モデルプレスが倖田來未のMV撮影に密着(C)モデルプレス

<倖田來未のMV撮影現場に独占密着>2日で6曲撮影…舞台裏で見せた顔とは

2017.03.24 20:00

3月8日に同時発売された『W FACE ~outside~』と『W FACE~inside~』が3月20日付オリコン週間アルバムランキングにおいて、1位と2位を独占し、さらにオリジナル盤としては、故・藤圭子(1970年7月27日付他※6週連続『新宿の女/“演歌の星”藤圭子のすべて』と『女のブルース』)に続く女性ソロ2人目の47年ぶりの快挙を成し遂げて注目されているアーティストの倖田來未。今回モデルプレスでは、同アルバムに収録されている楽曲のミュージックビデオ(以下MV)撮影初日に密着した。

撮影は2日間に渡って、合計6本もの撮影を行った。通常のアーティストであれば不可能と思われるスケジュールだが、それをこなす倖田の姿を追った。その中から3本のMVの裏側をお届け。インタビューでは、各MVへのこだわりや楽曲への思いを語ってくれた。

『W FACE』とは

倖田來未のニューアルバム「W FACE~outside~」(3月8日発売)(提供写真)
倖田來未のニューアルバム「W FACE~outside~」(3月8日発売)(提供写真)
倖田來未のニューアルバム「W FACE~inside~」(3月8日発売)(提供写真)
倖田來未のニューアルバム「W FACE~inside~」(3月8日発売)(提供写真)
今回のアルバムコンセプトは「二面性」。デビューするまでの17年間は歌謡曲で育ち、デビュー以降の17年間はR&B/Hip Hopを歌うことによって“アーティスト倖田來未”が誕生した。このように彼女の中で2つの音楽ツールある。

形成に至るまで同じ月日が経った今だからこそ、歌謡サウンドを踏襲したエモーショナルな側面「W FACE~inside~」とアグレッシブな側面「W FACE~outside~」の二面性を生かした2タイトルをリリースした。

倖田の持つ歌声や声色・キャラクター・形成してきたものすべてに側面がある。それは倖田だけでなく、誰もが抱えて秘めているものかもしれない。今回倖田はあえてその「二面性」を演じきり、そして別々のアルバムとしてリリースして素直に「どちら好き…?」と問いかけている。

「Ultraviolet」撮影スタート

「Ultraviolet」の撮影(C)モデルプレス
「Ultraviolet」の撮影(C)モデルプレス
倖田はワッペンが施されたデニムのショートジャケットに、デニムのダメージパンツを合わせた全身デニムスタイル。ブラトップでボディラインがくっきりとわかるような攻撃的な着こなしとなった。ヘアは何本もの編み込みがあり、ゴージャスな仕上がりに。

「Ultraviolet」MVより(提供画像)
「Ultraviolet」MVより(提供画像)
「Ultraviolet」MVより(提供画像)
「Ultraviolet」MVより(提供画像)
まずは、ダンサーと自身のポジション、振りを再度確認した倖田。ダイナミックな映像を作成するため、激しくダンスを始める。もちろん、表情も「Ultraviolet」に合わせてクールに。従来通りワンシーンごとに区切って撮影している。カメラの角度を変えての撮影もあったため、何度も何十回も同じシーンを撮影していた。激しくダンスすると、編み込みヘアが大きく揺れ、さらに倖田自身にインパクトが出る。そして、目を奪われるようなクールでセクシーなダンスをするときもあった。


「Bassline」撮影スタート

「Bassline」MVより(提供画像)
「Bassline」MVより(提供画像)
「Bassline」MVより(提供画像)
「Bassline」MVより(提供画像)
なんといっても「Bassline」はイントロから聴き入ってしまう印象的なナンバー。MVは、倖田一人。曲が映えるように華美な装飾をしていないからこそ倖田の表情やニュアンス、振りが重要になってくる。色っぽい大人の誘惑するような表情をしたかと思うと、急に曲の転調と共にダンスを繰り広げるなど、シンプルなMVだからこそ入念な確認をスタッフと共に行い、それをすぐに体現する様はさすが、の一言。

