HKT48森保まどか「これからも馴れ合いじゃなくて仲良しのグループでいて欲しい」卒コンスピーチ全文
2021.05.29 22:02
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アイドルグループHKT48が29日、福岡県・北九州ソレイユホールにて「HKT48コンサート みんな元気にしとった?~森保まどか卒業式~」を開催した。
森保まどか卒業式
森保は2011年10月、HKT48第1期生としてデビュー。この日、昼公演に続いた夜公演は1期生・森保まどかにとって、最後のコンサート出演となった。アンコールでは10年間の軌跡を振り返る映像の後、森保がパープルのドレス姿で登場し、卒業ソング「この道」を歌唱。
歌唱後のスピーチではメンバーについて「皆は本当に明るくて可愛くて家族みたいで一緒にいると笑顔が耐えません」と語り、「これからも馴れ合いじゃなくて仲良しのグループでいて欲しいなと思います」「今までもこれからもきっとHKT48が一番可愛くて一番輝いているグループだよ、絶対」と1期生として力強いメッセージを送った。
10年間の活動を振り返り、家族への思いも語った。
ファンには「アイドル適正なんてないなって自分でも思うんですけど見つけて好きになってくれてありがとうございます」「皆が私推しだった意味とか森保まどかじゃきゃいけなかった理由とかあったらもし忘れないでいてくれたら嬉しいなと思います」と改めてファンのすごさを語り、感謝。「今日は完全燃焼できました」と晴れやかな笑顔でコンサートを終えた。(modelpress編集部)
森保まどかスピーチ全文
今日で10年続けたアイドル生活が終わるなんて自分でも信じられないし、今後のことが想像つきません。まずはメンバー、ここまで一緒にHKT48を作ってくれてありがとう。私は周りの1期生に任せっきりで怒ったり注意したりとかしなかったからそこはすごく皆に対して申し訳ないなって思ってます。他の同期たちに嫌な役回りをさせちゃったかなって反省してるし、こんなに頼りない先輩だったのに受け入れてくれて優しいなって。皆は本当に明るくて可愛くて家族みたいで一緒にいると笑顔が耐えません。私は明るさとかキャピキャピさとか求められすぎて辛かった時期も実はありました。これからも馴れ合いじゃなくて仲良しのグループでいて欲しいなと思います。昨日の夜、なっちゃん(松岡菜摘)からLINEがあって「もっとお話しておけばよかったな」と。私も全く同じ気持ちだったから、私たちは特殊な関係性なんですけど、10年間一緒にいてそう思うくらいだから皆は「話すことないよ」ってネタが尽きちゃうくらい沢山お話して楽しく過ごして下さいね。私は学校とも部活とも縁遠かったけどメンバー皆のおかげでここが私の青春で良かったなと思えます。皆本当に良い子だから明日から友達になって下さい、お願いします。1期、2期は友達同然みたいな感じなんですけどね(笑)。こんなに幅広い年齢層の友達ができるなんて嬉しいです。後輩たちはもし悩みとかあればいつでも聞きます。今までもこれからもきっとHKT48が一番可愛くて一番輝いているグループだよ、絶対。そしてスタッフの皆さん、いつも私達のことを支えて彩って下さり,本当にありがとうございます。アイドルの3種の神器って呼ばれているマイクとお化粧品と衣装を始め全て皆さんのおかげで成り立っているなと思います。特に昔からお世話になっている馴染みのスタッフさん、私達1期生にとってはやっぱり一番身近な大人でした。グループにはまだまだ中学校を出たばかりのメンバーもいます。私たちは芸歴こそ長いけど社会人経験はありません。間違えることも多いけど一番最初に間違いに気づき叱って、もし誰も叱らなくなっても一番最後まで注意してあげて下さい。見放さないでいてくれるっていうのは私たちにとってすごく原動力です。根気がいりますがすみません。関わっているスタッフの皆さん、裏で聞いてくれているかな?一人でも欠けていたら今私はここに立ってません。これからもグループのことを導いて欲しいなって思います。
