東方神起が今伝えたい想い、解き放つ感情「初めて自分のありのままを見せる」<インタビュー>
2014.12.05 05:00
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いつまでも愛される歌を。そして永遠に変わらぬ絆を―。2011年に活動を再開し、『TONE』では復活、『TIME』では生き様、そして前作『TREE』では自分たちの成長の軌跡とファンへの感謝をテーマに掲げてアルバムを制作してきた東方神起。彼らが次にめざしたものは常緑樹のようなエヴァーグリーンの輝きだった。
これまでのアルバムではグループ名のイニシャルから始まる英単語を冠していたが、今回のタイトルは『WITH』。パターンを外してきたところにも並々ならぬ思いが伺える。
「このアルバムがみなさんの心に永遠に残るように……そんな曲が欲しかったんです。だから、全体的には、最近流行ってるジャンルというより、ちょっと懐かしい感じがあるような、時が経っても古びないような曲調を選んだんです」(ユンホ)
「“東方神起と共に”“東方神起の音楽と共に”っていう思いがいちばん強いんです。だから、ファンのみなさんと共に歌える曲とか、ファンのみなさんと感情を共有できる曲を今回は入れました。そういう意味で『WITH』にしたんです」(チャンミン)
アルバムは、名実共に王者に上り詰めた彼らの力強さで圧倒するアジテーションソングからスタート。<東方で目覚めた神は、さまざまな困難を乗り越えることによって多くの支持を得て愛され、世界をひとつにした>という英語のナレーションが入る曲で、まさに威風堂々、迫力満点。勇壮なビートに乗せ「負けてたまるか」と聴く者に熱いメッセージをおくる。続く「Spinning」は、そこで高まったテンションをさらに盛り上げるようなホーンが高らかに鳴るソウルディスコチューン。魅惑的な女性に振り回される男性を甘く狂おしい歌声でセクシーに表現している。
「サビを最初に聴いたときはすごくあがりました。伴奏のセッションがすごくかっこいい。MVは、ヴァース部分はほとんどアドリブの振りなんです。そこが見どころ」(ユンホ)
「MVでは管楽器を演奏してる方々とちょっとした振りを合わせてパフォーマンスしました。それがまたかっこいいんですよ!僕たちの新しいパフォーマンスが見られる仕上がりになってます」(チャンミン)
「Spinning」は、本作のサウンドの傾向を象徴する一曲。ホーンセクションがそれを特徴付けている。昨年リリースした「Something」から始まって、本作収録の「SURISURI [Spellbound]」、「Sweat」とシングル曲ではホーンセクションを導入したジャズ/ソウル/ファンク調のナンバーを展開してきた彼ら。ニュークラシックソウル風情の最新シングル「Time Works Wonders」も颯爽としたホーンの音色が甘酸っぱい雰囲気を醸す、たまらない逸品に仕上がっていた。それらの曲がすべて、どこかノスタルジーをくすぐる懐古的な曲調であること。また、すべてのホーンセクションが生演奏であることも手伝って、アルバムにはハンドメイドな温もりや繊細さ、さらにはヴィンテージ感やエレガントさ、ゴージャスさが横溢。それに呼応して2人のヴォーカルも、聴き手を包みこむようなソフトなトーンが多めで、なにより今回は激しく攻撃的なダンスナンバーが減少。全体的に柔和で穏やかな印象を与える仕上がりになっている。
「今回のレコーディングは今までとちょっと気持ちが違ったんですよね。一曲一曲、本当に歌詞を読み込んで、そこで表現されてる感情を考えながら歌っていきました。ツアーでやったら泣きそうっていうくらいの気持ちで歌った曲もあります」(ユンホ)