「Promise you」撮影スタート

「Promise you」の撮影(C)モデルプレス
「Promise you」の撮影(C)モデルプレス
初めて家族への思いをのせた楽曲でもあるがライブではファンに向けて歌っているという。「愛する人」へ向けた曲として新たなる倖田のステージを飾る曲でもある「Promise you」。この撮影開始時刻はすでに深夜近く。それでも疲れた表情すらみせずにスタジオ入りしてスタッフや現場を盛り上げ、鼓舞するする姿はさすがであった。

「Promise you」MVより(提供画像)
「Promise you」MVより(提供画像)
「Promise you」MVより(提供画像)
「Promise you」MVより(提供画像)
先に撮影していた『W FACE~outside~』からの2曲のMVのヘアメイク衣装とはうって変わって、つや感のあるやさしげなメイクとライティングが映える衣装に身を包んでいた。このMVは鏡とライトを使用しており、その角度や鏡に映りこむ自身の姿まで細部にわたってこだわりもみせつつも、歌うその姿は女神のように輝いていた。

撮影を通じて

「Ultraviolet」の撮影(C)モデルプレス
「Ultraviolet」の撮影(C)モデルプレス
ワンシーン終えると必ずモニターでチェック。監督と話し合いながら、些細なところも手を抜かず、気になるところを指摘していた倖田。その表情は決して表舞台では見せない顔があった。“完璧なものを作りたい”という思いが強くなるあまり、張り詰めた空気が漂うことも。撮影は楽しいだけではない、すべてファンのことを思って、真剣に取り組んでいた。今回モデルプレスはMV現場に初潜入となったが、一切妥協せず周りのスタッフやダンサーすべてに気を配る姿に感動した。

MV撮影中の倖田來未に直撃

「Ultraviolet」MVより(提供画像)
「Ultraviolet」MVより(提供画像)
モデルプレスでは「Ultraviolet」のミュージックビデオ撮影後、倖田本人に直撃。わずかな時間で撮影だけでなく、ファッションやヘアメイクのこだわりなどについても語ってもらった。

― 何度も撮り直しして“強いこだわり”を感じました。

倖田:今回はダンスを見せるMVなので、ダンスがベストテイクと感じても、スモークを焚く瞬間や量などに納得いかないこともあって。同じテイクを撮るにも、MVはドラマと違って、そのときのパッションや表情などが違ってきてしまうので、MV撮影は、一人ひとりの熱量と臨む思いがすごく大切なのです。

「Ultraviolet」MVより(提供画像)
「Ultraviolet」MVより(提供画像)
― 「Ultraviolet」は激しいダンスが見どころですもんね。

倖田:撮影が始まったときは、これでいいのかなと探りながら踊っているのですが、途中からいい感じで踊れるようになって。「あっ、決まった!」って思ったら、スモークが私の顔の前にあって、映像を見直したら、やっぱり私が映ってなかったんですよね(笑)。スモークやドライアイスって毎回同じようにはいかないので、そこは毎回苦労しますね。

― ファッション&ヘアスタイルのこだわりは?

倖田:80年代風に寄せて、デニムをテーマに考えました。今までの倖田來未にはない長袖でダボッとしたスタイルにしました。それに合わせてヘアも編み込んだり。ダンス曲でここまで編み込んだ曲はないのかなって。いつもはヘアで躍動感を出すのですが、今回は編み込みヘアで遅撮りに見えるように、遠心力を考えてこのヘアになりました。そんなことを考えていたら、最初デニムジャケットが長かったのですが、途中でショート丈にしようと思って、切っちゃったんですよね。

