NEWS、涙の東京ドーム公演「一緒にいることを諦めないでいてくれてありがとう」結成20年の軌跡辿る<ライブレポ/セットリスト>
2023.12.22 00:00
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NEWS(小山慶一郎、加藤シゲアキ、増田貴久)が20日・21日の2日間、東京ドームにて「NEWS 20th Anniversary LIVE 2023 in TOKYO DOME BEST HIT PARADE!!!~シングル全部やっちゃいます~」を開催。ここでは、20日の初日公演の模様をレポートしていく。<※以下ネタバレあり>
目次
NEWS、“3人体制で初”約5年ぶり東京ドーム公演開催
今年9月に結成20周年を迎えたNEWSが、約5年ぶり、3人体制では初となる東京ドーム公演を開催。本公演では、2003年のCDデビューから最新シングル「ギフテッド」まで、計30枚のシングル全タイトルを披露。本公演だけのスペシャルメドレーや、NEWSの歴史に欠かせない大切な楽曲をドームならではの演出で全47曲をパフォーマンスした。20日~21日に行われた2公演の総動員数は11万人(1公演 5万5千人)となった。NEWS、涙で東京ドーム公演開幕
公演は5万5千人の「U R not alone」大合唱からスタート。スポットライトに照らされて登場したNEWSは、会場を埋め尽くすペンライトの光を見て思わず感極まる。増田は歌い始めから涙で歌えず、加藤と小山も目を潤ませる。覚悟と決意を感じられるステージに大きな歓声が上がった。今回はタイトルの通り、NEWSが20年間で発表した全30枚のシングル楽曲を詰め込んだ全体未聞の公演内容。歌唱中のスクリーンには懐かしい当時の映像が流れる“エモい”演出に加え、火花や炎も上がり会場が一気に華やかに。「紅く燃ゆる太陽」では小山が涼しいセリフを放ち、「サヤエンドウ」では5年ぶりに東京ドームで「シゲ!」のコールが鳴り響いた。観客をまたぐ大きなムービングステージでは代表曲「チャンカパーナ」を歌唱し、増田が「約束するよ、東京ドーム!!」と放ち、会場のボルテージは急上昇。「さくらガール」では増田が「ド~~~ムきた」と書かれた手のひらを見せ、久々のドーム公演への喜びを爆発させた。
NEWS、結成20周年を祝福
外周では、ドームの広さに圧倒されたのか増田がステージ上に横たわる場面も。小山もバテた表情で、加藤が2人に喝を入れるような動作をして笑わせていた。外周から戻った小山が観客を煽りながら、そのまま「恋のABO」に入ろうとすると、増田が「待って?いや~天気いいね~」と曲のスタートを止め、休暇時間を取ろうと思惑。小山は「(全シングルの)まだ3分の1も終わってない!」「今日ライブ6時間半だから!」と冗談交じりに伝え、温かな空間を作り上げていた。その後「チェリッシュ」など人気曲が続き、小山の「20周年おめでとう~」の掛け声で始まったのは「Happy Birthday」。増田は「NEWS Happy Birthday!みんなの未来に幸あれ~」と替え歌をして、集まったファンと結成20周年を存分に祝った。
NEWS“らしさ全開”MCで会場沸かす
MCではムービングステージに3人が近距離で座るスタイルで進行。アリーナ奥のファンが見切れないようムービングステージは高めに設定され、目線上からのトークになってしまうことに「決して偉そうに喋っているわけではない」と何度も断りを入れながらもリラックスするという、アットホームな雰囲気でMCがスタートした。前半戦を振り返り「振り付けを踊れる人って古い人なんだなって思うよね」(小山)、「“古い”って言うなよ、“長い”って言えよ!」(加藤)、「“古参”がいるね!」(小山)と「コヤシゲ」と呼ばれる2人ならではの軽快なトークで笑わせる。NEWSはサッカーにちなんだ楽曲も多いが、「みんなが懸念していたサッカーメドレーはまとめてみました!」「あいついねぇんだもん歌えないよ」と過去にいたメンバーを思い出させるようなトークも。
小山は会場を見渡し「3人でこの景色をまた見られたってことはみなさんのおかげですから、ありがとうございます!」と感謝。NEWSが何度も体制を変えていることを踏まえ、増田が「我々は20年の間に何回も…ドーム慣れしないというかね(笑)」と呟けば、加藤も「今日はなんかデビューみたいな感じだった」と笑った。それぞれが「うちらってなんでいつもデビューみたいな気持ちなんだろう」と自虐的に語りつつも、増田は「ここに来てくださってるみなさんは、相当なメンタルな持ち主。"チームNEWS"とともに戦ってきて、まだまだ上があるということで、これからもこの景色が見続けられるように頑張っていきたい」と気持ちを新たにした。
また、著書「なれのはて」が第170回直木賞の最終候補にノミネートされている加藤が「第170回直木賞候補です。2作連続、直樹賞候補です!」と自ら名乗り、「気安く話しかけないで、直木賞候補だから!」と何度も“直木賞候補”をアピールし、会場を沸かせる場面もあった。
NEWS「SNOW EXPRESS」「フルスイング」など名曲を多数歌唱