今回の歌詞は原点に返ってラブソングが中心。愛する女性に「泣かないで」と寄り添うファン悶絶のスウィートソング「Baby, don’t cry」もあれば、女ナシじゃ生きられないルーズな男を描いた「DIRT」、無鉄砲男の恋愛論をユーモラスに描く「I just can’t quit myself」もある。ラブといっても男女の恋愛だけでなく、「Believe In U」や「Answer」では、友や仲間を励ましながら自分も鼓舞。聖なる夜をオトナ色に染めるジャジーな「Christmas in loving」、ライブに集まったファンへのラブソングとも取れる「Special One」もある。
「Calling」は親友・同志・家族、さらには子どもまで、大切な人を愛する使命感を歌った壮大なテーマの曲。2人の圧倒的な歌唱力で聴かせるドラマティックなバラードだ。そうして多種多様なラブソングが詰まった本作だが、特に必聴なのは「With Love」と「Chandelier」。温かくも、切なさが胸いっぱいにこみ上げるこの2曲にファンの涙腺は決壊するだろう。
「『Chandelier』は、僕たちと聴いてくれる方たちの関係を歌っていて。温かさもあるんだけど、僕は切なさのほうを強く感じるんです。『With Love』も自分的にはメッチャ寂しい感じの曲。この曲を歌ってるときグッときて本当にヤバかったから」(ユンホ)
「『With Love』は、歌ってる人の感情が重要だと思ったんです。だから、ちょっとラフだけど、気持ちが高ぶるままに歌いました。感動的に聞こえる歌にしたかったんです」(チャンミン)
来年2月からは、約2年ぶり自身2度目となる5大ドームツアー「東方神起 LIVE TOUR 2015 ~WITH~」を開催。2人の思いがたっぷり詰まった本作をひっさげて、今回はどんなライブを見せてくれるのか。きっと、いつまでも忘れることができないステージが繰り広げられることだろう。
「今回は、ファンのみなさんが僕たち東方神起と繋がってるって思わせるようなステージにしたいです。僕たちとファンのみなさんの絆を歌で証明したい」(チャンミン)
「実は僕は、これまでライブをきちんとやるために、自分の気持ちをちょっと抑えていたところがあるんです。だけど、初めて自分のありのままを素直に見せようかなって思ってます。今回はみなさんに感動をあげたい。感動が伝わるライブになるよう、頑張りたいと思ってます」(ユンホ)
TEXT:猪又 孝(DO THE MONKEY)
(modelpress編集部)
「このアルバムがみなさんの心に永遠に残るように……そんな曲が欲しかったんです。だから、全体的には、最近流行ってるジャンルというより、ちょっと懐かしい感じがあるような、時が経っても古びないような曲調を選んだんです」(ユンホ)
「“東方神起と共に”“東方神起の音楽と共に”っていう思いがいちばん強いんです。だから、ファンのみなさんと共に歌える曲とか、ファンのみなさんと感情を共有できる曲を今回は入れました。そういう意味で『WITH』にしたんです」(チャンミン)
アルバムは、名実共に王者に上り詰めた彼らの力強さで圧倒するアジテーションソングからスタート。<東方で目覚めた神は、さまざまな困難を乗り越えることによって多くの支持を得て愛され、世界をひとつにした>という英語のナレーションが入る曲で、まさに威風堂々、迫力満点。勇壮なビートに乗せ「負けてたまるか」と聴く者に熱いメッセージをおくる。続く「Spinning」は、そこで高まったテンションをさらに盛り上げるようなホーンが高らかに鳴るソウルディスコチューン。魅惑的な女性に振り回される男性を甘く狂おしい歌声でセクシーに表現している。
「サビを最初に聴いたときはすごくあがりました。伴奏のセッションがすごくかっこいい。MVは、ヴァース部分はほとんどアドリブの振りなんです。そこが見どころ」(ユンホ)
「MVでは管楽器を演奏してる方々とちょっとした振りを合わせてパフォーマンスしました。それがまたかっこいいんですよ!僕たちの新しいパフォーマンスが見られる仕上がりになってます」(チャンミン)
