に感動しました。このイベントに何の意味があって、どこに向かっていくのか……きれいごとを少しずつでも絶やさず続けることによって、この先の日本の音楽の未来が作られていくと思っています」と続けると、イベントを締めくくった。
Mrs. GREEN APPLE インタビュー&コメント
――新しいエンタテインメントメディア「Mrs. GREEN APPLE presents 『CEREMONY』」の立ち上げ発表から2ヶ月が経ちました。準備期間もあったかと思いますが、初開催の本日を迎えて、どんなお気持ちですか?
大森元貴:ついにこの日が来たんだなっていうのと、主催側ではあるんですけども、僕ら自身もすごくワクワクしていて、今日を楽しみにしてました。
――グリーンカーペットの雰囲気はいかがですか?また、本日の衣装のポイントは?
藤澤涼架:すごく高揚感がありますね。各アーティストさんもすごく素敵な衣装を着られていて、すごい素敵な空間だなと思います。
大森:今日は僕は葉っぱなんですけど、若井は木。
若井滉斗:木です。
大森:藤澤はお花で。エデンの園みたいな3人揃って1枚の絵になるっていうのをすごく大事にしたいと思って制作してもらいました。
――CEREMONYのテーマやコンセプトを教えてください。特に、プライズ(PRIZE)とはまた違う、プレイズ(PRAISE)というスタイルには、どんな思いが込められていますか?
大森:少し緊張感があるというか格式高いかもですけど、決して受賞式とかではなくて、ナチュラルにそれぞれのお互いの音楽を楽しめるそういう交流の場にしたいなと思っていたので、ファッションだったりいろんなエンタテインメントを交えながら特に誰がどういうものを受賞して何がゴールがあるとかではなくて、お互いの文化にふれる1日にしたいなと思います。
――こういうものにインスパイアされたみたいな発想の源はありますか?
大森:沢山あるよね。沢山いろんなイベント出させていただいたりとか、今年でいうと上半期に沢山海外に行かせていただいたので、そこで得た刺激だったりとか日常的にいろんなことに触れていく中で、こういうイベントが日本でできたらいいなという感覚でした。
――「Mrs. GREEN APPLE presents 『CEREMONY』」を立ち上げた背景には、どんな想いやきっかけがあったのでしょうか?
大森:そうですね。何がきっかけというよりかは楽曲を制作する中だったり、普段活動させていただくなかでもそうですし、いちリスナーとしても新たな交流の場があればいいなと、本当にふと直感で、何が特にというわけでなく日頃から感じていたので実現できて嬉しいです。
――「Mrs. GREEN APPLE presents 『CEREMONY』」で今後見据えている展開があれば教えてください。
大森:本当に初めてなので実際どういう風になっていくか分からないんですけど、ただ、ゆくゆくはやっぱりCEREMONYに出たいっていろんな方に思ってもらえたりだとか、僕ら自身もCEREMONYという1つの文化になるといいなと思います。なかなか日本でお互いがたたえ合ったりとか認め合うってすごく難しいと思うので、それぞれの多様な部分をそれぞれが認め合うっていうのを綺麗事でもいいから、少しずつでも浸透させていければいいなと思ってます。
――どんなイベントになったらいいですか?
若井:元貴が言ったように、お互いを褒めたたえ合ったりとか、お互いの音楽を尊重し合うそんな良い雰囲気のイベントにできたらいいなと思います。
――本日のパフォーマンスや演出で、注目してほしいポイントはどんなところですか?
若井:音楽はもちろんなんですけど、やっぱりファッションだったりとかカルチャーだったりとかそういう総合的なエンタテインメントとして楽しんでいただけたら嬉しいなと思います。
大森:ライブイベントのセクションでは、アーティストの方々が円卓に座ってお互いのライブを見ることができるというのは、実はなかなか無いことなのでそういうところもすごく個人的には楽しみなところです。
――意気込みは?
藤澤:僕たち自身も、来てくださる皆さんも、各アーティストさんも楽しい時間になるのが1番かなと思っています。
大森:出てくださるアーティストの方々もそうですけども、そのアーティストの方々を普段から応援されているファンの皆さまもいると思いますので、我々としては粗相がないように務めたいなと思ってます。
――たくさんのアーティストさんが出演されますが、どのような思いを込められたのですか?
大森:本当に普段から楽曲を聞かせていただいてる方々ですし、いちリスナーとしても尊敬してる方々ですし、ライブ見たことない方々もいるので本当に主催側ではあるんですけど個人的に楽しみです。
――最後に、「CEREMONY」を楽しみにしているファンの皆さんへ、一言メッセージをお願いいたします。
若井:今回「CEREMONY」を開催することができて本当に嬉しく思います。僕たち自身もどんな感じになっていくんだろうとワクワクしながら立っています。素敵な1日にしたいなと思います。よろしくお願いします。
藤澤:フェスとか対バンイベントではなく「CEREMONY」ってこういうことなんだっていうのを体感していただけたら幸いだなと思います。是非楽しんでいただけたらと思います。
大森:僕ら自身も初めてなのでどういう風になってくるのかまだ分からないですけど、明確に賞があったりとかライブイベントとしてゴールがあるっていうわけではなく、説明しがたいイベントですので、それも含めて見られる方の音楽の発見だったりとか、多様な一日になればいいなという風に思っているので、ぜひ気軽に楽しんでいただけたらなと思います。
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