「Bassline」MVより(提供画像)
「Bassline」MVより(提供画像)
― 担当のヘアメイクさんも今回は別の方というお話も伺いました。

倖田:常に進化し続けるアーティストでいたいという思いがあるから、メイクさんも初めての方にお願いしました。Basslineはカラコンを外して、今まで以上にナチュラルで大人っぽさを意識しています。

2日で6曲の撮影へ

「Bassline」MVより(提供画像)
「Bassline」MVより(提供画像)
今回はたった2日間で計6曲のMVを撮影するというハードスケジュールだった。それでも、疲れた顔を一切見せなかった倖田。撮影と撮影の合間もスタッフとの打ち合わせや、コミュニケーションを欠かさなかった。時折、リラックスした表情でマッサージを受ける“素”が見れた気がした。

「Bassline」MVより(提供画像)
「Bassline」MVより(提供画像)
ちなみに…最後に「MV撮影してから完成するまでの間、倖田さんはなにをやるんですか?」と問いかけると、「カット割されたオフラインがあがってくるので、どのカットがいいのか、表情なども含め編集の指示出しをします。それから、カラコレといって色味を、グレーにしたり、ブルーっぽくしたりします。スタジオにこもったり、家でチェックしたりと、結構地味な作業が待っているんです」と苦笑いするも、どこか嬉しそうでやりがいに満ち溢れているようだった。表舞台に立つことだけが仕事ではない―――そんなことを改めて教えてもらえた。

後日、倖田スタッフに尋ねると撮影後の編集作業やMVができあがるまでに細部の細部までこだわり、時間を要したとのこと。多くのアーティストが撮影して終わり、そこがゴールとなりやすいが、倖田來未の裏方としてのそこからの作業とこだわりには脱帽した。きっとその先にいる作品を待っているファンが原動力になっているのだろう。そんな作品が完成して多くの人のもとへと届いた今作。改めてMVをチェックしてみてはいかがだろうか。(modelpress編集部)

※次回は、ビジュアル撮影現場に密着した様子をお届け!

「W FACE ~ inside ~」

1.BRIDGET SONG
2.Bring It On
3.喜びのかけら
4.Stand by you
5.好きでして
6.君想い
7.On my way
8.What’s Up
9.Promise you
10.My fun

「W FACE ~ outside ~」

1.W FACE
2.Ultraviolet
3.insane
4.Damn real
5.Heartless
6.Bassline
7.Shhh!
8.Bangerang
9.WickedGirls
10.Cup cake feat.AKLO

※DVD/Blu-ray:Music Video 全6曲収録予定

メガヒットシリーズ第7弾アルバム「Driving Hit’s7」

4月5日発売

倖田來未メガヒットシリーズ「Driving Hit’s」の第7弾「Driving Hit’s 7」(4月5日発売)(提供画像)
倖田來未メガヒットシリーズ「Driving Hit’s」の第7弾「Driving Hit’s 7」(4月5日発売)(提供画像)
M01.W FACE(Lazy Rich Remix)
M02.Money In My Bag(Starfvckers Remix) 
M03.Insane(Perk Pietrek Remix)
M04.Ultraviolet(Yamato & DMD Remix)
M05.Cupcake feat. AKLO(Retrohandz Remix)
M06.Wicked Girls(Daddy’s Groove Remix)
M07.HOTEL(Plastik Funk Remix)
M08.愛のうた(JAXX DA FISHWORKS Remix)
M09.恋のつぼみ(JAXX DA FISHWORKS Remix)
M10.Damn real(NINESTATESFLEX Remix)
M11.キューティーハニー(JAXX DA FISHWORKS Remix)
M12.Shhh!(TEXTOR Remix)
M13.Dance In The Rain(TEXTOR Remix)
M14.Lippy(FIGHT CLVB Remix)
M15.Bassline(Flatdisk Remix)

<今後の予定>

2017年4月8日(土)~ 約半年に及ぶ倖田來未2年連続47都道府県ツアー「KODA KUMI LIVE TOUR 2017 〜W FACE〜」開催
【Not Sponsored 記事】

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