「Spinning」は、本作のサウンドの傾向を象徴する一曲。ホーンセクションがそれを特徴付けている。昨年リリースした「Something」から始まって、本作収録の「SURISURI [Spellbound]」、「Sweat」とシングル曲ではホーンセクションを導入したジャズ/ソウル/ファンク調のナンバーを展開してきた彼ら。ニュークラシックソウル風情の最新シングル「Time Works Wonders」も颯爽としたホーンの音色が甘酸っぱい雰囲気を醸す、たまらない逸品に仕上がっていた。それらの曲がすべて、どこかノスタルジーをくすぐる懐古的な曲調であること。また、すべてのホーンセクションが生演奏であることも手伝って、アルバムにはハンドメイドな温もりや繊細さ、さらにはヴィンテージ感やエレガントさ、ゴージャスさが横溢。それに呼応して2人のヴォーカルも、聴き手を包みこむようなソフトなトーンが多めで、なにより今回は激しく攻撃的なダンスナンバーが減少。全体的に柔和で穏やかな印象を与える仕上がりになっている。
「東方神起=激しいダンス曲っていうイメージを少し変えてみたかったんです。“ファンのみなさんと共に”っていう気持ちをきちんと伝えたかったし、その気持ちはダンス曲じゃないほうが伝えやすい。今回は2人の感情を込めた歌唱を聴かせたかったんです」(チャンミン)
「今回のレコーディングは今までとちょっと気持ちが違ったんですよね。一曲一曲、本当に歌詞を読み込んで、そこで表現されてる感情を考えながら歌っていきました。ツアーでやったら泣きそうっていうくらいの気持ちで歌った曲もあります」(ユンホ)
今回の歌詞は原点に返ってラブソングが中心。愛する女性に「泣かないで」と寄り添うファン悶絶のスウィートソング「Baby, don’t cry」もあれば、女ナシじゃ生きられないルーズな男を描いた「DIRT」、無鉄砲男の恋愛論をユーモラスに描く「I just can’t quit myself」もある。ラブといっても男女の恋愛だけでなく、「Believe In U」や「Answer」では、友や仲間を励ましながら自分も鼓舞。聖なる夜をオトナ色に染めるジャジーな「Christmas in loving」、ライブに集まったファンへのラブソングとも取れる「Special One」もある。
「Calling」は親友・同志・家族、さらには子どもまで、大切な人を愛する使命感を歌った壮大なテーマの曲。2人の圧倒的な歌唱力で聴かせるドラマティックなバラードだ。そうして多種多様なラブソングが詰まった本作だが、特に必聴なのは「With Love」と「Chandelier」。温かくも、切なさが胸いっぱいにこみ上げるこの2曲にファンの涙腺は決壊するだろう。
「『Chandelier』は、僕たちと聴いてくれる方たちの関係を歌っていて。温かさもあるんだけど、僕は切なさのほうを強く感じるんです。『With Love』も自分的にはメッチャ寂しい感じの曲。この曲を歌ってるときグッときて本当にヤバかったから」(ユンホ)
「『With Love』は、歌ってる人の感情が重要だと思ったんです。だから、ちょっとラフだけど、気持ちが高ぶるままに歌いました。感動的に聞こえる歌にしたかったんです」(チャンミン)
来年2月からは、約2年ぶり自身2度目となる5大ドームツアー「東方神起 LIVE TOUR 2015 ~WITH~」を開催。2人の思いがたっぷり詰まった本作をひっさげて、今回はどんなライブを見せてくれるのか。きっと、いつまでも忘れることができないステージが繰り広げられることだろう。
「今回は、ファンのみなさんが僕たち東方神起と繋がってるって思わせるようなステージにしたいです。僕たちとファンのみなさんの絆を歌で証明したい」(チャンミン)
「実は僕は、これまでライブをきちんとやるために、自分の気持ちをちょっと抑えていたところがあるんです。だけど、初めて自分のありのままを素直に見せようかなって思ってます。今回はみなさんに感動をあげたい。感動が伝わるライブになるよう、頑張りたいと思ってます」(ユンホ)
TEXT:猪又 孝(DO THE MONKEY)
(modelpress編集部)
【Not Sponsored 記事】
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