こぶしファクトリー、無観客で涙の解散ライブ「こぶしは永久に不滅」5年4ヶ月活動に幕
2020.03.31 13:25
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アイドルグループ・こぶしファクトリーが30日、東京・TOKYO DOME CITY HALLにてラストライブ『こぶしファクトリー ライブ 2020 ~The Final Ring!~』を開催。同公演をもって約5年4ヶ月にわたるグループ活動を終了した。
こぶしファクトリー、無観客で解散ライブ
公演は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、無観客で実施。ライブの模様はCSテレ朝チャンネル1で生中継されたほか、全国でのライブビューイングも行われ、映像を通して全国のファンに見守られる形となった。辛夷(こぶし)の花がグループ名の元になっているが、歌い回しの“コブシ”にも力を入れた、重低音ビートから衝き上げていく歌唱パフォーマンスにおいても抜きん出た底力を持っているこぶしファクトリー。オープニングでは、紗幕の向こうからロックアンセム「Yes!We are family~こぶし ver.~」で力強く拳を突き上げ、「念には念(念入りVer.) 」で会場の熱を上げたあと、現体制初のシングル曲「これからだ!」でステージを煌めかせた。
また、観客へ向け「もっと~!」と煽りを届ける広瀬彩海。ピアノも交えたジャジーなメロディに、パワフルな歌唱力で聴かせる「Come with me」、スピーディなEDMに切ない感情をのせた「好きかもしれない」と披露した後には、MCでリーダーの広瀬が「無観客ライブになってしまったことがすごく残念ですし、皆さんに会いたい気持ちでいっぱいなんですが、全国にこぶし魂を見せつけてやりたいと思います! 皆さん一緒に伝説を作りましょう」と呼びかけた。
こぶしファクトリー、最初で最後のアカペラメドレー
浜浦は会場の第一印象を「“日本武道館じゃん”と思った」と語り、「自分の脳内でみんなを映し出さないと」と心構えをコメント。周りも「満員以上の人がきてくれたよー!」と声をあげて盛り上げていく。MC開けには、最初で最後の挑戦となるアカペラメドレーを歌唱。井上玲音のボイスパーカッションにあわせ、ほか4人がボーカルとコーラスを重ね合わせるメドレーはノンストップで7分近くに及んだ。
アカペラの高度さに緊張感が漂うが、5人はそれさえも楽しんでいるような表情。さらに「開き直っちゃえ!」では、画面の向こうの視聴者へ向けクラップし、手をふって一体感を生み出した。
こぶしファクトリー、ライブ中にトレンド1位達成
中盤にはハッシュタグ「#こぶし330」「#こぶし伝説」を用いてSNSからの視聴者コメントを拾いながらトーク。ライブ中にはハッシュタグがTwitterトレンド1位を達成し、メンバーもファンからの反応コメントに全員はしゃいで喜びの声をあげていた。続く「Oh No 懊悩」でも、お茶の間やライブビューイング会場を巻き込んだ“Oh Noジャンピング”に気合をこめるメンバー。「青春の花」では思い出の映像をバックに、5人が歩んできた道のりを春の歌にのせてしっかりと届けた。
感動的なVTRから流れるように5人がラーメン屋へと入っていく映像で突入したのは、デビューシングル曲「ラーメン大好き小泉さんの歌」。ライブ後半戦は持ち曲の中でもコミカルな楽曲を詰め込んだメドレーで、「ドスコイ!ケンキョにダイタン」からファンへエールを送る7曲を一気に駆け抜けた。
パワフルな「押忍!こぶし魂」、コールアンドレスポンスの熱さが売りながら、この日ばかりは各メンバーからのコールに胸が熱くなる「懸命ブルース」、マイクスタンドを用いての「明日テンキになあれ」、野村みな美が「ラストスパートです。燃え尽きますよー!」と煽りを入れての「亀になれ!」、いぶし銀の活躍でひたむきに歌い続けてきた彼女たちだからこそ、その鍛え上げられたパフォーマンスから繰り出されるパワーには説得力がある。