後半戦、コール&レスポンス、懐かしい映像と進み、「SNOW EXPRESS」「Endless Summer」などを刹那的に歌唱。しっとりと感情を込めて歌う姿からは結成20年ならではの大人っぽさを感じさせた。小さなトロッコで本ステージから花道に移動すると、NEWSの再出発を象徴する、ファンの思い入れも強い楽曲「フルスイング」へ。高く上がるリフターに乗り、力強く歌う姿からはファン1人1人に「ありがとう」を伝えていくようだった。そして、炎と水のド派手演出が続き、最新シングル「ギフテッド」に収録されたメンバー作詞作曲ソング「ROOOTS」へ。東京ドームの大舞台では初披露となる本楽曲は、曲の節々に熱いコール&レスポンスが散りばめられた1曲。花火の特攻も繰り広げられた大迫力のステージの中、パワフルに歌唱する3人に、ファンはペンライトと声援で応えていた。
リフター演出のあとは「カナリヤ」で全身を使ったダンスパフォーマンス。勢いそのままにトロッコに乗った3人は、身を乗り出したり、丁寧に手を振ったりとたっぷりとファンサービスを行い、アリーナからスタンド奥のファンまで隅々に笑顔を届ける優しさも垣間見せた。
増田貴久プロデュース衣装&歴代の衣装が見られる特別な演出も
本公演では、2010年以降、NEWSのコンサート衣装の多くを手がける増田が、東京ドームの晴れ舞台に合わせた衣装を制作。公演終盤、増田が「私が2人に見せたいものがある」と突然言い出し、困惑する2人をステージ下に案内すると「全衣装を持ってきました~!」と貴重な過去のコンサート衣装を一挙に披露。この機会に“次の曲で着たい衣装”をそれぞれ選び、着ることになった。メンバーも互いに何を着るかわからないという状況で、小山と加藤は過去の公演衣装を選んだが、増田はまさかの黄緑の恐竜の着ぐるみで登場。着ぐるみのまま3曲歌唱するというシュールな空間が広がった。
トークになると、小山から「それなんなん」、加藤から「それデザインしてないじゃん」と突っ込まれた増田は「これネットで買っただけ」とにっこり。着用理由について「今日来た5万5千人、絶対俺の“辰”のコスプレ期待してたから」とこれまで年末年始に開催されていたカウントダウンコンサートで、毎年増田が披露していた干支コスプレをファンが求めていると説明した(※見た目は恐竜だが増田は“辰”だとアピール)。
察した加藤は「一足お先に増田さんの辰です!ハッピーニューイヤー気分で行きましょう」、小山は「みなさんあけましておめでとー!」と会場を盛り上げ、しっかり増田をフォロー。会場を見渡した小山が「ここに来てくれたチームNEWSのみなさん、そして来たくても来れなかったチームNEWSのみなさんに大きな拍手を~」と叫び、本編ラストの曲「weeeek」へ。歌唱中に「俺たちがNEWSだ~!」(加藤)、「シングル全部やっちゃいました~!!」(増田)と笑顔を見せ、涙あり笑いありのドームライブに達成感を見せていた。
NEWS、ラストは「劇伴」歌唱
そして、お祭りのようなにぎやかさから一瞬の静寂が訪れ、加藤による2人に向けたビデオメッセージがスクリーンに映される。手紙を読む加藤は最後に「…違ったかな?」と照れ笑いを見せながら、「まっすー、小山さん、一緒にいることを諦めないでいてくれてありがとう 加藤シゲアキ」と書かれた手書きのメッセージを見せた。続いて小山が飼い猫・みるくをなでながら2人へ「僕はこの人生の選択を後悔してません。NEWSで良かった。この3人で良かった」とグループへの熱い思いを口に。「今までのNEWSも大好きだし、否定はしません。だからNEWS3人でその歴史を塗り替えていくんじゃなくて、アップデートしていきたいなと思います」と決意を新たにした。
増田は東京ドームで動画を回し、歌詞を織り交ぜながら「みんな考え方も性格も違うのに、20年一緒にこうやってこれたってほんとに素敵だなって思ってます。NEWSが生まれたこと、出会えたこと、今そばにいれること、ありがとう。NEWSもシゲも小山も大好きだよ」と大きな愛を伝えた。最後に再びステージに登場したNEWSの3人は、GReeeeNが楽曲提供した「劇伴」をのびのびと歌い、20周年を祝う盛大な公演を締めくくった。(modelpress編集部)
加藤シゲアキビデオメッセージ全文
2人にメッセージということで、お手紙を書きました。まず、まっすー。あなたの力やエネルギー、本当に尊敬しています。言葉足らずで滑りがちでも、周りから愛されているところを見ると、この人はアイドルが天職だったんだなとよく思わされます。まっすーの歌をそばで聴けること、笑顔を見られること、それは僕の幸せの1つです。衣装もいつも素敵なものを本当に本当にありがとう。感謝してもしきれません。えーただ1つ、来年はもう少しだけ遅刻の回数を減らしてもらえると嬉しいです(笑)。お互いもういい大人なので。そして小山さん。出会って長いほど経ちましたね。幼馴染みたいな関係で、本当にいろんなことがあったけど、今も変わらずお腹が痛くなるくらい笑い合えること、そういうメンバーと20年いられたというのは奇跡だと思ってます。影で努力してるのも知ってるし、常に先を見て周りを気遣っていることも感じています。僕の苦手な部分を助けてくれているのも本当に感謝しています。またいつか、いつかみたいに2人だけで飲みに行きましょう。…違ったかな?