それからお父さんお母さん。ちょっと照れくさいけど、卒業式ということで家族にも感謝の気持ちを伝えようかなと思います。帰る時間も不定期でダイエット中は特にシビアになる私にいつも献立を考えて温かいものを用意してくれてありがとう。昔集合時間早くて起きれなかった私に何回もモーニングコールしてくれてありがとう。福岡に来たばっかりのときに集合場所が分かんなかったときにお母さんが一生懸命連れて行ってくれたことがあるんですけどあの場所は今でも思い出の駅です。お母さんも迷子できっと泣きたかったはずなのに気丈に振る舞ってくれましたね。もう一人で行けるようになりました。2人の娘で良かったです。
そして何より、ファンの皆さん、私はロリでもないし身長も高いし、性格も最初はきつく見られがちなんですね。アイドル適正なんてないなって自分でも思うんですけど見つけて好きになってくれてありがとうございます。ファンの皆がいてくれたからこそ続けることができました。最近アイドルファンってすごいなって思うんです。私は2次元とか人が作ったものしか好きになったことがないからイメージとの違いとか見た目の変化とか言動でがっかりしたりとかで落ち込むことがないんですね。だけどファンの皆さんはそれぞれのやり方ではあるんですけど、生身の人間である私を応援してくれてこれって相当すごいことだなって思います。皆が私推しだった意味とか森保まどかじゃきゃいけなかった理由とかあったらもし忘れないでいてくれたら嬉しいなと思います。
始まりは西武ドームでお披露目して武道館で初めてライブして、AKB48さんにもドームツアーについていって紅白歌合戦にもHKT48名義で出場したり、Mステはじめ数々の音楽番組に出演させて頂いたり、夏フェスとかアイドルフェスとか楽しかったね。お仕事で海外にもよく行きましたね、懐かしいです。今考えると輝かしいなっていう思い出が沢山あります。最初の頃のことは忙しくて目が回りすぎて「覚えてない」ってよく言っちゃうんですけど、右肩上がりで上り調子という感覚は確かに自分の体に刻まれていたのかなと思います。それから紆余曲折じゃないですけど、浮き沈みはあるんですけど、最近のHKT48を見ているとそれに近い感覚をすごく思い出すんですね。例えば若手選抜を作れちゃうくらい将来有望なメンバーたちが沢山いて、エース級のメンバーも沢山ゴロゴロいて、たとえ現状選抜じゃない子たちも自分の武器を見つけて広げていこうって努力していてそれぞれが個人のお仕事をどんどん獲得していく感じが私はとっても頼もしいです。このメンバーでこのスタッフさんでこの家族で、このファンの皆さんだったからこそ10年続けられました。
私はよくもったいないってよく言われるんですけど、今でも言われるんですけど、嬉しくもあり悔しくもある言葉なんです。例えば「もしこうしていたらどうだったんだろうな」って想像することはありますがそれは全然後悔なんかじゃありません。だって今の私はHKT48の森保まどかに必死で夢中でそれ以外ありませんから。沢山のめぐり合わせと出会いに感謝したいなと思います。今日声は聞こえないけど皆の気持ちがフェイスシールドとマスク越しにいっぱいいっぱい伝わってきました。私の一挙手一投足を見逃さまい、と熱心に目に焼き付けてくれようとしている感じが伝わりました。ここまでI自分の人生で人と深く関わりを持てるようになるとは思いはしなかったです。
恥ずかしいけど目に見えないもの、絆だったり愛だったり本当にあるんだなと皆、信じさせてくれてありがとうございます。まとまんなくなっちゃったんですけど、昨日の夜も「なんて言おうかな」と考えていたんですけど全然まとまらなくて、でも今の気持ちを正直に赤裸々に語ったつもりです。皆に届いているなと良いなと思います。今日は完全燃焼できました。本当に来て下さった皆さん、配信で見届けて下さった皆さん、ありがとうございます。
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