芸能界引退の和田桜子「これからは一般人として…」
ラストシングル曲「スタートライン」が華を添えた本編ラスト。アンコールでは、メンバー5人が白いドレスに身を包んでステージへと登場し、ライブタオルを掲げながら「明日の私は今日より綺麗」を歌い上げ、1人ひとりが感謝のメッセージを残した。ハロー!プロジェクトに残ることを決めた井上は「こぶしをいつ再結成してもいいように私が居場所を作りたいと思ってます。今日が新たなスタートラインなんで、まだまだ私の成長は止まらないよって宣言します。これからも5人をよろしくお願いします」とコメント。
芸能界を引退する和田桜子は「皆にとっても感謝しています。グループとしては雨降って地固まれて、(磨いた泥団子のように)ピカピカ感を出せました。これからは”一般人(こぶしファクトリー)”として生きていきます。ありがとうございました」と伝えた。
広瀬彩海、涙で感謝伝える
これから女優・モデルとしてソロで活動していく浜浦彩乃は「こぶしのライブが一番好きでした。本当に楽しくて、ライブに対しての思いが一つなんです。こぶし組の皆さんの思いが伝わってたからかな。これから、いろんなことに挑戦して新たな自分の可能性をつなげていきたいと思います」と意気込み。海外留学を決めた野村は「開演前に強気な言葉を言い聞かせるこぶしが好きでした。私は1人でもやるぞ!という人間ですが、みんながそう言ってくれることで無敵になった気がしました。これまでマイペースすぎる私を支えてくださったみなさん、ありがとうございました」と手紙を読み上げた。
加えて、事務所を離れしばらくフリーになることを決めているリーダーの広瀬はマイクを握って泣きながら感謝。「寂しくて寂しくて仕方ないです。でも、いつか皆に会えるように頑張らなきゃいけないと思っています。これからは前を向いて、こぶしファクトリーらしく歩いていきます。5年間本当に幸せでした。幸せな時間をどうもありがとうございました」と語った。
こぶしファクトリー「こぶしは永久に不滅」
そして、これまで想いを歌にのせてきたこぶしファクトリーが、グループにとって象徴的なナンバーである「辛夷の花」を披露。最後は全員で円陣を組み、こぶしファクトリーらしく“笑って、歌って、踊って、跳んで、元気になれる”前向きなナンバー「シャララ!やれるはずさ」で幕引き。メドレー含む全34曲を完走し、5人は高らかに「こぶしは永久に不滅です!」と声をあげステージを降りた。(modelpress編集部)
セットリスト
2020年3月30日(月)18:30「こぶしファクトリー ライブ 2020 ~The Final Ring!~」M01.Yes!We are family~こぶし ver.~
M02.念には念(念入り Ver.)
M03.これからだ!
M04.Come with me
M05.好きかもしれない
M06.アカペラメドレー
・LOVE マシーン(アカペラ Ver.)
・チョット愚直に!猪突猛進(アカペラ Ver.)
・念には念(アカペラ Ver.)
・GO TO THE TOP!!(アカペラ Ver.)
・サンバ!こぶしジャネイロ 2019(アカペラ Ver.)
・桜ナイトフィーバー(アカペラ Ver.)
M07.開き直っちゃえ!
M08.消せやしないキモチ
M09.Oh No 懊悩
M10.アンラッキーの事情
M11.ハルウララ
M12.青春の花
M13.ラーメン大好き小泉さんの唄
M14.メドレーブロック
・バッチ来い青春!
・エエジャナイカ ニンジャナイカ
・サバイバー
・オラはにんきもの
・ピッチピチトモダッチ
・闇に抜け駆け
M15.ドスコイ!ケンキョにダイタン
M16.押忍!こぶし魂
M17.懸命ブルース
M18.TEKI
M19.明日テンキになあれ
M20.亀になれ!
M21.スタートライン
EN1.明日の私は今日より綺麗
EN2.辛夷の花
EN3.シャララ!やれるはずさ
【Not Sponsored 記事】
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