小山慶一郎ビデオメッセージ全文
どうも。まずはまっすーに。まっすー、出会ってくれて本当にありがとう。まっすーはね、NEWSへの愛を歌を通したり、番組だったり、衣装を作ってくれたり、たくさんの人にNEWSを届けてくれていること、本当に感謝してます。まっすーがね、NEWSを楽しんでくれている表情だったり、姿、それを見るのが僕は大好きです。ま、デビューした時は 立ち位置で言ったら端っこの方にいたかもしれないけど、今はまっすーはNEWSのセンターです。これからもNEWSのセンター守っていってください。お願いします。そして、シゲ。シゲとは23年間シンメということで、シゲと出会えたことは僕にとっては宝物です。彼がいたから頑張れたこと、乗り越えられたこと、たくさんあります。だから、ただただ隣にいてくれてありがとう。昔はね、ライバル関係でもあったけど、 今は本当に尊敬しているし、シゲの楽しそうな表情を見るのも大好きです。だからおじさんになるまで一緒に過ごしていきましょう。
そしてですね、僕はこの人生の選択を後悔してません。NEWSで良かった。この3人で良かった。今までのNEWSも大好きだし、否定はしません。だからNEWS3人でその歴史を塗り替えていくんじゃなくて、アップデートしていきたいなと思います。なので、そんなこれからのNEWSに皆さんどうかついてきてください。今日は来てくれてありがとうございました。
増田貴久ビデオメッセージ全文
拝啓、あの日のNEWSへ。今、僕はここに立っています。ま、座ってるんですけどね(笑)。いやー、シゲ、小山、ドーム来たね。いやー、ほんと連れてきてくれてありがとう。NEWSが3人になるよって時に、俺と小山は「やってやるわ」ってなってたけど、シゲははじめすごい悩んでたのかなって思って。今回の「シングル全部ドームでやっちゃおうぜ」ってなった時も、小山は目をキラキラさせて「面白いね」って言ってたけど、シゲは「シングル全部で何曲あると思ってんだよ」って。ね(笑)。みんな考え方も性格も違うのに、20年一緒にこうやってこれたってほんとに素敵だなって思ってます。NEWSが生まれたこと、出会えたこと、今そばにいれること、ありがとう。NEWSもシゲも小山も大好きだよ。チームNEWS。みんなが自分の人生の主人公であるように、僕たちも今日この場所で、今主人公だね。これからもずっと一緒に歌っていこうね。ありがとう。
「NEWS 20th Anniversary LIVE 2023 in TOKYO DOME BEST HIT PARADE!!!~シングル全部やっちゃいます~」セットリスト
0.Overture1.U R not alone
2.未来へ
3.BURN
4.紅く燃ゆる太陽
5.サヤエンドウ
6.TEPPEN
7.チャンカパーナ
8.EMMA
9.さくらガール
10.星をめざして
11.チンチャうまっか
12.チュムチュム
13.Touch
14.Fighting Man
15.恋のABO
16.WORLD QUEST
17.ONE -for the win-
18.BLUE
19.チェリッシュ
20.Happy Birthday
MC
-Call & Response-
21.LOSER
22.恋を知らない君へ
23.SNOW EXPRESS
24.Endless Summer
25.KAGUYA
26.ReBorn
27.LPS
28.Love Story
29.トップガン
30.フルスイング
31.ギフテッド
32.ROOOTS
33.「生きろ」
34.太陽のナミダ
35.ビューティフル
36.カナリヤ
37.三銃士
38.四銃士
39.ヒカリノシズク
40.SUMMER TIME
41.ポコポンペコーリャ
42.裸足のシンデレラボーイ
43.NEWSニッポン
44.希望~Yell~
45.We are Team NEWS
46.weeeek
47.劇伴
【Not Sponsored 記事】
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